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とある英雄譚のようです

41名無しさん:2018/04/22(日) 21:20:10 ID:G.gIoQVo0

o川*゚ー゚)o 「ふぅ……」

ひとしきり歌った後に、彼女は朽ちた樹の元に戻って来た。
おそるおそる指先を伸ばし、その木肌に触れる。

o川*゚ー゚)o 「……?」

彼女の想像していたことは起こらず、樹は何の反応も示さない。
一か所ではなく、あちこち場所を変えて。
ぺたぺたと、樹の周囲をぐるぐると回りながら。

o川*゚ー゚)o 「あ……!」

彼女が触れ続けた老樹の枝に一つ、紅い果実がゆっくりと成長していく。
それに気づき、手を伸ばすが届かない。

o川*゚ー゚)o 「むー……」

樹を揺らそうとするも、大地に深く根を張っているのか彼女の力程度ではびくともしない。
試行錯誤をしたのち、彼女はそれをとるのを諦めた。
樹下に座り込み、その実を見つめ続ける。

o川*゚ー゚)o 「うーん……」


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