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( ,,^Д^)ビッグ・トレジャーの大冒険のようです!!!
454
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 22:22:15 ID:JTZurxy20
今回もおもしろかった!乙
455
:
名無しさん
:2018/09/01(土) 00:52:59 ID:ovQ7gdE20
乙
456
:
名無しさん
:2018/09/04(火) 12:38:47 ID:wCxcQFdo0
かなりの化け物だな
乙
457
:
名無しさん
:2019/02/12(火) 00:26:28 ID:4kEB1O9s0
待ってるやで
458
:
名無しさん
:2019/05/23(木) 00:59:42 ID:Y1FzIwFQ0
ビーーーーーッグトレジャーーーーーー
459
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:33:08 ID:EF2jqLeg0
前回までのあらすじ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
460
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:33:28 ID:EF2jqLeg0
.
从 ゚∀从 before…
↓
(//‰ ゚) after!!
ハイド署長、覚醒!!!
.
461
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:34:03 ID:EF2jqLeg0
@@@
@#_、_@
(# ノ`)<Fuck!!
∬#´_ゝ`)<Goddam!!
l从・∀・#ノ!リ人<Son of a bitch!!
_
(;゚∀゚)<Oh,No!!!!
サウスガットファミリー、逮捕!!!
.
462
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:34:27 ID:EF2jqLeg0
.
∧_∧
( ,,^Д^)
( ∪ ∪
と_)●__)
ビッグ・トレジャー、全裸待機!!!
以上!!!
.
463
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:35:41 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
『本日、クラウンシティを震撼させたヴィラン、サウスガットファミリーが特別収容所へ収監されます』
『検察は主犯格であるハハジャ=サウスガットとチチジャ=サウスガットへ、無期懲役を求刑』
『それに対し裁判所は、訴えを全面的に認める判決を下しました』
『警察による厳戒態勢が予想されますので、周辺住民の方々は警察車両へ近づかないようご注意ください』
|゚ノ ^∀^)「はーあ、あのサウスガットが逮捕かい!」
|゚ノ ^∀^)「世の中なにが起こるか、分からんもんだねぇ〜」
( ∴)「……」
|゚ノ ^∀^)「この街も、ぼちぼち悪党どもの天国とは言えなくなってきたね」
|゚ノ ^∀^)「バカども相手に荒稼ぎ出来てた頃が懐かしいよ」
|゚ノ ^∀^)「あんたもそう思うだろ、ギャシャール?」
(,,;゚-゚)「いやあの……ボク最近越してきたばっかりなんで……」
(,,;゚-゚)(なんでボクこんな愚痴聞かされてるんだろ……)
.
464
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:36:53 ID:EF2jqLeg0
.
|゚ノ ^∀^)「けど、こうまで街が騒がしいと、あんたにとっちゃ稼ぎ時だろ?」
(,,;゚-゚)「いえ、そんなことは……」
|゚ノ ^∀^)「嘘つきなよ。あんたが裁判所に張り込んでるって話、聞いたんだよ!」
(,,;゚-゚)「それは〜……サウスガットの入廷シーンが撮れればいいなって……」
|゚ノ ^∀^)「で?どうだったんだい?」
(,,;゚-゚)「けっこういい値段で売れましたけど〜……」
|゚ノ ^∀^)「ほれ見たことかい!あんたもけっこうやるじゃないか、この銭ゲバ!」グリグリ
(,,;゚-゚)(あぅぅ……帰りたいよぉ……)
(,,;゚-゚)(帰ってカメラのレンズ磨きたぁい……)
(,,;゚-゚)(ひたすら無心でキュッキュッキュッキュッキュッキュッ……)
( ∴)「……おい」
(,,;゚-゚)「は、はい!!」ビクッ
( ∴)「……コーヒー……おかわりいる……?」
(,,゚-゚)「あ、お願いします。砂糖とミルクアリアリで」
( ∴)「……あいよ」コポコポ
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)(なんか普通に馴染んじゃってるのがダメなんじゃないかなボク)
.
