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とある英雄譚のようです

171名無しさん:2018/04/24(火) 12:15:00 ID:JZ..YL360

|(●),  、(●)、| 「私の感覚は間違っていなかったようだ」

炎の海が吹き飛び、赤黒い溶岩が同心円状に大きく隆起。
まるでバラの花の様に捲れ上がっていた。

中心で蹲る少年を透明な魔力の骨格が覆う。
巨大な翼と、頭部にある角は青みがかっており、長い尾は左右に揺れている。
強靭な四肢はその巨影を支えて立つ。

( ・∀・) 「……僕は」

|(●),  、(●)、| 「初めてにしてはまずまずといったところか」

( ・∀・) 「死ぬかと思った」

|(●),  、(●)、| 「死んでもいいと思っていたからな。生きていて何よりだ」

( ・∀・) 「くっそ!」

灰龍に飛びかかったモララー。
その透明な龍の首は、一撃で分断された。
切り離された頭部は霞となって消え、切断面からは泡が零れだす。


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