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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

183名無しさん:2020/12/10(木) 22:10:34 ID:9P.ObFjI0

( ^ω^)「もっとも、あれを『大した戦闘』ではなかったと言えるのはそいつだけだ。
      あの時まともに戦ってたのは僕だけで、そいつは何もしなかったからな」

( ^ω^)「あれはそれなりに激しい戦闘だった。
      殺さなければ殺される。あれは、そういう殺し合いだったお」

ξ;゚⊿゚)ξ …

( ^ω^)「10人中9人を僕が殺して、残る1人はそいつの前で無駄死にしたお。
      詳しく知りたいなら、覚えている限りを話すが」

ξ;゚⊿゚)ξ「……殺した、っていうのは」

( ^ω^)「言葉の通りだ。嘘だと思うならハインに聞け。
      死体の確認くらい、まだ出来るだろう」

ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;-⊿-)ξ「……そう。分かった」

 私はドクオの顔を見直し、少し間を置いてから息を吐いた。

 ――これは十分にありえた事態。
 敵味方、誰も死なずに済むなんて展開をマジで信じていた訳じゃない。
 私は人間を殺したくないと思っているが、これは私の個人的な話であり、他のみんなは違うのだから。

ξ゚⊿゚)ξ「……お疲れさま。
      でも、このくらい隠さなくていいのよ」

('A`)「……言う必要が無かっただけだ」

 ドクオやミセリさんはあくまでも私の従者。
 彼らからすれば主人の身を守るのは当然の業務であり、私はその恩恵ありきで命を繋いできた。
 この関係はずっと同じ、魔界に居た頃からなにも変わらない。

 私の代わりに誰かが手を汚して、それで「お疲れさま」だなんて本当は言いたくない。
 しかし私には力が無い。彼らの仕事を余計なお世話だと断じる説得力も無い。
 だから私は――本当なら、もっと急いで強くなるべきだったのだ。

 でも、分かっているのにいつも間に合わない。
 気がつけばいつもみんなが先回りしていて、着いた頃にはもうやる事がない。
 それが本当に不甲斐なくて最悪で、自分自身がどうしようもなくて、最悪だった。

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