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( ^ω^)外道の花道のようです
331
:
◆hrDcI3XtP.
:2020/09/06(日) 10:45:48 ID:eBITXaqQ0
('A`)「商法にも多くの手段がありますよね。例えば炎上なんかはよく見受けられるやり口で」
( ゚∋゚)-~「……何かいい手段があるんですか? 地方局の出演を断るくらいの」
('A`)「いやぁ、だったらほら、逆にその“糞みたいな危機的状況を”――」
と、そこまでドクオが言葉を続けたところで、突如に扉が開かれ、それと同じくして明るい声が響いた。
ζ(゚ー゚;ζ「ひぃー、歌のレッスン厳しかぁ! あのコーチさんすっごい気難しいとよぉ……」
从;'ー'从「ねー、熱意がすごいのはわかるんだけどー、そのせいで容赦なさすぎてー……」
その姦しい空気を運んできたのは麗と、先の事件で悲惨な目に遭った少女だった。
彼女の名前は渡辺といい、あの日を切っ掛けとして麗と親しい間柄になった。単純に言って友達であり、二人は先程まで上の階で歌のレッスンに励んでいた。
せめてノックの一つはしろ、と拳を震わせるドクオを僕は宥めつつ、この話を子供たちに聞かせる訳にも行かず、兎角として続きは今度改めて、と目配せをする。
( ^ω^)「お疲れ様ですお、二人とも。先生のお話はちゃんとしたプロからのアドバイスだからお、愚痴もいいけどちゃんと聞いてあげてくださいお?」
ζ(゚ヮ゚*ζ「あ、平治さんがいる! 何その格好、お洒落! かっこいい!」
从*'ー'从「わー、チャコールグレーのスーツにブラウンのネクタイが凄くシック〜」
僕が本日事務所に訪れることは誰にも告げていなかったが、少女達は僕を発見するとやんややんやと駆け寄ってきて、様々な角度から見てくる。
適当に相手をする僕だが、先程話を遮られてからのドクオは怒髪冠を衝く勢いで、おい、と声を荒げると麗さんの頭を鷲掴みにする。
(#'A`)「おうこら小娘、テメェはどこの誰に無遠慮に近寄ってやがんだ、あぁ? そもそもはテメェの我儘からこの面倒な事態が始まってんだぞ! 分かってんのかこら!?」
ζ(゚ー゚*ζ「お、社長! お疲れ様でーす! なにをそうも怒ってるんですか? それより手を放してくれませんか?」
(#'A`)「そりゃ怒るわダボが! 兄貴は御多忙の中にわざわざ足を運んでくださったんだぞ! そんなお疲れの兄貴に群がるなアホ娘! ねぎらいの気持ちと感謝をまず口にしろや!」
ζ(゚ー゚*ζ「お! そうだった平治さん! あとでお土産があるとよ!」
(#゚A゚)「話を聞け糞ガキこらぁ!?」
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