465
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:38:02 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「ババァもその辺にしといてやれや……」
( ∴)「ほい……コーヒー……」コト
(,,゚-゚)「あ、どうも」
|゚ノ ^∀^)「あァン?ガキが口挟むんじゃないよ!」
( ∴)「年寄りは無駄話が長いんだよ……」
( ∴)「あんた、それ飲んだら帰っていいよ……」
(,,゚-゚)「あ、はい。そうします」
|゚ノ ^∀^)「私にもコーヒー淹れな!アメリカンでね!」
( ∴)「あんたは自分でやれ……客でもないクセに……」
|゚ノ#^∀^)「ジル、あんた最近ナマイキだよ!誰の金でメシ食ってると思ってんだい!」
( ∴)凸「うっせバーカ……有り金置いてさっさとくたばれ……」
|゚ノ#^∀^)「キィ〜〜〜!!!このクソガキがぁ〜〜〜!!!」
(,,;゚-゚)「あっあの!!そろそろボクおいとましますね!!」
( ∴)「おう……またな……」
|゚ノ#^∀^)「ジル!!あんたは殺してやるからそこに座りな!!」
( ∴)「やってみろ……返り討ちだババァ……」
(,,;゚-゚)「しっ失礼しま〜す!!」シュタタッ
.
466
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:38:40 ID:EF2jqLeg0
.
(,,゚-゚)「はぁ〜、やっと出られた……一度つかまると話が長いんだよなぁ大家さん……」
(,,゚-゚)「今日はただ家賃払いに行っただけなんだけどなぁ〜……」
(,,゚-゚)「でもうちテレビないから、たまに厄介にならないと情報入って来ないしなぁ……」
(,,゚-゚)「それにしても、サウスガット今日収監なんだ……知らなかった」
(,,゚-゚)「また張り込んでれば、いい写真撮れないかな?」
(,,゚-゚)「……そうだ!アンドリューさんに連絡してみよう!」
(,,゚-゚)「そんなに有名なヴィランなら、ヒーローたちもきっと動いてるはず!」
(,,゚-゚)「それに便乗してれば、写真の一枚や二枚サクサク撮れるかも!!」
(,,゚-゚)「よーし、さっそく電話だ!」
ピピピッ
.
467
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:39:25 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
(´・_ゝ・`)「……」カタカタ
( ,,^Д^)「デミタス!!」ウィーン
(´・_ゝ・`)「サー・トレジャー。お疲れ様です」
( ,,^Д^)「サウスガットの任意護衛の準備は出来たかね?」
(´・_ゝ・`)「えぇ、最善は尽くしました」
(´・_ゝ・`)「ここに所属するヒーロー総出で、サウスガットファミリーを収容所まで見送りますよ」
( ,,^Д^)「そうか、ご苦労!!」
(´・_ゝ・`)「しかし、あのサウスガットが捕まるとは……何があったんでしょう」
( ,,^Д^)「分からん……迂闊な敵に挑む一団ではないはずだがな」
( ,,^Д^)「私としても、彼女らを収容所送りにせねばならないのは心苦しいものがある」
(´・_ゝ・`)「ですが、逃走すれば市民に危険が及ぶのも事実です」
(´・_ゝ・`)「それだけは避けなければ……」
( ,,^Д^)「そのことなんだが、実は今ある人たちからサウスガットの情報を入手してな」
( ,,^Д^)「君も一緒に聞いてくれないか」
(´・_ゝ・`)「ふむ?どなたですか?」
( ,,^Д^)「入ってくれ!!君たち!!」
.
