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とある英雄譚のようです
350
:
名無しさん
:2018/05/03(木) 23:45:34 ID:f6Jc0GS60
ただの少女と変わらないキュートをその背に庇い、クールは天剣を振るう。
残っていた獣も全て地面に還り、再びの静寂が訪れた。
それを破るのは、神経を逆なでするかのような声。
幼さの残る口調は、クールを苛立たせた。
「あはっ、なかなかどうしてかわいい娘たちだ。ぼくの人形にして、死ぬまで可愛がってあげるよ」
暗がりの奥、見上げるほど大きな椅子に座っているのは、不釣り合いなほど小さな人形。
人形は慈しむかのように、自分の身体を優しく抱きしめていた。
オルフェウスによってクールとキュートが飛ばされたのは、
劇場の様な半円形のホールに、血のように真っ赤な垂れ幕で何重にも覆われた世界。
その主は、人形の姿をした魔術師であった。
クールとキュートを合わせても全く及ばない程の魔力を持ちながら、
二人をからかうかのように小さな魔術のみを使う人形。
隙を見て幾度攻撃をしたところで、
魔力という圧倒的な壁に阻まれ、クールの攻撃はその喉元にも届かない。
「あはは! どうしたのかな?」
複数の属性を無理やり混ぜ込んだ小さな爆発魔術が、音もなく二人を囲うように出現する。
すぐさま天剣の持つ反射の魔術で吹き飛ばした。
劇場の隅を消し飛ばして魔術は消失し、消えた壁もまたすぐに再生された。
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