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彼等には黄金の精神が宿るようです
168
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:24:23 ID:hyBPObrk0
ーーーーN棟 運動場ーーーー
( "ゞ)つー<・パララララ
ドクオが創造したトンプソンマシンガンを撃ちまくる。
人の命は紙よりも軽いハードラック刑務所でも、銃器はめったに手に入らない。
ドクオのスタンドはその環境の中では反則級の、いわばチート能力のようなものだ。
デルタとドクオはN棟の運動場まで出てきたが、その【光景】に愕然とした。
(; "ゞ)「何だ!?【この死体の数は】!?」
死屍累々。そんな言葉が当てはまるような惨状だった。
運動場のいたるところに囚人の死体が無造作に横たわっていた。
169
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:25:04 ID:hyBPObrk0
「ーーーーーー!!!」
(;'A`)「兄貴!向こうから声が聞こえるぜ」
真紅の牙構成員C「ぎゃああっ!」
真紅の牙構成員A「いやだ、死にたくねぇ、ガァ!!」
「いいね、楽しいねぇ、おい」
(十)「テーマパークに来たみたいでテンション上がるな〜〜」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙(十)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
170
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:26:47 ID:hyBPObrk0
(; "ゞ)「クソ!なんだコイツ!サラリーマンみたいな事言いやがって。」
(;'A`)「兄貴!あいつは歯車組最高幹部の1人じゃあないですかい!?」
(十)「その通りだブサイク。俺は原子王。テメーらはアレか?真紅の牙の奴らか?」
ザッザッザッザッ(十)「死ね。死ねよォおい。」
(; "ゞ)rー<・パンッ!パンッ!
(十)°>ψバシッ!!
(; "ゞ)「銃弾を防ぎやがった。近距離パワー型か?」
(十)<ψψ°♡°>メギャンッ
原子王が発現したスタンドは薄紫色の肌をしており、両手の爪は鋭く尖っている。
だが、一番特徴的なのは心臓部分には穴が空いてあり、穴の中にハート型の何かが吊り下げられている。
171
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:27:48 ID:hyBPObrk0
(十)「やれッ!!頸動脈ブッた斬ってやれッ!!」
<ψψ°♡°>「WRRRRRRRRRRRRRRRY!!!」
<ψψ°♡°>))グッ「?」
(;十)「なんだ?全然【動かねぇ】!?」
( "ゞ) +w+ M「ミセス・ロビンソン!!テメエの影を縫い付けた。もう、その姿勢から動く事は出来ない」
( "ゞ)「そしてッ!!この位置はいいぜッ!スタンドと本体であるテメエが離れている。この位置がッ!!」
( "ゞ)rー<・パンッ!
<ψψ°※°>。:::・゚::::・゚::・。 ブシュウウウウウ
172
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:28:45 ID:hyBPObrk0
弾丸はスタンドの心臓部分に当たり、真っ青な血飛沫を辺りにまき散らした。
(;十)「ば、ばぬぅ………」
デルタはスタンド能力を解除すると、原子王は膝から崩れ落ちた。
(; "ゞ)「………ふぅ……冷や汗かいたぜ。終わってみれば、大した敵じゃあなかったな」
デルタは倒れている真紅の牙構成員の元に駆け寄った。
(; "ゞ)「チッ……ダメだ……死んでいる。」
(; "ゞ)「首筋が斬られているな。さっきのスタンドの攻撃のせいか………」
(;'A`)「…………………」
173
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:29:31 ID:hyBPObrk0
【あまりにも呆気なく死んだ原子王】
【ドクオの弾丸は実体のある物体なのに、スタンドへ攻撃出来た事】
【原子王のスタンドにあった心臓の意味】
「ゆっくり眠ってくれや………」( "ゞ)(-血-ヽ#)
「…………」( "ゞ):(-血-ヽ#):「…………」
174
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:30:26 ID:hyBPObrk0
( "ゞ)(°血°ヽ#)パチリ
Σ(; "ゞ)(°血°ヽ#)「GYEEEEEEEEEAAAAAA!!!」
「ウオオオオ!」
(; "ゞ)rー<・(°血*ヽ。:::・゚::::・゚:パンッパンッ
(; "ゞ)「冗談だろ!?【死体が動いたっ】!?」
「UOOOOOOO………」
(#ヽ°血°) (#ヽ°血°)
(#ヽ°血°) (#ヽ°血°)「UHHHHH……」
(#ヽ°血°)
175
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:31:36 ID:hyBPObrk0
先ほどまで死んだと思われていた死体が次々と動き出し、起きあがる。
<ψψ°(; "ゞ)「これはクソッ!!スタンド能力なのか!?」
Σ(;'A`)「!!?危ないッ!!」
176
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:33:11 ID:hyBPObrk0
デルタ・サイモンはAノ国で運送業に従事していた。
毎日毎日、朝から晩遅くまで働き、休日には酒を飲み、ギャンブルを行い、女を買っていた。
彼は何も生み出さない。デルタと同年代の男が社会的な地位と家庭を持っている時、彼ははただ無駄に歳を重ねただけだ。
その日は雨だった。
デルタはいつもの通り、トラックを走らせていた。
気が抜けていた。確かにそう言われても仕方が無い。昨日は急な仕事が入り、いつもより遅く残業をしていたのだ。
その日、彼が運転していたトラックが事故を起こした。
.
177
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:34:00 ID:hyBPObrk0
避けられなかった。気づいてブレーキを踏んだ時にはもう遅すぎた。
道路には女性が1人倒れている。
(; "ゞ)「………ハァ!……はぁ……ハア」
その時、何を考えていたかは彼にも分からない。
確実なのは【デルタが女性を放置して逃走した事】
【女性は死亡した事】【死んだ女性は身籠っていた事】
178
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:35:23 ID:hyBPObrk0
そして【事故直後、女性はまだ生きており、死亡したのは負傷のダメージと長時間雨に打たれたために低体温症になった事が原因だった】
デルタは逮捕された時、警察官によって、この事実を知らされた。
デルタの心と魂は暗黒の闇に堕ちていった。
自暴自棄なった彼は出会った者全てブチのめし殺した。
そしてブーン・ホライゾンの入団試験を受け、スタンド使いとなったのだ。
179
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:38:02 ID:hyBPObrk0
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)きゃっきゃっ
きゃっきゃっ(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)
ズヴァアアア<ψψ°益°>(; "ゞ)。:::・゚::::・゚::・。
(;'д`)「兄貴ィイイイイイイイイイイイイ!!!!」
「お前ら映画は好きか?【バタリアン】や【28日後】は?【死霊のえじき】なんかどうだ?ジョージ・A・ロメロ監督の作品は最高だろ?」
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
(十)
/´〉,、 | ̄|rヘ
l、 ̄ ̄了〈_ノ<_/(^ーヵ L__」L/ ∧ /~7 /)
二コ ,| r三'_」 r--、 (/ /二~|/_/∠/
/__」 _,,,ニコ〈 〈〉 / ̄ 」 /^ヽ、 /〉
'´ (__,,,-ー'' ~~ ̄ ャー-、フ /´く//>
`ー-、__,| ''
180
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:42:44 ID:hyBPObrk0
(; "ゞ)「げ、げんし…………ぉ……う」
(十)「俺のスタンドが鉤爪だけだと本気で思ったのか?あ?」
(十)【心臓に眠る『ウイルス』が外に出た時、感染した死体は歩く亡霊(ゾンビ)となる】
(十)「ここに居る死体は全て俺の手下だ。さぁドレスコードは無しだ。」
(十)【トレンチコートマフィア】!!!
