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( ^ω^)外道の花道のようです
359
:
◆hrDcI3XtP.
:2020/09/14(月) 02:56:13 ID:LLzGAAM20
( ,,^Д^)「でもまぁあれですよ? 親分さんからのお話でしたから無下にはできませんでしたけどぉ、業界的には事前にね? お食事とかね〜しときたかったんですよねぇ」
ζ(゚ー゚;ζ「あ、その、すみません……何分、時間の余裕がなくて、いろいろと……」
( ,,^Д^)「あははは、それもまた若さですねぇ。そういう事情は相手方には何一つ関係ありませんから。まあでも年若いってことで、ここはね、構いませんよぉ! 礼儀云々なんて今時、ねぇ!?」
ζ(゚ー゚;ζ「あ、あはは、すみません、ありがとうございます〜」
早速厭味というか、これも洗礼と呼ぶべきか、ある種は“業界における暗黙のルール”を口にする。
事前の食事だの打ち合わせだのは当然のごとくに建前であり、その答えは“何故に味見をさせてくれないのか”といった文句だった。
しかし高良の言及はその程度であり、それもこれも例の親分氏による口添えがあってのことだった。
( ,,^Д^)「それでー……あー、マネジャーの内藤さん? 早速軽いインタビューから入りますけどぉ……」
( ^ω^)「……当人は不慣れでしょうから。これも初めてのお仕事ですお、僕も同席させて頂きたいのですがよろしいですかお? 臆面なく下手なことを言っちゃ事務所的にもよろしくありませんからお」
( ,,^Д^)「あー……じゃあまあそんな感じでいきますかね。それじゃあデレさん、何故あなたは地下アイドルという道を――」
高良の態度に内心では殴り掛かりたくもなるが、そうであっては計画の全てが水の泡となる。
僕は大人を演じたままに圧のある言い方をするが、渋々と頷いた高良はありふれた質問内容を口にする。それらに答える麗は、段々と緊張が薄らいでいくようだったが、しかし胸中の不安は拭いきれぬままのようだった。
( ^ω^)(見え透いた下心なんてのは女性からすりゃ不快でしかないだろうし、そりゃ怖いだろうお……)
言ってしまえば彼女が相手取るのは己を性の捌け口としてしか見ていないケダモノのそれだ。
見定めるように幾度と視線を這わせ、時にバストやウエストを注視され、笑顔の下に隠れているだろう下衆な野心が見え隠れすると畏縮すらしてしまうだろう。
それでも彼女は折れず屈せず、時に隣に座る僕に視線を寄こしつつも、丁寧に返事をし、その言葉を高良は適当な具合で書きとめる。
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