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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
758
:
名無しさん
:2023/01/30(月) 22:11:30 ID:.eE0h2Dw0
≪2≫
その日の朝もラッパの音が目覚ましになった。
キュートは乱暴に毛布を払い除け、寒さと共に朝日を受け入れた。
o川*゚ー゚)o
o川*´ー`)o(さみ……)
なお氷点下である。
キュートは腕を抱えてベッドを降り、暖炉に向かうなり掠れた声で呟いた。
o川*゚ー゚)o「いやぁ、ラッパくんは今日も元気だねぇ」
ξ゚⊿゚)ξ
o川*゚ー゚)o「……ツンちゃ〜ん。他愛ない雑談ですよ〜。応えてね〜」
ペチカと呼ばれるロシア式暖炉の前には綿の潰れたソファがひとつ。
そこには金髪ツインドリルでお馴染みの、いわゆる魔王城ツンが腰掛けていた。
ツンは振り返ってキュートを見ると、返事をする事もなく、種火の燻る暖炉にすっと視線を戻した。
o川*゚ー゚)o「はいおはよー。夜中なんかあった?」
ξ゚⊿゚)ξ「……別に。何も」
o川*゚ー゚)o「そう。じゃそっちは火の番と紅茶ね。私は配給取ってくるから」
ξ-⊿-)ξ「……ん」
のそりと立って薪を用意し始めるツン。
キュートはその様子をしばし眺めた後、これまたのそりと外出の準備に取り掛かった。
ソ連軍払い下げの各種防寒服を全身に纏い、モコモコのマフラーや長靴で更に素肌を覆い隠す。
ここは極寒シベリアの大地。とにかく全身モコモコにならないと命が危ないのである。
o川*゚ー゚)o「んじゃ行ってきま」
ツンにあっさり声をかけ、モコモコキュートは二重の玄関扉を開けて外に出ていった。
物資の配給は毎週1回。大した物は配られないが、この町の物価を思えば見逃す事はできなかった。
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