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とある英雄譚のようです
186
:
名無しさん
:2018/04/24(火) 12:31:10 ID:JZ..YL360
戦場を覆いつくすほどの強い光が弾け、再び静寂が訪れた。
拡散した微小な魔力が放っていた光の粒子も消え、煙が紅の大地を覆う。
強大な一撃が自身のすぐ隣を通過したせいで、プギャーは前後不覚に陥って動けない。
|(●), 、(●)、| 「殺さなんだか」
( ・∀・) 「……殺す必要はないと思ったので」
|(●), 、(●)、| 「ふむ、ようやく自身の力の深奥を知ったか」
( ・∀・) 「最初から気づいて……知っていたのか、僕のことを」
|(●), 、(●)、| 「半分は勘だ。
もう半分は……そうだな、そろそろ説明してやってもいいかもしれん。
そのためにはまず、龍の墓場に向かうとしよう……っと、なんだ根性のない奴だ」
(; ∀・) 「根性なら……今見せただろ……」
龍化が解けたモララーは、両手両足を投げ出し岩場の上に寝転がる。
( ・∀・) 「怪我が……」
|(●), 、(●)、| 「真に王の力を使いこなせれば、その程度の治癒など造作もない。
仕方あるまい。今回は連れ帰ってやろう」
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