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とある英雄譚のようです
169
:
名無しさん
:2018/04/24(火) 12:12:17 ID:JZ..YL360
( ・∀・) 「うん……」
モララーは灰龍の背に飛び乗り、その棘の一つを掴む。
灰龍は体を起こし、山腹をくりぬいたかのような巣から飛び立つ。
魔力で強化した翼を力強く羽搏き、みるみる上昇していく。
瞬く間に雲の間を通り抜け、空に沈む。
吹き抜ける冷たい風が肌を削るような速度。
(; ∀・) 「かっ……」
|(●), 、(●)、| 「堪え切れずに落ちるかと思ったが……よく耐えている」
大きな円を数度描き、急降下。
上昇時よりも数段速い速度を得て、雲を突き抜けた。
|(●), 、(●)、| 「死ぬなよ?」
( ・∀・) 「…………!!!」
一瞬の空白の後に生まれた爆風は、付近一帯の雲を微塵に吹き飛ばした。
時間を止めたかのような完全な停止。
予測していなかった挙動によって生まれた慣性に耐えきれず、
モララーは音速を超える速度で地面に投げつけられた。
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