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とある英雄譚のようです

6名無しさん:2018/04/22(日) 20:49:56 ID:G.gIoQVo0

その魔術師は、いくつかの用件だけ伝えるとそのまま飛び去って行った。
あまりに唐突な出来事に面食らいながらも、その名前だけは未だに覚えている。

( ФωФ) 「ドクオ……だったか」

手紙の魔術は、五百年間でたった一人の魔術師にしか許されていない。
差出人がドクオであるかどうかは、中身が示す場所に向かえば自ずとわかることであった。

( ФωФ) 「並べ」

起き上がった男が言葉と共に右手を振るうと、眼下に並ぶ木々が傅き、男ための階段を作り出した。
悠々と階段を下りた男を待っていたのは、異形の子供たち。

それぞれ身体の一部が樹木のままであるが、それを気にした様子はない。
両腕がこげ茶色の枝となった子供が、男の元へと走り寄る。
それに続いて他の子供たちも寄り集まって男を囲った。

「ねぇ! おじいさん!」

( ФωФ) 「なんだ」

「今日も精霊術をかけてよ!」


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