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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

35名無しさん:2020/10/14(水) 19:04:17 ID:YvZFQxxU0


 「――魔王城さん、どうかした?」

 そのとき、まゆちゃん(モブ)が私に声をかけてきた。
 私は取り繕って振り返り、彼女の顔を見返した。

ξ゚⊿゚)ξ「なんでもないのだわ。まゆちゃんは今日も暇なの?」

 「あー……それなんだけど、今日はちょっと用事があって」

 まゆちゃんは困り顔で言い、帰り支度を済ませたカバンを掲げて見せた。
 どうやら今日はまんがタイムきららが出来ないらしい。
 私もなんだか気乗りしないし、丁度よかったかもしれない。

 「魔王城さんは帰らないの? よければ一緒にって思ったんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「……あー……」

 「今日もドクオくん待ち? いつも一緒に帰ってるもんね」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「……ううん。ちょっと寄るとこあるけど、そこまでなら」

 私は不意に思いつき、まゆちゃんの誘いにまんまと乗っかってみた。

 寄るとこ、というのはハインさんの屋敷のことだ。
 1人で帰るとミセリさんにかなり怒られるのだが、そこまでだったら遠くないし、友達も一緒だし。
 屋敷でドクオを待てば口裏も合わせられるし、これくらいは自己責任の範疇だ。

 「ほんと!? 一緒に帰るの初めてだよね!」

ξ゚ー゚)ξ「ええ。すぐに支度するのだわ」

 通学だって朝は1人の方が多い。ドクオにも連絡を入れとけば大丈夫。
 かくいう私も魔王城ツン。たまには勝手もしたいのである。
 反抗期と言われればその通りだった。

ξ゚⊿゚)ξ「おうちに帰るのだわ」

 「やった〜!」

 私達は学校を後にした。


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