<ψψ°益°>GYAAAAAAAAAAAA!!!
(;'д`)「あ………兄貴……」
181
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:45:25 ID:hyBPObrk0
トレンチコートマフィアの右腕はデルタの心臓を。左腕は肝臓を貫いていた。
もう彼の瞳からは光が消え、魂は天に昇っていく。
(;'д`)「嫌だ………死にたくねぇ……死にたくねぇよ…………」
(°д°;;)====3「ウオオオオオオアオオ!!」
ドン!
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°) Σ('A`;)!!?
(十)「何処へ行こうって言うんだ?まさか………逃げるつもりだったのか?」
バンバンッ!
(#メ血°。::ヽ°血メ >-⊂('д`;)「いやあああ!!」
ドクオは持っていた銃でゾンビを撃ち、運動場から逃げ出した。
182
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:46:06 ID:hyBPObrk0
('A`;)(無理だ!殺される!兄貴ィ!俺のデルタ兄貴ィイイイ!!死んじまったよォ!)
ゾンビ達はドクオを追い掛ける。道中で他の囚人を噛み殺し、同胞(ゾンビ)にしながら、その弾丸は膨れ上がっていく。
そして、ついに。
(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)(#ヽ°血°)
(;'A`)「か、囲まれた……」
(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)(°血°ヽ#)
183
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:47:14 ID:hyBPObrk0
十)「まさか逃げるなんて思わなかったぜ。え?おい。このマンモーニが。」
(十)「テメェみたいなヘタレを殺したら男が下がるぜ。だからよォ」
………UHHHHH(#ヽ"血ゞ)(;°A`)ウッ………
(十)「お前の兄貴に臓物(ハラワタ)喰われて死にな」
(#ヽ"血ゞ)「………UHHHHH……」
(;'A`)「……デルタ兄ィ………」
(#ヽ"血ゞ)「……二…………」
184
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:48:05 ID:hyBPObrk0
M +w(#ヽ"血ゞ)「ニゲルなドクオ」
ビタッ((#ヽ°血°))((#ヽ°血°))((十))((#ヽ°血°))((#ヽ°血°))ビタッ
(;十)「なッ!!?【身体が動かない】!!」
M +w(#ヽ"血ゞ)m9「ミ、ミセ……ス…ロビ…ン……ソン………」
(;十)「馬鹿なッ!?ゾンビ状態なのに自我があるのか!?精神が肉体を凌駕しているとでも言うのかッ!!」
(;д;)「兄貴ィイイイィイイイィ!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( "ゞ)「犯罪者(オレタチ)は世間からゴミやダニ呼ばわりをされても、前を向いて生きている。何故だ?明日に希望があるかの様に力の限り生きている。何故だ?」
( "ゞ)「【逃げない】【諦めない】。逃げれば誇りが失われるのさ永遠に。それは死ぬことよりも辛い事だ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
185
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:51:06 ID:hyBPObrk0
( A )「兄貴。俺達はもう後戻りは出来ないんだね。」
( A )「逃げない。諦めない。兄貴の覚悟が!【言葉】でなく【心】で理解出来た!」
メギャン!(#'A`)rー<・「スコーピオン!!」
(#ヽ"血ゞ)「………や…れドクオ……栄光は………お前にある……ぞ………」
(#'∀°)rー<・「原子王ッ!!俺も映画は好きだぜッ!!」
(#'д°)rー<・「奴らみたいにド頭に風穴開けてやるッ!!!!!」
ドチュン(#'A`)rー<・(十;)。:::・゚::::・゚::・。
(#'д`)rー<・「もぉおいっばぁああああつ!!」
186
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:51:44 ID:hyBPObrk0
(;十)「うああああああああああッ!!」
バンバンバンバン(#'A`)rー<・(十。:::・゚::::・゚::・。
(#'A`)rー<カチッカチッカチ
(#'A`)「フゥーーーー」
いつの間にか、周囲のゾンビ達は物言わぬ死体に戻っていた。
本体である原子王が倒された事によって、スタンド能力が解除されたからである。
187
:
◆8aac7uEWYg
:2019/07/25(木) 23:54:23 ID:hyBPObrk0
ーーーーよくやった。ドクオ、よくやったよーーー
('A`)!!
ーーーお前は生きろドクオ。最後まで見守っているぞーーー
('A`)
(;A`)ポロッ
(つA`)「デルタ兄ィ………」
原子王(本名ジョナサン・レイヴンテイル)----ーーー死亡
スタンド:トレンチコートマフィア
ドクオ・ガーファンクルーーーーーー生存
スタンド:スコーピオン
デルタ・サイモンーーーーーーーー死亡
スタンド:ミセス・ロビンソン
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
188
:
名無しさん
:2019/07/26(金) 01:44:53 ID:rFpO/fXE0
乙!!
189
:
名無しさん
:2019/07/26(金) 20:40:28 ID:48CjQESU0
デルタ兄貴…
190
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 00:50:42 ID:JE3zBhlc0
砂糖も血液も有機物なんだけど
191
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:06:58 ID:2zeyRGT20
スタンドデータベース④
<ψψ°益°>
スタンド名:トレンチコートマフィア
本体:(十)原子王(本名ジョナサン・レイヴンテイル)
スタンドの心臓には未知のウイルスが眠っており、一定以上のダメージを受けると心臓が破れ、ウイルスが飛び出る。
ウイルスは死体をゾンビに変える力があり、本体はゾンビを自由に操る事が出来る。
スタンドの心臓が破裂した時、本体も死ぬがウイルスによってゾンビとして蘇る。
ゾンビ化した本体を倒すには、脳幹を破壊しなくてはならない。
元ネタはR-指定&DJ松永のユニット『Creepy Nuts』より【トレンチコートマフィア】
破壊力-B スピード-B 精密動作性-C
射程距離-E 持続力-A 成長性-E
192
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:09:14 ID:2zeyRGT20
#9 復讐者達の幻想曲(ファンタジア) その②
復讐からは何も生まれないと言う人がいる
自身の運命に決着を着ける為にすると言う人がいる
或いは自己満足かそれしかやる事が無いからか?
君はどうだい?
