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( ФωФ)ロマネスクは誓いを果たすようです

21名無しさん:2020/11/09(月) 13:17:31 ID:gDlnOTMs0
(´・ω・`)「ペニサス、"緊急依頼"の発令を」

その言葉がショボンから発された瞬間、周囲の空気が張り詰める。
緊急依頼。一握りのギルド直営酒場の長のみが許される緊急事態。
それがショボンの代で発令されたのは片手で数えるほどしかない。それほどの事態なのか、と目線で訴える者もいた。

('、`*川「……! 承ります。内容は?」

(´・ω・`)「ラングリンの森周辺の調査、その内部の調査の二件。内部に関しては条件をワンランク上げておくこと。
      集団による行動を推奨。魔物たちが姿を消した理由を判明させた場合、危険度の高い魔物を発見もしくは討伐した場合は特別報酬。
      手がかりなどを発見した者に対する報酬内容についても、緊急依頼規則に則ったものに……報告次第では追加の発令も検討。なにか質問や確認事項は?」

('、`*川「承知いたしました。大丈夫です」

ペニサスはそう言うなり、駆け足で奥の部屋へと引っ込んでいった。
淀みなく指示を出すショボンに、一度聞いただけで理解するペニサスもまた百戦錬磨のベテランであることが伺えた。

(´・ω・`)「ああ、ミセリ。疲れているところすまないが、事情を聞かせてもらっても?」

ミセ;゚ー゚)リ「あ、うん、最初からそのつもりだけど……どうして緊急依頼を?」

身体に付着した血を拭きながら、ミセリは頷く。
この街の大門から近く、さらに治癒魔術の使い手も多くいるここに、死にかけた冒険者が運ばれてくる事は少なくない。
"冷静沈着"とまで評される人物が、あれだけを見て緊急依頼を発令――この地を揺るがすほどの危険があると判断した理由は何なのか。
ミセリはそれが気になって仕方なかった。

しばしの逡巡の後、ショボンは思考をまとめるようにゆっくり目を閉じる。

(´-ω-`)「……そうだな。あの鎧を見て何か感じるものは?」

ミセ*゚ー゚)リ「ひっかき傷、斬りつけたような傷、そういう色々な傷が無数にあって……無数の魔物に襲われたみたいな感じだったよ」

だから周囲に脅威がないか魔術で確認したんだけど、なーんもいなかったの、とミセリは続けた。
ボタンを付け違えたような違和感。ショボンは目を瞬かせる。

(´・ω・`)「ん……? 傷は見当たらなかったが」

ミセ*゚ー゚)リ「え? まさか。あんな傷は誰だって気づくはずよ、ショボンさんなら尚更」

見えない部分に傷がついていたのだろうか。
いや、この言いぶりはそういった事ではないだろう、とショボンはすぐ自ら否定した。


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