したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

錬金術師は遂せるようです

83 ◆vXEvaff8lA:2020/05/03(日) 21:54:37 ID:YLCyI6VU0
( ^ν^)「必死こいて這い蹲って、ビルの壁をよじ登っただけだ」

タネを明かす入間の手は、皮がベロベロに剥けている。
さながら蝋引きした和紙のように、赤い血が滲出していた。

(その手をナトリウムに見立て、
 壁面に残った雨垂れで【超加速】を施したのか)

納得する彼に、入間は眉間を寄せた。

( ^ν^)「お陰様で久々に、銃の精度が狂うところだった」

(それでも当ててみせたじゃないか)

どうしてそこまで入間が必死になれるのか、彼には分からなかった。
彼にとってフラスコは退屈そのものであった。
出られた時には随分と喜んだような気がするのだけど、と彼は思った。

( ^ν^)(そりゃ、男同士の秘密だけども)

内裡でも小さな声で語る入間に、彼は惹きこまれていく。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板