僕の名前はニダー・F・マーキュリー。
人を殺して、ここに来た。
193
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:10:23 ID:2zeyRGT20
ザッ……ザッ…(∵ <ヽ`∀´>( <●><●>)ザッ……ザッ……
<ヽ`∀´>「ワカッテマス。
>>190
のレスで血液は有機物という指摘を受けたニダ」
( <●><●>)「ああ。だが、
>>111
で有機物にも能力は効く事を述べている。しかし間違った事を言って申し訳無かった。次はもうちょっと勉強するぜ」
ザッ……ザッ…(∵ <ヽ`∀´>( <●><●>)ザッ……ザッ……
<;ヽ`∀´>「ここが歯車王が居る独居房。ワカッテマス準備は( <●><●>)ガチャ!バン!
<;ヽ`∀´>「躊躇無しかっ!?」
194
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:12:03 ID:2zeyRGT20
想像以上に広い。それが最初の感想だった。
小学校の多目的室。それぐらいには広かった。
歯車王の趣味だろうか?部屋全体にボサノバが流れている。
「ご苦労な事だ」
部屋の中央の椅子から声が聞こえた。
椅子はクルリと回り、その人物は僕らに顔を向けた。
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙|::━◎┥┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
(#<●><●>)「歯車王………」
195
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:12:43 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「ブローノ・ワカッテマス。それに最近入った新入りだな?」
|::━◎┥「初めまして。歯車組組長の『歯車王』だ。」
(#<●><●>)「お前を殺す………。」
|::━◎┥「おやおや?殺意で目ん玉ギラついてんぞ?」
|::━◎┥「ふむふむ。野心ではないな?瞳の中にある【漆黒の意志】が燃えているな。野心や出世欲じゃあない。人間性さえ捨て去っていいと考えている」
(#<●><●>)「お前は俺から大切な女性(ヒト)を奪った。」
|::━◎┥「女性(ヒト)?誰だ?待て待て【当てていくぜ?】」
196
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:14:00 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「マリアか?手首を切らせて自殺に見せかけて殺した。保険金目当てさ。お湯が真っ赤っかだった」
|::━◎┥「違う?じゃあジェシカは?娼婦の癖に鼻っ柱が強かったから、袋を被せてガムテープでグルグル巻きにした。息が出来なくて苦しかったのか地面を滅茶苦茶引っ掻いていたのは笑えたぜ。」
|::━◎┥「レベッカか?手足を折って、線路に頭だけ乗っけておいたんだ。列車が通った後、脳味噌がペースト状になったのは今でも覚えている。もちろん面白いからだ。」
|::━◎┥「ジェシー?ビルから突き落とした。頭がザクロみたいにハジけた。リザ?型落ちのビードルが宝物だっていうから、車ごとガソリンぶっかけて焼き殺した。」
197
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:15:15 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「わかった!エマだろ?海に突き落として溺死させたんだ。水面にプカプカ浮いてんのがマヌケで中々面白かった」
|::━◎┥「それか、ローザか?あれは傑作だぜ。首を吊らせてな、あいつのガキにブランコみてえにぶら下がらせたんだ。普通に首を吊るより顔面がぶっ壊れてなアハハハハハ」
(; ∵)(こいつ………最悪だ……)
(; ∵)(何が漆黒の意志だ!こいつの心こそバリバリと裂けるドス黒いクレバスだッ!!)
( <●><●>)「…………どれも違うぜ、歯車王」
( <●><●>)「お前が殺したのはな……………
198
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:16:04 ID:2zeyRGT20
ブローノ・ワカッテマスはAノ国の小さな漁村で育った。
彼の父親は漁師だったし、ワカッテマスもまた父親の跡を継いで、漁師になるつもりだった。
ワカッテマスには【幼馴染の女の子】が居た。
くせっ毛ですきっ歯の少女で、だが笑顔の可愛らしい娘だった。
ワカッテマスと少女は仲が良く、大人になっても変わらなかった。
いや、変わらなかったって言うのは嘘だ。
199
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:17:45 ID:2zeyRGT20
( <●><●>)「なあ、俺には夢があるんだ」
ーーーーーどんな?
( <●><●>)「普通に漁師になって、結婚して、子供が出来て。家族で遊びに出かけに行くんだ。俺も俺の子供達も、そして俺の好きな人も笑っている」
( <●><●>)「みんな普通だって笑うんだけどさ、俺、不器用だからさ。でも俺にとっては大切な夢なんだ」
ーーーその夢の好きな人って、もう決まっているの?
(*<●><●>)「……………お前だ………」
(*<●><●>)「お、俺と結婚して下さい!!」
その3日後だった。
200
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:18:24 ID:2zeyRGT20
ワカッテマスの幼馴染が死体で発見された
.
201
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:19:00 ID:2zeyRGT20
死体は漁村のゴミ置き場に打ち捨てられていた。
全裸で、強姦の跡があり、それ以上に全身に暴行が加えられていて見るも無残な姿だった。
犯人はすぐ分かった。その時、麻薬の販売に来ていた4人の歯車組組員だった。
警察はすぐに彼らを逮捕した。
( < >< >)
ワカッテマスはその晩、漁村の留置所に侵入し、歯車組組員3名を殺害した。
司法の裁きを待たずに、自らの手によって制裁を加えた。
そしてAノ国の刑法は彼の行動を是とはしなかった。
彼は殺人の罪で逮捕・起訴され、ハートマン・リネオン刑務所に収監させられた。
時同じくして、麻薬取締法違反及び殺人などの罪で収監された男が居た。
202
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:19:34 ID:2zeyRGT20
( <●><●>)「それがお前だ歯車王。あの時の4人のうちの最後の1人。部下を見捨てて逃げたお前だ。」
( <●><●>)「もう一度言う。俺はお前に復讐しに来たんだ」
|::━◎┥「…………………」
|::━◎┥「…………あーーーはいはい」
|::━◎┥「別に殺すつもりは無かったんだぜ。ただ、ちょっとだけ【楽しみたかった】だけだ。」
|::━◎┥「だが思いの外アソコが緩くてな、ムカついてボコったら死んじまっただけだ。」
203
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:21:33 ID:2zeyRGT20
|::━◎┥「あの後、テン○買って自分で処理をしたよ」
|::━◎┥「お前の彼女、オナホール以下だな♪」
( <●><●>)
|::━◎┥
( <^><^>)ニコッ
バァアアアアアアアアアクストリートォオオオオオボォオオオオイズッッ!!!
(#<●><●>)(#命д命)
ARYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!
204
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:22:54 ID:2zeyRGT20
(#命д命)アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリ(#命益命)==つアリアリアリ
アリアリアリアリ====つアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!
(# 命д命)ARYYYAAAAAAAAAッッッ!!!
ドォ ̄ ̄ ̄ ̄|::━ 。:::・゚::____ン
205
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:24:07 ID:2zeyRGT20
<;ヽ`∀´>「す、凄まじい………」
(#<●><●>)フッ……フッ……
「中々のスタンドエネルギー……。敬服に値する」
( <●><●>)!!
