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とある英雄譚のようです

358名無しさん:2018/05/03(木) 23:49:53 ID:f6Jc0GS60

人形の破片の一つ、腕の部分からその声は聞こえた。
天剣による裂け目が、笑みを浮かべているようにも見える。
ケラケラと笑う不気味な腕を、何処からともなく現れた小型の人形がその身に取り込んだ。
身体の大きさを超える腕を一飲みにした人形を、さらに大きな人形が捕まえて口の中に放り込む。
そうやって何度も捕食を繰り返し、人形は元の大きさの二倍ほどにまで成長した。

「あはは!無駄無駄! 人形魔術師の僕を殺そうなんて!」

川 ゚ -゚) 「まったく、厄介だな。本体を狙うのがセオリーだが、そう簡単には見つからないだろう。
      おまけに一度見せた魔術はすぐに対策をされて使えなくなる、と。
      性格の悪い術者だという事だけはわかった」

o川*゚ー゚)o 「ママ、一番大事なこと忘れてるよ。あいつは最低の変態」

川 ゚ -゚) 「ははは、そうだったな。変態下種野郎の魔術師。いかにもって感じだ」

「言わせておけば……!」

小型の人形が数十体、二人を囲うように現れる。
その手に持つのは身体に不釣り合いな大型の銃。
次々と火を噴き、無数の銃弾が二人を蜂の穴にすべく襲い掛かった。
絶え間ない銃撃音が劇場を埋め尽くす。


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