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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

693名無しさん:2022/09/04(日) 15:51:37 ID:7IoV7Kbc0



ξ゚⊿゚)ξ「……上手くは、言えないんだけど」

ξ゚⊿゚)ξ「この話し合いをするなら、私は、人間を頼らなきゃいけないと思ったの」


 ――心というものの深層は、言語としての機能、精巧さを喪失させる事でしか言葉にできない。
 そして、自分の言葉を手ずから台無しにするその行いは、言葉を扱う全ての者を例外なく無力に変える。

 自分にとっては意味があっても、他人にとってはそうでもない無数の物事。
 それを他人に伝えることは、大なり小なり、当事者の心に治りにくい傷を残すものだ。


ξ;-⊿-)ξ「……だからね。私は、あなた達が最後まで味方でいてくれたら、それで十分なの」

ξ;-⊿-)ξ「私は、それに見合うだけの振る舞いを頑張るから」

ξ;゚⊿゚)ξ「だから見てて。最後まで、私が人間の味方でいられるかどうか……」


 魔王城ツンが今しがた話したこと、これからワカッテマスに話すこと。
 それらは必ず痕を残し、彼女の中で大きな変化へとつながっていく。

 ――ひび割れた卵の殻。亀裂をついばむ雛鳥の寓意。
 魔眼の力をもってしても、この先の未来は暗闇に閉ざされたままであった。


( <●><●>)(……やはり、この方の未来は言語化しがたいな)


 ワカッテマスは未来視を止め、目の前の現実に意識を戻した。
 遠くに見える魔王城ツンとその仲間達をじっと見つめ、整然とした足取りでツンのもとへ向かう。
 彼がわざわざ歩いているのは、そうして時間をかけることが『必要な手順』だったからだ。

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