468
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:40:13 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「やーどーもどーも!お久しぶりですー!」
¥・∀・¥「どうも、こんにちは」
爪゚ー゚)「ちぃーっす」
(´・_ゝ・`)「あなたたちは確か……交番勤務の人たち?」
(゚A゚* )「そうですそうです!交番勤務のノートンですわ!」
¥・∀・¥「同じく交番勤務のマニーです」
爪゚ー゚)「ジーノっす」
(´・_ゝ・`)「あなたたち、サウスガットの送監で忙しいんじゃ……」
(゚A゚* )「うちらのやること言うたら、一般人が護送車に近寄らんよう交通整理するだけですから」
(゚A゚* )「たまたま担当地域がこの辺やったんで、ついでにちょっと顔出しさせてもらったんですわー」
爪゚ー゚)「素直にサボりって言えよ」
(゚A゚* )「やかましわ!サボってなんかない!」
(゚A゚* )「ヒーローに助けを請うて何が悪いんや!」
¥;・∀・¥「警察としてそれでいいのかって気はするけどね……」
( ,,^Д^)「しかしそのおかげで、ひとつの有益な情報を得たぞ!!」
(´・_ゝ・`)「と言いますと?」
.
469
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:41:09 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「なんや聞いた話なんですけど、ハハジャが捕まる時、えらい憔悴してたらしいんですわ」
¥・∀・¥「連行された時もほとんど抵抗らしい抵抗をしなかったそうです」
爪゚ー゚)「そんで、あのハハジャの鉄骨みたいなぶっとい腕が、誰かにブチ折られてたんですと」
(´・_ゝ・`)「なんだって?」
( ,,^Д^)「クラウン=シティでも有数の肉体強度を誇るハハジャが、そこまで追い込まれていたらしいのだ!!」
(;´・_ゝ・`)「まさか相手は、ファニーフェイス……!?」
( ,,^Д^)「いや。ファニーフェイスが相手なら、骨折などという生易しい怪我では済むまい!!」
( ,,^Д^)「あくまでも私見だが、その敵はハハジャを無力化したかったように感じられるな!!」
(´・_ゝ・`)「では、一体誰が……」
(゚A゚* )「それなんやけどなぁ。今うちの署内で、ミョーな噂が流れてましてね……」
(´・_ゝ・`)「噂?」
.
470
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:42:58 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「ハハジャが捕まったとき、誰かに気絶させられてたらしいんですわ」
(゚A゚* )「そんで拘束してパトカーに乗せられる時に、ポツリとうわ言呟いた言うんです」
(゚A゚* )「『ハイド=ハートマン』……って」
(;´・_ゝ・`)「それは……!!」
( ,,^Д^)「うむ。行方不明の署長の名を、何故か呟いたというんだ!!」
¥・∀・¥「ですが、我々も署員総出で逮捕に当たったので、誰がそれを聞いたのか分からないんです」
爪゚ー゚)「誰かの空耳なんじゃねーかとも思うんスけどねぇ」
( ,,^Д^)「しかし、偶然や空耳にしてはあまりにタイミングが良すぎると思わないかね?」
( ,,^Д^)「署長の失踪、残された彼の名前、そしてハハジャを無力化した痕跡……!!」
(;´・_ゝ・`)「確かに……あまりに符号が合いすぎる……」
( ,,^Д^)「私は、その二つの事件に何らかの関係があるものとして見ている!!」
( ,,^Д^)「君もそのつもりで事に当たってくれ!!」
(´・_ゝ・`)「了解です。サー・トレジャー」
.
471
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:43:47 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「まぁ署長がなんかしら噛んでるんやとしたら、こっちにもいずれ連絡来るんやないか思ってます」
¥・∀・¥「逆に警察にも話せないとなると、それなりの事件に巻き込まれてる可能性もありますし」
爪゚ー゚)「どっちにしろ、生きてる証明にはなるから楽観はしてますけどね?」
(´・_ゝ・`)「そうですか。ご協力感謝します」
(゚A゚* )「あとうちらにも守秘義務あるんで、このことは内密にな!」
( ,,^Д^)「無論です!!このことは我々だけの秘密としましょう!!」
¥・∀・¥「では、そろそろ交通整理に戻りますので」
爪゚ー゚)「ぼちぼち拘置所からサウスガットが出てくる時間だしな」
(´・_ゝ・`)「ご苦労様です。我々も準備しましょう」
( ,,^Д^)「うむ!!皆には私から声をかけておこう!!」
.
