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( ^ω^)外道の花道のようです

329 ◆hrDcI3XtP.:2020/09/06(日) 10:44:18 ID:eBITXaqQ0

( ^ω^)「ところがどっこい、幸運ながらに僕の目の前に地域を支配する某極道の親分さんがいるんですおねぇ」

( ゚∋゚)-~「ははは、そんな大した程度ではないですけどね」

( ^ω^)「おっおっ。地方から数多の人物を輩出するだけの手腕があるのにですかお? それから窺えるのは単純に言って潤沢な人脈を持つ事実ですおね」

(; ゚∋゚)-~「それを搦め手に獲得したも同義だから、あなたの暴力ってのは結果を他所にしても恐ろしいですよ」

 行き当たりばったりでそうも上手くいくことがあるかよ、と彼は呆れたような顔をする。
 僕は彼の言葉に朗らかに笑うと、さて、と本題を切り出した。

( ^ω^)「本日、僕は急に呼び出された訳ですけどお……はてさて何か御用ですかお? まさか僕の見違えた姿を一目見たかった、だなんてことはありますまい」

( ゚∋゚)-~「いや、それも見たかったのは事実ですよ。あの伝説的な戦夜叉が如何に社会人のそれになり切れるかと思えば見事にビジネスマンだ。それもいい稼ぎを予想させる格好で」

( ^ω^)「となると、僕は外に出して仕事を任せても大丈夫な風体だ、と?」

( -∋゚)-~「ふふふ。ええ、合格ですよ。とても極道らしくもない、ちゃんと一般の風貌の、金稼ぎに必死な風の、ビジネスマンスタイルになり切ってる」

 さて、この日、僕は件の親分氏に呼び出されて会社へと赴いた。未だ正式な形で会社は機能してはいない。
 だがそれはそれ、これはこれだ。元の実績がレーベルの単位でも存在していた事実も含め、幽霊会社とは言っても活動自体は当然ながらに出来る。
 今後、正式に看板を起こすことになるとしても、その以前に存在を確立し、人々の印象に残しておくことは実に有意義だ。
 故に、僕がこの日、彼に呼び出された事実と言うのは、単純に言うとお仕事の話だった。

( ゚∋゚)-~「すこーし前にね、お友達になった人物がいましてね。地方局の某プロデューサーなんですが。なんか面白いネタはないかと持ち掛けてきましてね」

( ^ω^)「おー、テレビですかお? そりゃまた宣伝効果には最高に抜群じゃあないですかお。うまい話にも程がある」

( ゚∋゚)-~「ええ、まあ、うまいお話なんですよ、あっちからしても。何せ我がレーベルは“そういう会社”でしたからね。特集組む変わりに“おいしいの”を味わいたい訳ですよ」

 その言葉に僕は項垂れ、そりゃそうだよな、あっちもそれを期待する訳だ、と項垂れる。


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