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錬金術師は遂せるようです

99 ◆vXEvaff8lA:2020/05/03(日) 22:19:19 ID:YLCyI6VU0
( ^ν^)「!」

袋の中身は、高出 都子の死体だった。

川 ゚ 々゚)「もう帰っていいよ」

金の延べ棒を握らせ、來狂はそう言った。
そそくさと懐にしまう葬儀屋の体からは、死体特有の甘い香りが染み付いている。
去る彼の後ろ姿を、入間は静かに見送った。

( ^ν^)「これは――」

川 ゚ 々゚)「並行世界で死んでしまった、都子ちゃんだよ」

ことも無げに、來狂はそう言った。
絶句する入間は、ようやく彼女に手を合わせる。
袋の中の都子は、瞼を閉じているが、その目は酷く落ち窪んでいる。
薄く開いた口からは、泥漿じみた血が淀んでいた。
微かに薫る死臭を嗅ぎ、酸っぱいものが入間の喉に迫った。

( ^ν^)「どうして……」

力無く死因を問いただす入間に、來狂は理由を語ってみせた。
曰くこの都子は、生きたまま模原に【傷みの王】を抉られたのだという。
その世界線での模原の中では、存在しない妹が生き続けていた。
そこで彼は、妹のために【王】を調達した。
【王】を携え、愛する妹の元へと奔走する模原だが、
その途中で偽りの記憶に気付いてしまう。
おそらく妹の入院する病院が存在しないことで、疑念を抱いたのだろう。
混乱した彼は事の真偽を探るべく、自らの心臓さえも抉り取った。
そして人ならざる心臓を認め、失意に溺れる彼は、
そのまま息絶えたのだという――。


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