472
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:44:34 ID:EF2jqLeg0
.
ティロリロリン、ティロリロリン
(´・_ゝ・`)「……おや?」
( ,,^Д^)「電話かね?」
(´・_ゝ・`)「誰からだろう……」
【from:ギャシャールくん】
(;´・_ゝ・`)「あー……ギャシャールくんからです……」
( ,,^Д^)「ふむ。出てはどうかね?」
(´・_ゝ・`)「いや、よしておきましょう」
(´・_ゝ・`)「今は多忙な時です。酷なようだが彼に応じている猶予はない」
( ,,^Д^)「そうだな!!申し訳ないが今はご遠慮願おう!!」
(´・_ゝ・`)「それよりサー・トレジャー、各々の護衛担当地域について相談が……」
( ,,^Д^)「うむ、聞こう!!」
.
473
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:45:34 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
(,,;゚-゚)「……ダメだぁ、繋がんない」
(,,゚-゚)「そりゃそうか。忙しい最中だもんなぁ」
(,,;゚-゚)「あーこのままじゃ決定的なスクープ逃しちゃうよ〜〜!!」
( ∴)「……何してんの?」
(,,゚-゚)「あ、ジルさん。お外出てきたんですか?」
( ∴)「ババァがマジギレしたから逃げてきた……」
(,,;゚-゚)「そ、そうですか……」
( ∴)「あんたこそ……こんなとこで騒がれると迷惑なんだけど……」
(,,;゚-゚)「すみません!けど生活かかってるんで……これでも……」
( ∴)「まぁ……写真屋が写真撮れなきゃ飯の食い上げだからな……」
(,,゚-゚)「そう!そうなんですよ!だから困ってたんです!」
( ∴)「だからってこんなとこで地団駄されてもな……」
(,,;゚-゚)「ぐっ……正論なんて嫌いだ……」
.
474
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:46:51 ID:EF2jqLeg0
.
(,,;゚-゚)「でもなー……このまま黙って見過ごすには惜しすぎるスクープなんだよなぁ……」
( ∴)「……」
( ∴)「良かったら車、出してやろうか……?」
(,,゚-゚)「え、ホントに?」
( ∴)「収容所近くは警備厳しいから遠目に見るだけになるが……」
(,,゚-゚)「やったぁ!!助かります!!でもなんで?」
( ∴)「……ババァ一度キレると三時間はキレっぱなしだからな……時間潰し……」
(,,;゚-゚)「な、なるほど」
(,,゚-゚)「でも本当にありがとうございます!前に一度殺されかけたけど!」
(;∴)「……あんたさては、意外と根に持つタイプだな?」
(,,゚-゚)「車出してくれるなら帳消しですよ!早く行きましょ!」
( ∴)「……現金なやつ」フゥ
.
475
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:48:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【一方その頃、中央警察署……】
( "ゞ)「ジョージさん。署員の警備配置、終わりました」
( ^ω^)「ヘリの出動要請もオーケーですお!」
£°ゞ°)「準備万端ネー!!」
_
( ゚∀゚)「あぁ、分かった」
_
( ゚∀゚)「これから拘置所へサウスガットを迎えに行く。お前ら気ィ引き締めて行けよ」
( ^ω^)「はいですお!」
£°ゞ°)「モチロンヨー!」
_
( ゚∀゚)「俺ァ小便済ませてくるから、先にパトカー乗っとけ」
_
( ゚∀゚)「じゃーな」バタン
.
476
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:48:51 ID:EF2jqLeg0
.
( ^ω^)「……ジョージさん、最近ちょっと頼もしくなりましたおね」
£°ゞ°)「ホントにネー。まるで署長がいるみたいに感じることあるヨー」
( ^ω^)「サウスガットを逮捕して、一皮剥けた感じですかおねぇ」
£°ゞ°)「サボり魔だった頃とは大違いネー。これで特犯課も安泰だネ!」
( "ゞ)「あぁ、そうだな……」
( ^ω^)「これでデルタさんも一安心ですおね!」
( "ゞ)「……すまん、ブーナー、ロミス。私もトイレを済ませてから行こう」
( ^ω^)「あ、はい。分かりましたお」
£°ゞ°)ノシ「パンツ濡らさないようにネー」
.
