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とある英雄譚のようです
170
:
名無しさん
:2018/04/24(火) 12:14:00 ID:JZ..YL360
|(●), 、(●)、| 「さて、どうだ」
( ∀ ) 「無理無理……助けて! 父さん! 母さん!」
意識を失っていなかったことが、モララーの命を辛うじて繋いでいた。
地面に衝突して潰れた果実の様になるまで、残り僅か数十秒。
( -∀-) 「もう……駄目……」
今までにないほど脳みそを使ったところで、
生存への道を見出すことは出来なかった。
優秀な両親と違い、モララーは獣解放すら身に付けていない。
この状況を解決できる手段を持ち合わせてはいなかった。
もっとも、彼が特別に劣っていたのではなく、彼ぐらいの年ではできないことが普通であったのだが。
( ・∀・) (あ……もう地面が……死ぬ……)
肉塊となった自分の未来を想像し、できるだけ痛みが無いように願いながら瞼を閉じた。
生を投げ捨て、死を受け入れた瞬間から、強張っていた全身から力が抜けていく。
手を伸ばせば届きそうなほど近く、地面に生えていた赤黒い花の美しさを認識して、
モララーの意識は途絶えた。
|(●), 、(●)、| 「くっくっくく……」
遥か上空で円を描きながら浮かんでいた灰龍は笑っていた。
地面に叩き付けられて、真っ赤な花を咲かせた少年を見て。
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