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
|本━◎┥
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
<;ヽ`∀´>「な、なんで………なんでニダ?」
<;ヽ`д´>「なんで【ダメージを負っていないんだッ!?】」
206
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:25:05 ID:2zeyRGT20
|本━◎┥【シェイプ・オブ・マイハート】
|本━◎┥「俺は【調達屋】だ。牙の新入り。歯車組は俺の【スタンド能力】でのし上がってきたと言っても過言ではない」
|本━◎┥「俺は自身の体を【本に変える事が出来る】。本には不思議なパワーが有り、所有者が指定した物を【本の中に出し入れする事が出来る】」
|本━◎┥「ワカッテマス。お前の攻撃は全部本の中だ」
|本━◎┥「そして返すぜ。余す事なく、な。」
|本━◎┥アリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリィ!
207
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:25:46 ID:2zeyRGT20
( <○><メ。:::・゚::::・゚::・。 ドッゴオオオオオオッ!!
歯車王の本から飛び出たバック・ストリート・ボーイズのラッシュが全弾ワカッテマスを襲う。
衝撃で彼はぶっ飛び、壁に叩きつけられた。
|本━◎┥「アリーヴェデルチ(さよならだ)」
<;ヽ`∀´>「ワカッテマス!!」
|本━◎┥「不幸中の幸いか、怒りのあまり、スタンド能力は発動しなかったみたいだな。純粋にスタンドによる暴力か」
|本━◎┥「さあ、新入り。次はお前の番だ。死ぬ覚悟は出来ているか?」
208
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:26:28 ID:2zeyRGT20
歯車王はニダーに向かって走る。
<;つ`∀´>つバッ!!
ニダーは咄嗟に構えた。
|本━◎┥「何かする気か?タンカスが。オラ、一発だけ打たせてやる。」
ニダーはそのまま思い切り、歯車王の腹をブッ叩いた。
|本━◎┥「意味がねーんだよ。俺の本は万物を封じ込める。お前のパンチなんか、」
209
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/10(土) 01:38:49 ID:2zeyRGT20
ごふぅ|本━◎┥。:::・゚::::・゚::・。
|;本━◎┥「………ぁ………が………」
|;本━◎┥「な、なんだ………と?」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙<ヽ ∀ >┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
┣゙ッ! ┣゙ッ! ┣゙ッ!
<ヽ(∵)∀´>
┣゙ッ! ┣゙ッ!
<ヽ(∵)∀´>【Ghost Knight(幽霊騎士】……!
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
210
:
名無しさん
:2019/08/10(土) 10:23:08 ID:XkDFIW9Q0
乙!
211
:
名無しさん
:2019/08/17(土) 06:25:24 ID:LCwjtTGg0
アニメの方は終わったな
212
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:24:36 ID:3AXYirNc0
スタンドデータベース⑤
|本━◎┥
スタンド名:シェイプ・オブ・マイハート
本体:歯車王(本名チックタック・ノックノック)
本体の身体を本に変える事が出来る。
本は所有者が指定した物を『一つだけページの中に入れる』事が出来る。
それは物体でも生物でもエネルギーでも制限は無い。
そして、この能力の真骨頂は歯車王から本のページが切り離されてから始まる。
元ネタはバック・ストリート・ボーイズの【シェイプ・オブ・マイハート】
破壊力- なし
スピード-なし
精密動作性-なし
射程距離-♾
持続力-本体が生きている限り。
成長性-E
213
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:25:46 ID:3AXYirNc0
#10 復讐者達の鎮魂歌(レクイエム)
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
( ∵)「まずは肩幅1.5倍ぐらいにスタンスする。」
( ∵)「右構えの場合、右足を軸に左足の方向へ腰から上を2/3〜3/4程回転させるんだ。」
( ∵)「膝を楽に少し曲げ踵を少し浮かせる。」
( ∵)「いいぞ。拳を軽く握り、右拳を顎の右前、左拳は顎から20cmぐらいの位置に。顎を引き、左肩を顎方向に少し入れる。」
<;つ`∀´>つ「凄い窮屈ニダ。これで本当にいいニカ?」
214
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:26:37 ID:3AXYirNc0
( ∵)「大丈夫だ。ホーリーランドでもやってたからな。」
<;ヽ`∀´>「漫画の知識ニダ」
( ∵)「…………ニダー、手を出してみろ」
ビコーズはニダーの手の甲から自身の手を重ねた。
ニダーの手を完全に通り抜ける前にピタリと止まる。
<;ヽ`∀´>「僕の手の中にビコーズの手があるのか?何も感じないけど、見た目は不思議な感じニダ」
215
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:31:22 ID:3AXYirNc0
( ∵)「幽霊ってのはな、【感情の爆発】が極限に達すると【人の身体に触れる】事が出来るんだ。これはゴースト-ニューヨークの幻-でも言っていただろ?」
<ヽ`∀´>「貧乏だから娯楽には疎いニダ」
( ∵)「これは俺達だけの【武器】だ。まあ目眩し程度の物だが、それでも上手く決めればファーストアタックで敵を倒せるかもしれない」
( ∵)「その為には、もっとトレーニングだぜ。こっからは俺も参加するからよ。まずは左ストレートを100回だ」
ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
216
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:32:01 ID:3AXYirNc0
<#( ∵)∀´>=つオラァ!
|;本━◎┥「ぐっぅ……」
|;本━◎┥(何故だ?シェイブ・オブ・マイハートは依然変わりなくッ!!この新入りの攻撃のダメージを吸収してるのにッ)
|;本━◎┥(この衝撃は何だ!?どういう事なんだ?)
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙<ヽ( ∵)∀´>「…………」┣゙┣゙┣゙
.
217
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:32:51 ID:3AXYirNc0
( ∵)「ニダーと身体を重ね、ニダーの拳よりも先に俺の拳を出す。その誤差は約0.1〜0.3秒だ。」
( ∵)「歯車王のスタンドが吸収しているのは、俺の拳のエネルギーだ。だからニダーの拳はそのまま歯車王に届く」
( ∵)「1回の打撃で二度の衝撃が発生する。ガン!じゃあなくガガン!!ってイメージ!!」
<ヽ( ∵)∀´>「「これが僕(俺ら)の【幽霊騎士(ghost knight)】だ」」
|本━◎┥「…………ふーーっ……」
|本━◎┥「どういう理屈か分からんが、おおよその検討はつく。そして中々いいモンを持っているが、ギャングならこの程度はタダの可愛がりだ。」
218
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:33:24 ID:3AXYirNc0
|本━◎┥つ「俺とタイマン張れると思っているなら、思い上がりも甚だしいな」
つ
歯車王もニダーと同じ構えを取った。
お互いスタンドに攻撃の手段が無い以上、本体同士の肉弾戦になるのは必至だ。
|本━◎┥「名前を聞いておこうか。」
<ヽ( ∵)∀´>「僕はニダー・F・マーキュリー」
<ヽ( ∵)∀´>「人を殺して、ここに来た」
219
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:34:23 ID:3AXYirNc0
|#本━◎┥オラァ!!
