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とある英雄譚のようです

222名無しさん:2018/04/24(火) 16:57:11 ID:JZ..YL360

('A`) 「何、さほど危なくはない。
     同威力の四大属性魔術を同時に放ってぶつけ合うと、
     魔力が不安定化して空間の歪みが生まれる」
   
空中で放たれた火、風、水、地、それぞれの属性を持つ魔術。   
互いに激しく反発し、魔力そのものが乱れ始めた。
対消滅を繰り返し続けた中心部に現れたのは、小さく黒い球。

('A`) 「そうしてできた歪みの中心に、重力魔術による回転をくわえる」

四つの属性が激しく回転し、
小さな黒い球は次第に引き伸ばされて薄い円盤状へと拡がっていく。

('A`) 「後はこのバランスを崩さない様に、空間魔術でこの中に小さな無数の空間を作る。
     その後、時間魔術によって円盤そのものの時を加速すれば……」

突如弾けた円盤は、四大属性の魔術を放つ杖を飲み込んで黒い穴と化す。
内部では透明な泡が有り得ないほどの速度で生成され、潰れていく。
脳を直接揺るがすような音が響き、黒い穴から魔力が零れてきた。

皮膚に触れただけで、吐き気を催すほどの悪意。
内臓を掴まれる様な嫌悪感。
凶悪にして強大な魔力を持つ境界の向こう側の存在を、ロマネスクは知っていた。


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