477
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:50:12 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「……ふぅ」バタン
_
(!i! ∀ )「うっ……」ビクッ
_
(!i! ∀ )∵「オエッ……」ゲボッ
_
(!i! ∀ )「ゲェッ……ゲヘェッ……!」ボタボタッ
_
(!i! ∀ )「オェェェェッ……!!」ビチャァッ
_
(!i! ∀ )「ハァ……ハァ……クソがっ……!!」ゴシゴシ
_
(!i! ∀ )「バカか俺は……この程度のことにプレッシャー感じてんじゃねぇよ……!!」
.
478
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:50:49 ID:EF2jqLeg0
.
_
(!i! ∀ )「こんなんじゃ兄貴の代わりなんて務まらねぇ……こんなんじゃ……!!」
コンコン
_
(!i! ∀ )「……!!」ビクッ
( "ゞ)「ジョージさん、いるんでしょう?」
_
(!i! ∀ )「デルタ……」
( "ゞ)「あぁ、大丈夫です。どうかそのままで」
( "ゞ)「顔色が優れなかったので、個室にいるだろうなとは思ってました」
( "ゞ)「ご気分は?」
_
(!i! ∀ )「……へへ、人生で一番の絶好調だぜ」
( "ゞ)「……そうですか。強がれるなら大丈夫ですかね」
.
479
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:51:46 ID:EF2jqLeg0
.
_
(!i! ∀ )「悪いな、落ち着いたらすぐに行くからよ……」
_
(!i! ∀ )「どーも腹具合が悪くていけねぇや……」
( "ゞ)「人生で一番の絶好調じゃなかったんですか?」
_
(!i! ∀ )「ケッ……そうやってすぐ言葉尻掴みやがる……」
( "ゞ)「……ジョージさん。あまり無理はしないでくださいね?」
( "ゞ)「あなたはあなた、署長は署長です。署長の代わりを務めようとしなくてもいいんです」
_
(!i! ∀ )「るっせぇ!!俺じゃなきゃ誰が兄貴の代わりするってんだよ!!」
_
(!i! ∀ )「お前らだって本当は兄貴がいればと思ってるんだろ!?」
( "ゞ)「それは確かに、署長がいるといないとでは効率は段違いです」
_
(!i! ∀ )「ほらな、だから俺がやらにゃいけねぇんだ……」
( "ゞ)「ですがそれは、あなた一人が責を負えばいいという問題ではありません」
_
(!i! ∀ )「……!」
.
480
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:52:56 ID:EF2jqLeg0
.
( "ゞ)「我々は何のためにチームを組んでるんです?」
( "ゞ)「一致団結して、ヴィランを逮捕するためではないんですか?」
_
(!i! ∀ )「……」
( "ゞ)「署長のいなくなった今こそ、我々の団結力が試されているんです」
( "ゞ)「あなた一人がプレッシャーを負う必要は何一つありません」
( "ゞ)「ですから肩の荷を下ろして、力を抜いてください」
( ^ゞ)「我々のためにも、ね?」
_
(; ∀ )「……」フゥ
ガチャッ
( "ゞ)「ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「悪かったな、デルタ。ちょっと落ち着いた……」
.
481
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:53:45 ID:EF2jqLeg0
.
