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とある英雄譚のようです
291
:
名無しさん
:2018/04/30(月) 15:21:19 ID:7X8WUdNc0
手の中で失われゆく命の重み。
彼女の最期の願いを叶えるためにだけに、ドクオが即座に考え出したのは禁断の魔術。
極限の集中状態から娘の最大限の幸せを願うために発動した術を、
膨大な魔力と共に杖に閉じ込めた。
(メA`) 「クール……」
苦しみに満ちた表情の亡骸を横たえ、幾つかの術を唱える。
周囲に漂っていた微かな魔力を利用して、小さな世界を作り出した。
荒涼とした大地の乾燥した空気と強い日差しを遮る薄い被膜と、
穏やかな緑が生い茂った大地を。
共に戦った仲間たちに墓標を捧げ、箱庭を完成させた。
ロマネスクには精霊の宿る樹を。
オサムには十字架を。
クールには剣を。
モララーには牙を。
四方へと配置し、墓標となる剣の横に愛した女性を埋めた。
何十年先に生まれるはずの娘に残した贈り物が込められた長杖を掴み、
渾身の力で暴走しつつある魔力を上空へと打ち出した。
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