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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

12名無しさん:2020/10/14(水) 18:02:37 ID:YvZFQxxU0


ミセ*゚ー゚)リ「……さて。では『お嬢様』、この後はどうされますか?」

 エプロンを脱ぎながら、ミセリさんはやや固い口調で言った。
 ここから先はもう殴り合いの時間なので、私の心も少しだけ強張ってしまう。

ミセ*゚ー゚)リ「お風呂にするか、ご飯にするか、それとも」

ξ;゚⊿゚)ξ「……特訓が先よ。でなきゃ風呂もご飯も無駄になるじゃない」

ミセ*゚ー゚)リ「無駄に『してる』だけですよ。こけたり吐いたりしなければいいんです」

ξ;-⊿-)ξ「……分かってるのだわ。用意するから先に行ってて」

ミセ*゚ー゚)リ「はい、ごゆるりと」

 ――私はミセリさんを横切って家に上がり、努めて遅い足取りで2階の自室に入っていった。
 自室に荷物を置き、制服からジャージに着替え、軽いストレッチまでを終わらせる。

ξ゚⊿゚)ξ「…………」

 時刻は午後7時を回ったところ。
 私はここから8時間、特訓用の異空間でひたすら特訓をし続ける。
 しかもその異空間は精神と時の部屋なので、特訓後でも現実では1時間しか経過していない。

 これが私にとっての『夜』。
 毎日欠かさず行われる、日常に対するもうひとつの日常だった。

 地上ボケ防止とはいえ、人間社会に合わせた体で30時間以上も活動するのは結構しんどい。
 ましてやそこに物理特訓(スパルタ)が入ってくれば尚更で、つまりつらい。

ξ;゚⊿゚)ξ

 しかしそれでも続けるしかない。
 なぜなら私は魔王城ツン。やらねば名前がすたるのだ。

ξ;-⊿-)ξ「……行くか」

 色々考え込んだ後、大きく一息ついて胸をなでおろす。
 私は渋々動き出し、自分の部屋を後にした。


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