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とある英雄譚のようです

113名無しさん:2018/04/22(日) 23:39:53 ID:G.gIoQVo0

「そうおっしゃるるのも無理はありません。
 老狼エスト相手に人間が対等に戦ったなどと誰が信じられましょう」

川 ゚ -゚) 「なぜエストだと?」

「老狼は私どもの村を訪れてきたのです。老狼の子を殺した人間を探して。
 王女様には逃げるように伝えたのですが、話を聞くや否やすぐにその巨体に立ち向かいました」

「二人の戦いは村からさほど遠くない場所で行われたようでした。
 誰もその戦いを見てはいません。王女様が老狼と姿を消してから丁度五日後になります。
 付近の森が静かになった時、私を含めた数人が森へと向かいました」

「血塗れで倒れていた王女様と、真っ黒に染まった老狼の巨体がありました。
 私達は冷たくなりつつあった王女様の身体を急いで村まで運んだのです」

老人が机の上で干乾びた拳を強く握りしめる。

「私どもでは消えかけた命の灯を救うことは出来ませんした。
 本当に申し訳ございません……」

川 ゚ -゚) 「いや、気にしなくてもいい。母様のことが少しでも知れてよかった」

「ですが……私どもにもう少しまともな知識があればと、今でも悔やむのです」


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