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錬金術師は遂せるようです

15 ◆vXEvaff8lA:2020/05/03(日) 00:59:31 ID:YLCyI6VU0
( ^ν^)(少なくとも、バカなペテン師ではなさそうだ)

その腹を探りたい入間だったが、

川 ゚ 々゚)「入会すると、ステキな鶴嘴が貰えるんだよね」

思索に割り込むような形で、來狂は指を差した。
色のない目で、入間は仕方なくそれを辿る。
すると雑然としたコレクションの山に、鶴嘴が寂しく佇んでいた。

川 ゚ 々゚)「欲しい物を念じながら、あれで【乳母】を引き裂くと、」

( ^ν^)「ご注文の品は以上でお揃いでしょうか、ってところか」

川 ゚ 々゚)「そうそう。流血と肉片に塗れた
     理想の品物が、我が手中にアリ、ってね」

( ^ν^)(それは、文字通りの意味だろうな)

彼の脳裏には、年端もいかない少女に、
嬉々として鶴嘴を立てる來狂の姿があった。
來狂は錬金術と生涯を共にし、心中する気さえある人物だった。
覚悟は確かな力として、術師に還元されるのが、宇宙の習わしだ。
よって彼の行使する錬金術は常軌を逸した強力なものだった。
そんな人物に、人並みの倫理観を求める方が愚かである。
入間は、そう分かりきっていた。

( ^ν^)「検証の結果は?」

それでも入間は、遣る瀬無い気持ちで話の続きを促してしまった。

川 ゚ 々゚)「そりゃもう、バッチリよ」

機嫌よく言う來狂は、恋する乙女のような表情を浮かべた。

( ^ν^)(どんな願い事をしたのか、聞いて欲しいんだろう)

そんな來狂を無視して、入間は核心をつく。


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