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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

714名無しさん:2022/09/04(日) 16:40:10 ID:7IoV7Kbc0


 相手の自然体を認め――魔眼の力をしかと受け止め、全てを悟られてなお善処を見せる。
 そうした振る舞いこそが敬意と尊敬を示す最良の方法であると、ツンは信じていた。

( <●><●>)

ξ;゚⊿゚)ξ

 しかしその実、彼らの善意は明らかに食い違っていたのだ。

 ツンと目線を合わせるために『完全な理解者』であることを端から放棄していたワカッテマス。
 彼の在り方を尊重し、考えうる最良の方法で彼を迎えた魔王城ツン。
 まとめてみれば単純な行き違いだが、こと今回の場合において落ち度があるのはツンの方だった。

 ワカッテマスは『完全な理解者』としての自分を放棄しただけで、ツンとの相互理解までは放棄していない。
 彼は魔眼が無くともきちんとツンの思いを汲んでいたし、彼女の意向に添えるよう常に気を配っていた。
 手抜きなども一切なく、彼は彼なりの考えに基づいて対話を成立させようとしていたのだ。

 対するツンはどうだったかというと、彼女はワカッテマスを『理解者』と断定し、多くの努力を怠っていた。
 中でも致命的だったのは、相手を理解しようとする努力を怠ったこと。
 私を理解しているならば――と仮定を重ね、このやり取りを談合試合のように捉えてしまったことだ。


ξ; ⊿ )ξ


 話し合いの体をとっておきつつ、実際には台本通りの茶番劇を望んでいたツン。
 つまり、彼女が用意した敬意などは、談合相手の機嫌を損ねないための接待に過ぎなかったわけだ。

 相手に合わせて武器を取った者、武器を手放した者。
 今回の『話し合い』という名目を踏まえ、真に誠実であったのは果たしてどちらか。

 ――いや魔眼使わないなら最初に言えよ。
 そんな文句が過ぎる時点で、ツンがやりたかった『ゲーム』は完全に壊れていた。

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