お互いノーガードで打ち合う。しかし、ニダーの方は意識的に歯車王の顔面を避け、ボディに集中している。
( ∵)「ニダー。顔は避けろ。アイツの仮面は鉄で出来ている。まともにブチ当てたら、逆に拳を壊してしまう」
<ヽ( ∵)∀´>「…………………」
歯車王の拳は縦横無尽にニダーに攻撃を加えていく。肌はジリジリと焦げ、痛みが蓄積されていく。
|本━◎┥「痛みを考えろニダー。もうすぐ痛みが快感に変わる。快楽が頂点に達した時、テメエは死ぬ」
220
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:34:52 ID:3AXYirNc0
<メ( ∵)∀´>「ビコーズ、アレをやろう。合わせてくれ。」
<メ( ∵)∀´>つ
つ すっ…………
|本━◎┥(雰囲気が変わった……!何かやらかす気だな)
|#本━◎┥「何か分からんがくらえッ」
<メ( ∵)∀´>「「集中しろ。機を狙え。最高の【機(タイミング)】で穿て………」」
221
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:35:31 ID:3AXYirNc0
「ニダァアアアアアアアアア!!!」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
<メ( ∵)д´>==つ)))━本|。:::・゚::::・゚::
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
衝撃(インパクト)の瞬間、腕の全筋肉を【締める】事で運動エネルギーを拳面の打点に【圧縮】する
カウンターなら、その威力は数倍にも跳ね上がる。
毎日毎日、農作業に従事するニダーにビコーズは筋力の底上げと同時に筋肉の締めの感覚とタイミングを覚えるように指示をした。
|本━つ。:::「ぐぅううう」ボタボタ
その教課(カリキュラム)がニダーに逆転の機会を与えてくれたのだッ!!
222
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:36:16 ID:3AXYirNc0
|本━つ。:::(クソっ!!こいつ強化プラスチックの視覚レンズを躊躇なくぶっ壊しやがった!)
|本━つ。:::(だが、ニダー・F・マーキュリー!!貴様の拳はさっきのでズタズタだ。もう満足に殴れまい)
<ヽ( ∵)∀´>「僕らの勝ちニダ」
|本━※┥「あ?眼を潰しただけだろうが、ナメやがって。」
( ∵)(………ああ、そうか)
( ∵)「【俺達の勝ちだな】」
223
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:36:54 ID:3AXYirNc0
┣゙┣゙┣゙┣゙メ<●>|本━※┥┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
224
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:38:15 ID:3AXYirNc0
「バック・ストリート・ボーイズ」
メ<命>|;本━※┥「ブローノ・ワカッテマス…」
「万物は全て、俺の掌の上で新たな命に生まれ変わる」
メ<命>つ;━※┥
バリバリバリバリッつ本;━※┥「うおおおおおおおおおおッ」バリバリバリバリバリバリ
つ;━※┥(スタンドの発動が間に合わないッ!!こんな便器に吐かれたタンカスの様な存在にッ!!!この俺がッ!!)
スタンドエネルギーは今ッ!!歯車王の細胞を変換していく!!
彼が殺した人達のッ!!そのツケが今ッ!!清算されるッ!!
メ<●><●>メ「…………【終わったぜ】……」
225
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:38:45 ID:3AXYirNc0
豚さん「ぷいー?」ブヒブヒ
<ヽ`∀´>「……豚に転生させたのか?……」
メ<●><●>メ「言ったはずだ。善処するってな」
メ<●><●>メ「殺しゃしねぇ。こいつは何も分からない豚さんとして生きてもらう。運が良ければ豚さんの天寿を全うするだろう」
メ<●><●>メ「悪けりゃ屠殺されて、囚人のご飯だぜ」
<;ヽ`∀´>「今日から豚肉食べれないニダ」
226
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:39:42 ID:3AXYirNc0
メ<●><●>メ
<;ヽ`∀´>「………?ワカッテマス?」
その時、ニダーは気づいた。
眼に映る世界から色が抜け落ち、全てがモノトーンになっている。
( ∵)「…………」
( ∵)「どうやら【迎え】が来ちまったみたいだな」
<;ヽ`∀´>「ビコーズ?これはどういう事ニダ?なんか、なんか分からないけど、凄く【嫌な感じ】がするニダ」
227
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:40:18 ID:3AXYirNc0
( ∵)「………歯車王が倒された今、俺の願いは成就され、もはや、この世になんの未練も無い」
<ヽ`∀´>(∵ )
ズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
つ つ つ つ つ つ つ つ
つ つ つ つ<;ヽ`д´> つ∵ )
つ つ つ つ つ つ つ
オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
.
突然のニダーの背後から無数の青白い手が伸びてきた。
手はビコーズを掴み、寄ってたかって彼の身体を引き千切り、それぞれの部位を持ち去ろうとしている。
228
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:40:54 ID:3AXYirNc0
<;ヽ`д´>「ビコ(#∵)「振り返るなッ!!」
(#∵)「振り返れば、お前も連れてかれる。これは【ルール】だッ!!例外は無いッ!!」
( ∵)「俺はいいんだ。【始めから分かっていた事】だ。もう納得している」
<;ヽ ∀ >「何故ニダ?こんなのってないニダ………」
<;ヽ ∀ >「理不尽に命を奪われ、やっと未練が無くなったのに…………」
<ヽ;д;>「こんな酷い事がッ!!何故ニダ!?」
229
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:41:38 ID:3AXYirNc0
( ∵)「Because、俺は悪人だからだ」
( ∵)「前に言ったろ。俺はヤクの売人だった。俺が売ったヤクで人生めちゃくちゃになった奴は腐る程居る。」
( ∵)「そして、命を落とした者もな。」
<ヽ;д;>「ビコーズ………」
230
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:42:42 ID:3AXYirNc0
( ∵)「誰かが言っていた。人は皆、【運命の奴隷】なのだと。運命は既に決定されていて、俺達はそれを作る道具に過ぎない」
( ∵)「だが、それでもなお、俺は抗う事はやめなかった。悪人としての終点は決まっていても、俺は【眠れる奴隷】としてあり続ける」
( ∵)【目覚める事で何か意味のある事を切り開いていく『眠れる奴隷』であることを………】
231
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:43:31 ID:3AXYirNc0
ビコーズは白い手によって、漆黒の闇に運ばれていく。
ニダーから遠ざかるに連れて、声は遠くなっていく。
「ニダーッ!!!抗って生きろッ!!」
「生きろッッッ!!!!」
やがてビコーズの声は聞こえなくなった。
同時に世界に色が戻り、モノトーンの世界は消えていった。
232
:
◆8aac7uEWYg
:2019/08/28(水) 00:44:11 ID:3AXYirNc0
メ;<●><●>メ「ニダー、どうして泣いているんだ?」
<ヽ;д;>
<ヽ∩∀∩>ゴシゴシ
<ヽ`∀´>「ワカッテマス」
<ヽ`∀´>「僕は生きるニダ。この死が支配する刑務所で。」
<ヽ`∀´>「絶対に生き残ってやるニダッ!!」
メ<●><●>メ「………ああ、そうだな……」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
233
:
名無しさん
:2019/08/28(水) 02:13:50 ID:tSTgfDjI0
今回も面白かった
234
:
名無しさん
:2019/08/31(土) 18:14:44 ID:MsUcV63E0
大好きな作品だ
最後まで応援してる
235
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:28:35 ID:4pxZ2/uI0
スタンドデータベース⑥
スタンド名:スコーピオン
本体:('A`)ドクオ・ガーファンクル
本体が触れた物を銃火器と弾丸に変える力を持つ。
スタンドの見た目は鮮やかな紫色の指輪。装飾部分には同じく紫色の蠍の宝石がついている。
元ネタはドイツを代表するハードロックバンド『Scorpions』より。
破壊力-E スピード-E 精密動作性-E
射程距離-E 持続力-A 成長性-D
236
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:29:27 ID:4pxZ2/uI0
#11 運命の車輪
Mama ooo.
