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とある英雄譚のようです
31
:
名無しさん
:2018/04/22(日) 21:11:04 ID:G.gIoQVo0
「何度も、戦っているのか」
( ФωФ) 「もう何千年も前からだ。俺だけが生き残って来た」
ロマネスクは、その腕に少しだけ熱がこもっていることに気付いた。
どれほど昔の事であろうと、激しい戦いは瞼を閉じればすべて思い出せる。
失った仲間も、倒してきた敵も。
( ФωФ) 「俺の寿命が他より少し長かっただけのことだ」
「悪魔とやらは、いつ現れる」
( ФωФ) 「いつも決まって年の始まり。今からちょうど一年後だ」
「…………」
( ФωФ) 「少し話が過ぎた。俺はもう行くことにする」
ロマネスクは立ち上がりヴィオレンサの横を通り過ぎる。
黒龍は何も言わず、瞳だけでその歩く先を見つめていた。
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