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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

641名無しさん:2022/05/04(水) 22:07:39 ID:iZuaE51Q0


 ――ハインリッヒの暗躍、妖刀による暗示の数々。
 ブーンはそれらを端的に説明し、粗が出ない範囲で全てを打ち明けた。

 いわく、ツンがやたらと人間に肩入れしていたのは妖刀の暗示が原因だという。
 件の一般人――毛利まゆも暗示によって役割を与えられ、ツンの友人として便利に使われていた。
 そのブーン自身も暗示によって戦闘用の別人格を組み込まれるなどしており、大変そうだった。


ξ゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξ(これ3行で済ませる話か……?)


( ^ω^)「僕のおじいちゃんはツンを育てつつ、いつか僕達の味方にしようと考えてたんだお。
      それもなるべく自然な形で、ツンの意思とも矛盾しないようにNE」

('A`)「……その意思の部分に介入してるのはギャグか?」

(; ^ω^)「そ、それは人間社会のルールを最低限守ってもらう為だお!
       魔力制御もできないこんなオタンコナス、暗示でハーネス付けとかなきゃ色々ヤバいお!」

ξ゚⊿゚)ξ「オタンコナスて」

(;'A`)「くっ! ほとんど悪口なのに言い返せねえ……!」

ξ;゚⊿゚)ξ「いや事故物件の自覚はあるけども。ちょっとは味方になりなさいよ……」

 ドクオに小言を言いながら、ツンは自分の足元に小さな箱を想像していた。

 『これの中身はフィクションです』とメモを貼られた見すぼらしい小箱。一見してただのゴミ。
 ツンは実在しないその箱を眺め、俯瞰し、言いようのない喪失感を胸中に燻ぶらせる。

ξ゚⊿゚)ξ(……『そう悪くない』って、そう思うのは当然だったのね)

 だが、それ以上の自己言及は無い。浅いところで思考を切り上げる。
 箱の中身を真実だと――綺麗なものだと思い続ける為の防御反応。
 ツンは作為的に視野を狭め、実感を損なった優しい世界をそのままにした。

.


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