(母さん………)
Didn’t mean to make you cry-
(母さんを泣かせるつもりじゃあなかったんだ………)
If I’m not back again this time tomorrow-
(もし明日、僕が戻っていなかったとしても)
Carry on carry on as if really matters.
(何も気にしないで、平穏に生きて………)
………
………………
…………………………
I don’t want to die,
(死にたくない)
I sometimes wish I’d never been boon at all.
(僕なんか初めから生まれていなければって時々願うんだ)
237
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:30:39 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)ヽ`∀´>。。。
抗争から一か月半の時間が過ぎた。
今日のニダー達は免業日であり、古いベンチでぼんやりと過ごしている。
ワカッテマスはニダーに膝枕をしてもらっていた。
( <●><●>)「ニダー、この前の【仮釈放の件】は残念だった。」
<ヽ`∀´>「……………」
<ヽ`∀´>「しょうがないニダ。また来年頑張るニダ。」
( <●><●>)「ああ。」
<ヽ`ー´>「今日はいいお天気ニダ。何かイイ事ありそうニダ」
238
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:31:20 ID:4pxZ2/uI0
……ダッ……ダッ………ダッ……ダッ……
从゚Xナ从「お手紙ーおてがみでーす!!」
運動場を馳ける囚人服を着た男はその傷だらけの顔面に似合わない甲高い声で叫んでいた。
<ヽ`∀´>「ニダ?」
( <●><●>)「あいつはねーやん。囚人に手紙を届ける郵便係だ。あいつには嫌われるなよ。気に入らない奴の手紙は破って捨てるそうだ。」
<ヽ`∀´>「へー………あれ?こっち向かって来てるニダ?」
从゚Xナ从「ニダー?ニダー・F・マーキュリー?」
239
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:32:08 ID:4pxZ2/uI0
<ヽ`∀´>「はい从゚Xナ从「お手紙でーす!」
ニダーはねーやんから手紙を受け取った。
<ヽ`∀´>「近所のフレップおばさんからニダ。何だろ?」
ニダーは手紙を開き、内容を読んだ。
一行読み進める毎に表情が硬くなり、
血の気が失せ、唇が震える
<;ヽ д >「………………」
240
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:32:38 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「ニダー?」
<;ヽ д >「ごめん。房に戻るニダ」
<;ヽ д >「1人にして欲しいニダ」
(;<●><●>)「あ、ああ………」
ワカッテマスはトボトボと歩くニダーに声をかける事が出来なかった。
ワカッテマスは聞いた。正確には『聞こえた』。
【運命の車輪(ホイール・オブ・フォーチュン)】がクルクルと回り始めた音を。
翌日。ワカッテマスはニダーを休憩時間に呼び出した。
241
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:33:43 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)「ニダー。元気無いな。あまり、よく眠れなかったのか?目のクマが酷いぞ。」
<ヽ`∀´>「…………」
<ヽ`∀´>「ワカッテマス、頼みがあるニダ」
( <●><●>)「何でも言ってくれ」
<ヽ`∀´>「昨日の手紙は僕の家の近所に住む人から来たんだ。そこには母さんの事が書かれていた。」
<ヽ`∀´>「母さんは……元々、身体の強い人じゃあなかった。ある日、母さんが倒れたのを、近所の友人が見つけてくれたんだ」
(;<●><●>)
242
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:34:43 ID:4pxZ2/uI0
<ヽ`∀´>「医者が言うには、母さんの身体には病魔があちこちにいて、もう治療の施しようが無いそうだ。」
<ヽ`∀´>「余命半年だって、言われたそうニダ」
<ヽ;∀´>ポロッ
<ヽつ∀´>「母さんは死ぬ。人である以上、それは避けようの無い【運命】ニダ。でも、僕は母さんが1人ぼっちで死ぬなんて耐えられない。」
(;<●><●>)「待て待て。お前の言いたい事は大体分かったぞ。だから敢えて言うぞ。お前のそれは成功の可能性が低い」
(;<●><●>)「ハードラック刑務所はAノ国で一番セキュリティのキツイ刑務所なんだ。お前が考えている事を実行した奴は幾人も見たッ!」
(;<●><●>)「例外なく皆んな死んだッ!とっ捕まって拷問されて無残に殺されたんだ」
243
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:36:00 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「お前はそれでも、その考えを口にするのかッッッ!!!」
<ヽ`∀´>「【脱獄をする】。協力してほしいニダ」
( <●><●>)「だから気に入った!」
<;ヽ`∀´>「………」
( <●><●>)「どうした?面食らった顔をして」
<;ヽ`∀´>「いや、てっきり協力しないんもんだと………。ワカッテマスの言う通り、危険極まりない事ニダ」
244
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:36:41 ID:4pxZ2/uI0
( <●><●>)「ニダー。ニダー・F・マーキュリー」
( <●><●>)「お前は俺の復讐に最後まで付き合ってくれた。それだけで返せない程の恩だ。俺の命はお前の為に使わせてほしい」
<ヽ`∀´>「ワカッテマス………」
( <●><●>)「とはいえ、さっき述べた事も事実だ。このまま無策で行けば、お前も俺も無駄死にする事になる。」
( <●><●>)「リスクはあるが、協力者が必要だ。しかも潜入や調査が得意な人間が。」
<ヽ`∀´>「心当たりは?」
( <●><●>)「いる。つーか、すげー近くにいるぞ」
245
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:37:27 ID:4pxZ2/uI0
爪;'ー`)y-「ハァ!?脱獄ぅ????」
爪;'ー`)y-「狙いは何よ???真実を言え!真実をっ!!重要なのはソコだぜ!!」
<ヽ`∀´>「真実は今言った。僕は母さんの最期の時を一緒に過ごす為にここを出る。」
<ヽ`∀´>「その為に力を貸して欲しいニダ」
爪'ー`)y-「………ふーん………」
爪'ー`)y-「確かに。お前の目の奥から『真実』が俺を見つめている。」
爪'ー`)y-「まあ、確かに。俺達が満期出所したら、お爺ちゃんの年齢になっちゃうし?つーか、それまで生きていける自信ねぇーし。」
246
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:38:21 ID:4pxZ2/uI0
爪'ー`)y-「リスクは高いが、リターンはデカイな。」
