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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
602
:
名無しさん
:2021/12/20(月) 21:36:35 ID:xDJkNY0g0
ミセ*゚ー゚)リ「選択は自由です。お嬢様はどうされたいですか?
おすすめは出来ませんが、このまま地上に残ることだって」
( <●><●>)「――ありえない。決定事項を覆すつもりですか」ガタッ
彼女の言葉を遮って物々しく立ち上がるワカッテマスさん。
普段の冷静さから零れた苛立ちは、たった1滴の上澄みゆえに凄まじい迫力を伴っていた。
それでもミセリさんは彼をガン無視し、どこか諦めたような優しい瞳で私を見つめていた。
ξ;゚⊿゚)ξ(……仲裁、……私が? この2人を?)
当事者なのに部外者扱いされてる疎外感無力感、そしてこの身内のギスギス感。
お前どうせ魔界に帰りたくないんだろ? っていう前提で扱われてる感じも更にキツい。
確かに魔界には帰りたくないけど、私にだって打算的な思考回路はある。
みんなが望む結論など最初から分かっている。もうずっと前から分かっているのだ。
今日一日で嫌というほど現実を見た、人間を見た。
人も魔物も例外なく、私という異物が盤面から消えることを願っている。
私がこの世に居る限り、私はずっと誰かに迷惑をかけ続けてしまう。
――だったらもう帰った方がいい。
意地も何もかなぐり捨てて、全体の合理を優先するべきだ。
と、これが私の打算的思考。天秤の片側に乗せられた無機質な現実である。
あとは空いてる片側に、私個人の願いや綺麗事を乗せれば答えが出る。私の感情が決まる。
感情は決して単色ではない。
でも、集団の中において個人の繊細な色合いを守る方法なんて私は知らない。
周りの色をぐちゃぐちゃにしても真っ黒になるだけだし、私にできる事なんて少ししかない。
今なら事態を最小限に食い止められる。
みんなしあわせ最善の打算――拒む理由など最初からないと、私は分かっていた。
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