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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

716名無しさん:2022/09/04(日) 16:45:55 ID:7IoV7Kbc0


( <●><●>)「お嬢様の言葉に対し、私は、私なりに最大限の善処を試みました」

( <●><●>)「しかし不十分だった。お嬢様の思慮深さを、私は見誤っていた」

 次の瞬間、彼の双眸に滅紫色の魔力が影を落とした。
 とても分かりやすい魔眼発動の合図。正直これはただの演出だった。

ξ; ⊿ )ξ「……やめて」

 だがそんな演出もツンを急かすには十分な効果があり、ツンはようやく危機感を覚えていた。
 もし本当に魔眼を使っていなかったら。そして最後まで魔眼を使わせずに済む可能性があるなら。
 はたと脳裏を埋め尽くしていく根拠なき希望。ツンは、彼が放った言葉の表層に縋るしかなかった。

ξ;゚⊿゚)ξ「――ダメ、魔眼はもう使わないで!!」

( <○><○>)「ですがお嬢様は魔眼を使われる前提だった筈です。
        元より私が的外れでした。この話し合いを普通のそれと勘違いし――」

ξ;゚⊿゚)ξ「違う、私が間違ってたのよ!! 私がワカッテマスさんに甘えてたの!!

ξ; ⊿ )ξ「私もちゃんと話すから!! お願い――今更こんなの見られたくないの!!」

( <○><○>)

( <○><○>)「私は、お嬢様専属の従者ではありませんので」

 それでも彼女の嘆願は届かず、ワカッテマスは冷徹にツンを突き放した。

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