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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです
599
:
名無しさん
:2021/12/20(月) 21:24:15 ID:xDJkNY0g0
ミセ*゚ー゚)リ「いいですかお嬢様、これから話すことはほぼ間違いなく起こります。
明確な方針と対策が今すぐ必要です。手遅れになる前に」
ξ゚⊿゚)ξ「……はい」
ミセ*゚ー゚)リ「お嬢様が地上に残る場合、いつか我々は勇者軍と衝突します。
そうなれば多くの人間が我々の手によって死ぬでしょう。私もそれに加担します」
ミセ*゚ー゚)リ「――そして、お嬢様の顔や名前、果てはこの住所さえも敵は把握しています。
今回それがバラまかれなかった理由は、敵もお嬢様を捕らえる機会が欲しいからです」
ξ゚⊿゚)ξ
ミセ*゚ー゚)リ「もちろん我々はお嬢様をお守りします。奴らには絶対に渡しません。
ですがそれでも問題があります。敵が、こちらの情報を公表する可能性があるのです」
ミセ*゚ー゚)リ「……もしそうなったら地上での生活は困難です。既存の人間社会にはまず属せません。
姿形を変える、魔術で誤魔化すなどの対策はありますが、今までのようには……」
そこまで言ってミセリさんは口を噤んだ。
思いつめたように目を見開いて、胸元に手を当てて、深く俯く。
ミセ*゚ー゚)リ「これは、お嬢様だけを狙った敵の攻撃です。
あなたの優しさを逆手に取った、人質作戦にも等しい謀略なのです」
ミセ*゚ー゚)リ「……ですが、ですが私にはこれがまったく効いていないのです。
お嬢様が悲しむ姿は想像できても、私自身の心は少しも動いておりません」
ミセ*゚ー゚)リ「人間同士で殺し合った。自作自演の罪が魔物になすりつけられた。
世間が魔物を悪く言う――だからどうしたと、私は思ってしまうのです」
ξ゚⊿゚)ξ
ミセリさんはさも自分が悪いかのように語ったが、魔物の中ではあっちが普通である。
なのに私が傷つかないよう言葉を選んでくれているのだ。それがまた、私の首を優しく絞めている。
('A`)「あ、ちなみに俺もそう思ってるからな」
( ^ω^)「流石だお! いの一番に10人ブッ殺してる奴は違うお!」
('∀`)「へへっ」
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