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とある英雄譚のようです

105名無しさん:2018/04/22(日) 23:30:44 ID:G.gIoQVo0

圧倒的なまでの攻撃をすべて直前で捌くドクオ。
触れるだけで致命傷を与えかねない高密度の光刃は、服にすら掠ることがない。
正面から突き出したクールの持つ剣と、死角になるはずの背後から迫る二刀。
それらは躱され、地面に叩き落とされた。

('A`) 「どうした、その程度か」

川 ゚ -゚) 「まだ……まだだ!」

王国最強の騎士団長すら圧倒した力であっても、ドクオを前にしては稚児にも等しい。
それを理解したクールは、自身の力不足を強く認識した。

川 ゚ -゚) (もっと……!)

('A`) 「それでは武器に振り回されているだけだ」

ドクオの一閃。細身の体からは想像もできない程、重く、速い。
打ち砕かれたクールの剣が魔力の残滓となって散らばる。
新たに生成した剣を手に持ち、命を奪おうと迫る銀閃に必死に抗う。

川 ゚ -゚) 「はああああっ!!」

('A`) 「おいおい……」

一際高く飛び上がったクールの背に煌めく刃。
魔力の集合体である剣は、その数を五つに増やしていた。
それらは自在に空を掛け、ドクオを包囲する。


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