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とある英雄譚のようです

21名無しさん:2018/04/22(日) 20:59:44 ID:G.gIoQVo0

精霊術師同士の戦いにおいて、その勝敗は場の支配力で決まる。
彼女の衣服の一部にロマネスクの術が触れたということは、敗北を認めるのに十分な理由であった。

( ФωФ) 「もう何回も繰り返してきたことだ。今更選択を誤ったりはしない」

|゚ノ ^∀^) 「もうお年です。あまり無理をされない様に」

( ФωФ) 「その言葉はお前の先代と先々代にも言われたよ。
         その前は忘れたが……。レモナ。力を持つというのは厄介なことだ」

|゚ノ ^∀^) 「私程度が同意するのもおこがましいでしょう。ここでお帰りお待ちしております」

( ФωФ) 「ああ。行ってくる」
  
何もない空を優雅に歩く。
眼下に広がる森の中から飛んでくる声に軽く手を振りながら。

( ФωФ) 「……少しペースを上げるか。暴龍に絡まれると面倒だ」

一際強い風が吹き、森全体が大きく揺らいだ。
下から見上げていた者達が瞬きした後に仰いだ空には、もう老人の姿はなかった。


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