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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

732名無しさん:2022/09/04(日) 17:20:37 ID:7IoV7Kbc0


ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、この話し合いの結末も分かってたりするの?」

( <●><●>)「……森を見る場合の解像度で、少しだけ」

( <●><●>)「お嬢様がこれから歩む未来は多くの情報と連動しております。
        ですので、もっと遠くの未来を見る際にも、お嬢様の存在はどうしても視界に入るのです」

 凛とした態度で弁明するワカッテマスに、ツンは続けた。

ξ゚⊿゚)ξ「これから私が何を言うかは、分かる?」

( <●><●>)

( <●><●>)「……パターンを大別できる程度には、分かっているつもりです」

 彼はゆっくりと、時間をかけてそう答えた。
 それは分かりきっていた答えだった。ツンも大して真に受けていなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「ごめんね、急にたくさん聞いちゃって」

( <●><●>)「いえ、ワガママはひとつだけと言った覚えもありませんので」

ξ゚ー゚)ξ「……意外と甘いのね」

 ツンは言いながら笑って見せたが、その顔はどこか達観したようで、生気を伴っていなかった。
 ワカッテマスはそんな彼女の内心に思いを馳せた。だが魔眼なしでは表面的な推察が限界だった。

 諦めがついたような、心にもないものに突き動かされているような、見えない糸がそうさせているような。
 彼は色々な言葉でツンを捉えようとして、いつしか不意に、昔のことを思い出した。

( <●><●>)(これはまるで、魔界に居た頃のような――)

 彼が想起したものは魔界で暮らしていた頃の魔王城ツンだった。
 今の彼女とそれを重ねて、ワカッテマスの推察はそこで終わった。

 ――もしも今、魔王城ツンがあの頃と同じ心境であるならば。
 魔眼があろうとなかろうと、彼に出来ることは何も無かった。

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