爪'ー`)y-「【自由】だ。何物にも命を脅かされない自由が手に入る」
爪'ー`)y-「お前はどーよ、ギコ?」
(,, ゚Д゚)
(,, ゚Д゚)「脱獄に必要なのは1.ハードラック刑務所はAノ国の何処に位置しているのか?2.刑務所の建物設計図。」
(,, ゚Д゚)「そして、火災や脱獄が起こった時の対応が書いている3.非常事態マニュアルだ」
(,, ゚Д゚)「その他、色々なハードルがある。それらをクリアする方法を考える事が必要だ。」
(,, ゚Д゚)「それさえあれば、脱獄の成功率は少しは上がるだろ。」
247
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:39:20 ID:4pxZ2/uI0
<;ヽ`∀´>「………」
(,, ゚Д゚)「そんな顔をするなニダー。お前の急く気持ちも理解出来るが、命あっての物種だ。」
爪'ー`)y-「さしあたって、マニュアルと見取り図はすぐ手に入れたいな。どうやって手に入れるかだが、」
<;ヽ`∀´>「………協力してくるのか?」
爪'ー`)y-「あ?勘違いすんな。あくまでもお互いに利益があるからだ。」
爪'ー`)y-「俺にメリットが無くなった場合にはソッコー抜けるぜ」
(,, ゚Д゚)「俺も似たような感じだな」
( <●><●>)「ああ、それでいいぜ。今はそれで良いんだ。」
248
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:40:13 ID:4pxZ2/uI0
(,, ゚Д゚)「とは言え、それらは極秘扱いだ。手に入れる手段だけでも相当だな。ワカッテマス、調達屋のツテを使う事は出来るのか?」
( <●><●>)「うーむ………。看守を引き込めれば、或いは。」
爪'ー`)y-「関わる人間が増えると計画が露呈しちまうぞ。特に脱獄なんてヤバイことはな。」
「お困りのようだな?えぇ、おい?」
爪'ー`)y-「誰だッ!?」
┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙( ・∀・)┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙┣゙
.
249
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:40:57 ID:4pxZ2/uI0
(,, ゚Д゚)「誰だ、コイツ?」
<;ヽ`∀´>「確か歯車組幹部の………」
( ・∀・)「茂等 吉影。だけどモララーでいいよ。そちらの方が発音しやすいだろ?」
爪;'ー`)y-「………おい、俺達の話をどこまで聞いたんだ?」
( ・∀・)「そうだな、ニダーの母君の話から聞いていたかな?」
<;ヽ`∀´>「ほとんど全部ニダ」
(,, ゚Д゚)「おい、早速部外者にバレたぞ。どうする?殺すか?」
250
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:41:40 ID:4pxZ2/uI0
(;<●><●>)「何の用だ?」
( ・∀・)「私も仲間に入れて欲しいなぁ。脱獄の仲間によぉ」
(,, ゚Д゚)「歯車組組の幹部の言う事なんか信用出来ないぞ」
爪'ー`)y-「テメェが仲間になる事によってメリットはあんのか?あ?計画にかこつけて、俺等に意趣返ししようとしてんじゃあねえか?」
( ・∀・)「私は刑務所ギャングなんてどうでもいい。歯車王が私にご褒美をくれたから、指示に従ってただけ。」
( ・∀・)「だから組織の復讐なんて、これっぽっちも考えてない。」
( ・∀・)「それに【メリットはある】。」
251
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:42:27 ID:4pxZ2/uI0
( ・∀・)「ハードラック刑務所の建物内の見取り図、非常事態マニュアルはクラウドデータで保管されており、刑務所内のPCから唯一アクセスする事が出来る。その権限は看守部長が持っている」
( ・∀・)「私は元銀行員だ。その時に得た法知識や金融のノウハウを使って看守部長の脱税を指南している。少し芝居は必要だが、看守部長は私を信用して、PCを触らせてくれるだろう」
爪#'ー`)y-「俺らが馬鹿だと思ってんのか?マヌケぇ。いくら看守部長と繋がってても、ボディチェックは免れないだろ?」
爪#'ー`)y-「クラッキングの道具(ツール)はどうするつもりだ?」
( ・∀・)「その点は【歯車王の品】を利用する。」
モララーはそう言って、無地の紙の束をニダー達に見せた。
閉じ白の部分はホッチキスの針でとめてある。
252
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:42:57 ID:4pxZ2/uI0
<;ヽ`∀´>「まさか歯車王のスタンドの?」
( ・∀・)「シェイプ・オブ・マイハートの真骨頂はこうやって切り離して使う事にある。」
( ・∀・)「【ページとページの間に挟めば、どんなものでも収納する事が出来る】」
( ・∀・)「歯車組はこの能力を使って、ヤクや酒、女を調達し、密売を行う事で刑務所ギャングとして、のし上がってきたんだ。」
( ・∀・)「この紙束は見た目はメモ帳にしか見えない。この中にクラッキングツールを隠しておけば問題ない」
( ・∀・)「さて、ここまでで異論はあるかな?」
253
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/05(木) 22:44:48 ID:4pxZ2/uI0
モララーは皆の反応を伺った。誰も異議を唱える者は居なかった。
( ・∀・)「ベネ(良し)。さしあたって、真紅の牙でツールを用意して欲しい。歯車組は壊滅したからね。調達のツテも無いんだ。」
(,, ゚Д゚)「………その本、【人間は入れるのか?】」
( ・∀・)「?。ああ、収納する物に制限は無いよ。だが、なんで、そんな事を?」
(,, ゚Д゚)「クラッキングツールなんぞ要らん。【その本に俺を収納しろ】。俺が情報を手に入れてやる。」
(,, ゚Д゚)「PCとネット環境があれば【独壇場】だ。」
(,, ゚Д゚)「この俺、ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリストと、」
(,, ゚Д゚)@ III III III)
「スタンド【ダフト・パンク】のな。」
>>>>>>>TO BE CONTINUED>>>>>>>>
254
:
名無しさん
:2019/09/05(木) 23:57:11 ID:L2n0mCqU0
熱くなってきた!!期待してます
255
:
名無しさん
:2019/09/06(金) 00:14:09 ID:pZ3cou7Y0
乙
またこれは面白くなってきたぞ
256
:
名無しさん
:2019/09/08(日) 01:52:11 ID:CjL/GTc20
otu
257
:
名無しさん
:2019/09/08(日) 17:05:09 ID:HdptfKnk0
いぇーい、そうかまだ終わりじゃないよな
258
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:29:00 ID:KB.2w/Ic0
#12 ダフト・パンク その①
ギコ・マニュエル・ド・オメン=クリストは終身刑の判決を受けて、ハードラック刑務所に収監された。
メンバーの中では一番重い量刑である。
