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とある英雄譚のようです

111名無しさん:2018/04/22(日) 23:37:14 ID:G.gIoQVo0

川 ゚ -゚) 「傷の手当だと?」

「ええ、王女様の手から溢れ出る暖かい光に触れた傷口が、跡形も無く消えたのです。
 魔術の存在は知っておりましたが、見たことは無かったので、それはそれは驚いたものです」

川 ゚ -゚) 「魔術で回復か……」

「私どものような農民に対してもお優しい方でした。
 まさか、あのようなことになるなんて……」

川 ゚ -゚) 「……。父様から母様の話を聞いたことはほとんどない。
      だが、流行病で亡くなったとだけ聞いている」

「それは……怖れながら申し上げますと、事実とは異なります。
 私どもは口封じを言い渡されておりますが、姫様にならお話をすべきかと思います。
 王女様が亡くなられたのは、私どもの村のことでございます。さて、村が見えてまいりましたね。
 この話は家に入ってからにしましょう」

川 ゚ -゚) 「……」

無言で老人の後を歩く。
村の中心にある家に案内されたクールに、
奥から現れた老婆が暖かい飲み物を二人分机に並べる。


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