( "ゞ)「お気になさらず。あの署長の実弟というだけで、重圧を感じるのは当然のことですから」
_
(;゚∀゚)「兄貴は毎回こんなプレッシャー感じてたんだな……」
_
(;゚∀゚)「よくもまぁあんなに平然としてられたもんだぜ」
( "ゞ)「バランス感覚に長けた人でしたからね……気を抜くべきところではちゃんと息抜きしてましたから」
_
(;゚∀゚)「……俺よぉ、ホントはサウスガット逮捕して、ビビってたんだよな」
( "ゞ)「と、いうと?」
_
(;゚∀゚)「実力でもねーのにたまたまサウスガットみてーな大物逮捕して、いつか報復されるんじゃねぇかって……」
_
(;゚∀゚)(アンネさんのことも気がかりだったし)
( "ゞ)「なるほど。それがサウスガットの搬送になって吹き出したと」
( "ゞ)「安心なさい。報復される時は我々も一緒ですよ」
_
(;゚∀゚)「何の慰めにもなってねーよ、それ」
( "ゞ)「四人いれば死ぬ確率は1/4ですから、くじ引きみたいなもんです」
_
(;゚∀゚)「ドライだなお前……いっぺんに死ぬ確率もあるだろうに」
( "ゞ)「さぁ、もう十時です。そろそろ行きましょう」
_
( ゚∀゚)「……あぁ、そうだな。気合い入れっか!」
.
482
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:55:10 ID:EF2jqLeg0
.
【AM10:23】
サウスガットファミリー、拘置所から移送
< ゚ _・゚>「ご苦労様です、警部どの!」
_
( ゚∀゚)「おぅ、ご苦労さん。フィリップ」
( "ゞ)「ご苦労様です、フィリップ看守長。サウスガットの様子はどうですか?」
< ゚ _・゚>「大人しくしてますよ、えぇ」
< ゚ _・゚>「チチジャだけは消えたり現れたりして、落ち着かない様子ですがね」
_
( ゚∀゚)「そうか……奴らなら一目散に逃げると思ってたけどな」
( "ゞ)「観念したということでしょうかね……」
( "ゞ)「少なくとも、あのハハジャが拘束具程度で縛れるとは思えませんが」
< ゚ _・゚>「それも見ていただければ分かるかと」
< ゚ _・゚>「どうぞ、こちらです、えぇ」
_
( ゚∀゚)「おう」
( "ゞ)「はい」
.
483
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:57:13 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「今は四人とも落ち着いてますが、ここへ連れて来られた時はそれはもう大騒ぎでしたよ」
< ゚ _・゚>「拘置所から出すときに一番手間取るのは、恐らくチチジャでしょうね、えぇ」
_
( ゚∀゚)「なんでだ?」
< ゚ _・゚>「消えると着衣ごと見えなくなるので、監視に苦労してるんですよ」
< ゚ _・゚>「なのでまずは、独房内に間違いなくいることを確認しなければなりません」
_
( ゚∀゚)「なるほどな、捕まえてからも確保が面倒なんだな」
ガッシャァァンッ!!
_
(;゚∀゚)「!?」
∬#´_ゝ`)「あいつだよ!ジョージ=ハートマン、ヤツが私に警察の情報を売ってたんだ!」
∬#´_ゝ`)「あんた、私が捕まってご満悦かよ!この恥知らずが!」ガシャンッ、ガシャンッ!
< ゚ _・゚>「あぁ、またか……気にしないでくださいね、警部」
< ゚ _・゚>「先日から錯乱してるようで、ずっと同じ台詞を繰り返してるんです」
( "ゞ)「警部、彼女と面識が?」
_
(;ー∀ー)「……あるわけねぇだろ。見たことも聞いたこともねぇよ」
< ゚ _・゚>「ですよね」
∬#´_ゝ`)「ふざけんな!この××××!死んで詫び入れやがれ!」
< ゚ _・゚#>「やかましい!静かにせんか!」
_
(;ー∀ー)(すまねぇ……アンネさん……)
_
(;゚∀゚)(後で上手いこと根回しすっから、今は我慢してくれ……!)
.
