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とある英雄譚のようです

160名無しさん:2018/04/24(火) 12:03:18 ID:JZ..YL360

( ・∀・) 「龍王……?」

|(●),  、(●)、| 「強く気高い王であられた。…………」

言葉を切り、懐かしむように遠くを眺めるダディクール。
モララーは何も尋ねず、灰龍の背に飛び乗った。
それを確認したダディクールは巨大な翼を広げて急上昇する。

( ・∀・) 「……あの龍は」

|(●),  、(●)、| 「放っておけばよい。気絶をしているだけだ」

( ・∀・) 「……」

|(●),  、(●)、| 「愚かな空位の龍王、その小間使いだ。十や二十おったところで敵ではない」

( ・∀・) 「空位の龍王……?」

|(●),  、(●)、| 「……いらんことを言うたな。忘れてくれ。
             見えてきたぞ」

ダディクールが着地したのは、熱風を噴き上げる真っ赤な湖の中心にある山。
その背から飛び降りたモララーはとめどなくあふれる汗を拭う。


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