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とある英雄譚のようです

94名無しさん:2018/04/22(日) 23:19:21 ID:G.gIoQVo0

咄嗟に立ち上がった毒男がその身体を支える。

川;゚ -゚) 「はっ……はっ……」

('A`) 「魔力欠乏症だ。少し休めばすぐに回復するが……仕方ねぇな」

ドクオは自身の胸に手を当て、光る珠を取り出す。
それをクールの胸元に掲げると、珠は粒子となって彼女の全身に溶け込んだ。

('A`) 「幾らか楽になったか?」

川 ゚ -゚) 「……その手を離せ。一人でも立てる」

ドクオの腕の中から起き上がり、突き放す。
頼りない足取りで立ち上がり、少し歩いたところでまた崩れかけた。
慌てて駆け寄ってその小さな体を受け止めたドクオ。

('A`) 「おい、無理をするな。他人の魔力と自分の魔力じゃ勝手が違う。
     少し楽に感じるだけで、実際に回復したわけじゃない。
     まぁ座れ」

杖を振るって二つの柔らかな椅子をその場に用意した。
片方にクールを座らせ、自らは反対側に深く腰を下ろした。

川 ゚ -゚) 「勝負は……私の勝ちだな。お前を立ち上がらせたから」


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