484
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:58:40 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「そしてこちらが、ハハジャの独房です」
_
(;゚∀゚)「……」ゴクリ
< ゚ _・゚>「拘束具ごとこちらのストレッチャーへ乗せて、護送車へ運びます」
< ゚ _・゚>「拘置所員総出でかかりますので、ご安心を。えぇ」
_
(;゚∀゚)「なんか緊張してきた……」
< ゚ _・゚>「毎日ヴィランを相手取る特犯課の警部殿でも、やはり緊張なさいますか」
_
(;゚∀゚)「お、おう。そりゃサウスガットクラスともなればな!」
( "ゞ)(相手取ってないんだよなぁ)
< ゚ _・゚>「今、解錠しますので少しドアから離れてください」
< ゚ _・゚>「何をしでかすか分かりませんからね、えぇ」
.
485
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:00:10 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「ハハジャ=サウスガット、拘置所より移送!全職員待機!」
< ゚ _・゚>「解錠!」ガコンッ、ギィィィ…
@@@
@#_、_@
(■■)「……」ズオォッ
_
(;゚∀゚)「いつ見ても迫力ありやがんな……」
( "ゞ)「……けど、あのサウスガットにしては嫌に大人しいですね」
_
(;゚∀゚)「まさか、死んでやしないだろうな……?」
< ゚ _・゚>「それが、ここへ勾留されてからはずっとこの調子なんですよ」
< ゚ _・゚>「今のところ、我々へは一言も喋りかけてはおりません。えぇ」
< ゚ _・゚>「まぁ話しかけられたところで、応じはしませんがね。えぇ」
( "ゞ)「それが無難な対応でしょうね」
< ゚ _・゚>「ハハジャ=サウスガット。今からお前を収容所へ連行する」
< ゚ _・゚>「抵抗は無駄と思え!!」
@@@
@#_、_@
(■■)「……フン」
.
486
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:01:04 ID:EF2jqLeg0
.
ガシャンッ、ガラガラガラ……
@@@
@#_、_@
(■■)「……」
_
(;゚∀゚)「……ピクリともしねぇな」
(;"ゞ)「却って不気味ですね……何か企んでるんでしょうか」
< ゚ _・゚>「安穏としてはいけませんが、最大限注意を払い護送車へ連れて行きましょう」
_
( ゚∀゚)「あぁ、そうだな……ところであんた」
< ゚ _・゚>「はい?何でしょうか?」
_
( ゚∀゚)「あんた、ホクロがクソでかいってよく言われね?」
< ゚ _・゚;>「そ、それは言わないでください!気にしてるんですから!」
_
( ゚∀゚)「いやぁあんまり目立つからわざとやってんのかなと」
< ゚ _・゚;>「わざとって何ですか、わざとって」
(;"ゞ)「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょう、ジョージさん」
_
( ゚∀゚)「悪い悪い。一度気になりだすと止まんなくてよ」
(;"ゞ)「全く……あなたって人はデリカシーがないんだから……」
.
487
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:02:20 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(■■)「……その声、そこにいるのはジョージ警部かい?」
_
(;゚∀゚)「うぇっ!?」ビクッ
< ゚ _・゚#>「私語は慎め!ハハジャ=サウスガット!」
@@@
@#_、_@
(■■)「……フン。兄弟そろって、熱心なことだね」
_
(;゚∀゚)「兄弟そろって……?」
_
(;゚∀゚)「おい!お前、兄貴のこと何か知ってやがんのか!?」
@@@
@#_、_@
(■■)「……」シーン
_
(;゚∀゚)「おいっ!何とか言えよ!おいコラ!」
(;"ゞ)「どうしたんです?ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「いや……すまねぇ、取り乱した」
_
(;゚∀゚)「実を言うと、こいつらを捕まえる前に兄貴からメールが来てたんだ……」
_
(;゚∀゚)「『あとはお前がケリをつけろ』……って」
(;"ゞ)「なんですって!?」
< ゚ _・゚;>「そんなことが……」
.