彼は Aノ国でクラッカーをしており、企業や公的機関の機密情報を盗み出す事を生業にしていた。
彼は高度なプログラムを使うよりも、直接コンピュータにアクセスし、ウイルスを流しこんだり、ツールを使い、情報を直にコピーする事を好んだ。
259
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:29:28 ID:KB.2w/Ic0
最後の仕事は Aノ国の軍部から武器のデータを盗み、メインデータを破壊する事だった。
仕事は成功した。ギコが仕事を終えた日の翌日、軍部の人間がディスプレイを見て驚愕した。
全てのパソコンに中年のおっさんの肛門の画像で占拠されていたからだ。
結局、この事件をきっかけにギコは逮捕された。
その後、ブーン・ホライゾンの入団試験を受け、スタンド使いとなったのだ。
260
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:36:36 ID:KB.2w/Ic0
看守部長「PCを使うだと?なぜだ?」
( ・∀・)「やはり法律とはナマモノですね。最近入ってきた奴からシャバの事を聴くと、大分変わっているみたいでして………」
( ・∀・)「今後も看守部長殿のサポートをさせて頂くとなると、やはり最新の法律や金融情報はチェックするべきだと考えます」
看守部長「ふむむ……まあいいだろう。ネットだけだぞ。余計な所や関係の無いサイトにアクセスすれば、すぐに分かるからな。」
看守部長「時間は10分だけだ。」
( ・∀・)「かしこまりました。」
261
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:39:18 ID:KB.2w/Ic0
看守部長「俺は空き倉庫で仮眠を取る。いつもの通り、ちゃんとやっておけ」
( ・∀・)「心得ております。」
看守部長「ハァ〜、しかし、ちゃんと休みを取りたいよ〜〜〜」
看守部長を愚痴をこぼしながら、部屋を後にした。
( ・∀・)つ□ページメクリ
モララーが本のページをめくるとギコは静かに現れた。
(,, ゚Д゚)「…………驚いたな。囚人に見張りをつけないとはな、」
( ・∀・)「それは長年の信頼関係さ。早く言えば、看守部長は私をナメているという事だが………」
262
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:40:50 ID:KB.2w/Ic0
(; ・∀・)「それより時間が思った以上に短い。刑務所のクラウドデータにはパスワードがあるはずだ。量も膨大だろうし、大丈夫か?」
(,, ゚Д゚)「余裕だな」
(,, ゚Д゚)@ III III III)メギャン!
「ダフト・パンク!!!」
@ III III III)WANABEEEE!!!
ダフト・パンクの指先はUSB端子になっており、そのままPCの挿入口に挿した。
(,, ゚Д゚)「ダフト・パンクの能力は【ネットワークの直接的な侵入】だ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「あらゆるセキュリティソフトやファイヤーウォールを素通りし、地球上にある全てのスーパーコンピュータをも凌ぐ演算能力を有している。だから該当データの検索も鬼早い」フッフッ!フ!
(; ・∀・)「なんでヒンズースクワットをしているんだ?」
263
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:42:01 ID:KB.2w/Ic0
(,, ゚Д゚)「筋トレを行う事でスタンド能力の質が向上する気がする」フッフッ!フ!
( ・∀・)「なるほど。意味が分からない。」
(,, ゚Д゚)「筋肉は大事だぜ。人は皆、孤独だ。何も頼る術が無い人間とって縋るものは己の肉体のみだ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「仲間は筋肉だ。ワカッテマスやフォックス。ニダーにビロード、出所したドクオも俺にとって大切な筋肉達だ。」フッフッ!フ!
(,, ゚Д゚)「お前はどうだろうな?茂等 吉影。お前は筋肉になりえるのか?」フッフッ!フ!
( ・∀・)「努力するよ」
264
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:43:08 ID:KB.2w/Ic0
(,, ゚Д゚)「………何か面白い話をしてくれ」
(; ・∀・)「何?なんだって?」
(,, ゚Д゚)「ただ作業するのも面白くないんだ。それに『すべらない話』はそいつのパーソナリティを判断するには重要な要素の一つだ」
(,, ゚Д゚)「多少、クオリティが低くてもいいから。頼むぜ?何か話してくれ」
(; ・∀・)「えー?じゃあ、なぁ」
( ・∀・)「女の子がお揃いでピアスの穴を開けるの、有るじゃん?」
(,, ゚Д゚))コクコク
( ・∀・)「あれ、百合女子の処女貫通式だから」
(,, ゚Д゚)「………ほぉ?なるほど………?」
265
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:44:08 ID:KB.2w/Ic0
( ・∀・)「例えばここに幼馴染の2人のJKが居て紆余曲折を得て恋人同士になり愛情のレベルが上がるとやはり2人の共通の証が欲しくなる普通の人間なら子供を作るんだが百合女子同士ならそれも敵わないならどうするか?ペアルックのセーターとか記念に残るものになるけどもう一つ深い段階だと肉体に刻み付けたいよねだからお揃いのピアスを開けてお互いがお互いの所有物である事を直接的に表現するんじゃあなくあくまでもメタファーで表すのが究極にエモいそもそも百合とは戦前の少女小説が起源とされており結婚までの避難所であり結婚までの限られた時間で過ごす戦前の女子高でいともたやすくおこなわれる尊みがやばいエスの絆あっエスって言うのはsisterの頭文字をとっていて擬似姉妹という強い女の子同士の絆で私はもうお腹いっぱいです」
266
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:46:09 ID:KB.2w/Ic0
( ・∀・)
(,, ゚Д゚)
( ・∀・)(私は一体何を言っているのだろう?)
(,, ゚Д゚)(俺は一体何を聞かされているんだ?)
???(,, ゚Д゚)????(・∀・ )????
@ III III III)チンッ!
(,, ゚Д゚)「うむ。データのダウンロードが完了したようだ」
( ・∀・)「終了音が電子レンジみたいだな。お前のスタンド家電製品?」
(,, ゚Д゚)「百合豚は黙ってて?」
(#・∀・)「ぶ、豚じゃないもん!!」プピー
(,,^д^)「がはははは」
267
:
◆8aac7uEWYg
:2019/09/15(日) 21:46:48 ID:KB.2w/Ic0
その後、2人は後始末をし、PCの部屋から出た。
本「モララー、ここまでは順調だな」
( ・∀・)「ああ。君が抜き取った情報で脱獄の作戦を立てる事が出来るぞ。PCに証拠は残してないかい?」
本「当たり前だ。ダフト・パンクはクラッキングの証拠を残さない。看守部長にもバレないように履歴も法律や金融関連のページにしてきたからな」
( ・∀・)「ベネ(良し)。なら戻ろう。ニダー達のところへ。」
( ・∀・)
本「どうした?」
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