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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

25名無しさん:2020/10/14(水) 18:45:47 ID:YvZFQxxU0


 ――しかし戦争終結後、地上では更なる異変が起こっていた。

 それは『超能力の消失』。
 これがぶっちゃけ原因不明で、なぜ発生したかも分からなかったらしい。

 対策しようにも超能力自体が理外の概念。
 人の知恵ではとても対処しきれず、超能力者はすごい速さで減っていった。
 人間達、コロナは殺せてもこっちは無理だったらしい。

 かくして50年。
 理外のものが幅を利かせた『超常時代』は幕を下ろし、世界は平和そのものになった。
 激ヤバの戦争を終えた人類は改めて手を取り合い、銀河の歴史がまた1ページ――


 ……という所までが、またしても表向きの歴史。
 実はこの50年間で魔物は人間界への進出を果たしており、人間社会にガッツリ入り込んでいた。
 つまり、超常時代はまったく幕を下ろしていないのである。

 しかしその進出は侵略目的ではなく、人間との共存を模索する偵察のようなものだった。
 今更なんで急に共存とか言い出したのかというと、次代の魔王が平和主義者だったからである。

『 ( ФωФ) 』

 スカルチノフ亡きあと、魔王の座を継承したロマネスク(私のパパ。つよい)。
 彼は極めて温厚な性格をしており、先代魔王のような侵略行為を一切許さなかった。

 魔王ロマネスクが目指すところは魔界の平和的統治。
 人間界を参考に、魔界に理性的な社会構造を作り出すことだった。

 そしてそれは50年でおおよそ実現され、今の魔界はかなり平和的な感じに治められている。
 スカルチノフ世代の老害も多少なり残ってはいるが、それはパパが物理的に説得している。
 やはり政治は物理なのだ。パパの所業を聞くたびに、私は物理の凄さを実感するのだ。

 争うな! 殴るぞ! を地で行くので理不尽と言えば理不尽である。

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