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( ФωФ)ロマネスクは誓いを果たすようです

23名無しさん:2020/11/09(月) 13:28:27 ID:gDlnOTMs0
('、`*川「店長、手続き終わりました。あとはお任せください」

(´・ω・`)「ありがとう、私は様子を見てくるから後は頼む。ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「ええ」

ショボンは一礼とともにミセリへ声をかけ、共に一七号室へ向かう。

(´・ω・`)「さて、目撃者および当事者である君だから伝えるが――これはあくまで私の推測であることを念頭においてくれ」

廊下を歩きながら、小さい声で話す。その声にはやや緊張の色が含まれていた。

(´・ω・`)「……あの革鎧の素材はおそらくドラゴンの物だ。私でも目にした事は片手で数えるほどしかないが」

ドラゴン。飛竜、翼竜といった種類こそは存在しているが、いずれも共通しているのは人類の敵であり強大の一言。
各地の"対竜隊"によって討伐が成され、ここ百年は新たな脅威を確認できずにいるが故に伝説と称されている存在。

その革は極めて軽量かつ強靭であり、生半可な刃を一切通さない。
同類たるドラゴンのブレスすら跳ね除けるとも言われる代物で、魔法の力にも強烈な対抗力を持ち合わせている。
しかし、それが故に加工の難易度は極めて高い。何せ刃を通さないのだ。

長年継がれた秘伝の技術を以てして、初めてスタートラインに立てるようなもの。
故に、ドラゴンの素材を扱いきった鍛冶屋は誉れとして語り継がれ、鍛冶屋としての成功もまた約束されるのである。

ミセ*゚ー゚)リ「ドラゴン、ねえ。そもそも見た事ないからわかんなかったけど……だから鍛冶屋を?」

(´・ω・`)「私は門外漢だからね、確証がほしかったんだ……何せ伝説の域に達しているものだ。正直言って、自分の目を初めて疑ったよ」

ミセ*゚ー゚)リ「でもどうしてそれが緊急依頼に――ああ、そういうこと」

紡いだ言葉が途中で途切れ、ミセリは納得したような声を出す。
伝説とまで称されるドラゴンの素材で作られた装備もまた、冒険者の垂涎の的となっている伝説級のものばかり。

そんな素材の鎧を身につける事が許される人物が、あれだけの重傷を負うほどのなにかがある。
その上、あの魔森たるラングリンの森に異変が起きている――ショボンはこれらを重く見て、緊急依頼を発令したのだろう。


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