488
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:03:38 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「もしかしたら、サウスガットを潰したのは兄貴なのか……?」
(;"ゞ)「確たる情報はないですから、何とも……それに署長は普通の人間ですし……」
(;"ゞ)「ともかく今は、サウスガットの搬送に注力すべきかと」
( "ゞ)「気を抜いて手に負える相手ではないですから」
_
(;゚∀゚)「そ、そうだな。バシッと気合い入れねーと」
ガラガラガラ、ガシャアンッ…
( ^ω^)「ジョージさん!護送車の受け入れ手配、終わってますお!」
£°ゞ°)「途中で襲撃受けても問題ナッシングヨー!!」
_
( ゚∀゚)「おう、お前らお疲れ。ハハジャ乗せんぞ」
< ゚ _・゚>「運転は私にお任せを!」
( "ゞ)「ハハジャ=サウスガットは第一車両、アンネとナージャは第二車両」
( "ゞ)「チチジャ=サウスガットは第三車両にて連行します」
_
( ゚∀゚)「最後まで気ィ抜くんじゃねぇぞ、野郎ども!!」
( "ゞ)「了解!!」
( ^ω^)ゞ「はいですお!!」
£°ゞ°)ゞ「オーケーねー!!」
.
489
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:05:37 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【AM11:23】
サウスガットファミリー、特別収容所へ到着
ブロロロロ…
( ∴)「……ついたぞ」ガチャ
(,,゚-゚)「ありがとうございます!」ガチャ
( ∴)「ここなら遠巻きに収容所撮れるだろ……」
(,,;゚-゚)「んん〜……でもちょっと遠いなぁ。もうちょい施設の近くに行けません?」
( ∴)「アホ……この厳戒体勢の中に突っ込んだら、不審車両として一発逮捕だぞ……」
( ∴)「望遠で遠くから撮るだけにしときな……」
(,,゚-゚)「はぁい……仕方ないかぁ……」
.
490
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:06:32 ID:YWRhz2R20
>>461
チチジャ…
491
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:06:45 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「じゃ、俺帰るから……後は好きにしな……」
(,,;゚-゚)「えっ!いっしょにいてくれるんじゃないんですか!?」
( ∴)「いや俺犯罪者に興味ないし……ババァも適当にあしらっときゃ機嫌治るし……」
(,,;゚-゚)「こんな荒野におっぽり出されたらハゲ鷹の餌ですよぅ!」
( ∴)「知らんがな……あんたが自分で選んだ仕事だろ……」
( ∴)「迎えには来てやるから、終わったら後で電話しな……」
(,,;゚-゚)「えぇ〜……心細いからいっしょにいてくださいよぉ……」
( ∴)「……前にあんたを殺そうとした俺といて、安心出来るのか?」
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)「それもそうか」
.
492
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:08:19 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「じゃ、あとは適当に頑張れ……」ガチャ、ブロロ…
(,,;゚-゚)「あぁん……本当に行っちゃった……まぁいいけど……」
(,,;゚-゚)「でもどうしよ……せめてもうちょっと収容所に近づけないかな……」
(,,゚-゚)「徒歩で行けば気づかれずに何とかなりそう……かな……?」
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)「これ一歩間違えれば射殺されかねないよね?」
(,,゚-゚)「やっぱりやめといた方が……」
(,,;゚-゚)「いや!ここまで来て諦める訳にはいかない!」
(,,゚-゚)「命を捨てる覚悟なんて、カメラマンになるときにとっくに済ませたじゃないか!」
(,,゚-゚)「やるぞ!ギャシャールやるぞ!」
(,,゚-゚)「うぉぉぉぉ!!」ザッザッ
……この時彼女は、後にこの決断を後悔することになるとは思いもよらなかったのであった。
.
493
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:10:07 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
『指紋認証確認、虹彩認証確認』
『音声認証を開始します。AからGまでのアルファベットを発音してください』
_
( ゚∀゚)「えーびーしーでぃーいーえふじー」
『認証されました。ロックを解除します』
ガコンッ……
_
( ゚∀゚)「ふぃー……いつ来てもここは地獄の一丁目って感じだな」
( ^ω^)「我々は外で待機してますお!!」
£°ゞ°)「あとはお二人で頑張ってネー」
( "ゞ)「ジョージさん」
_
( ゚∀゚)「おう、なんだ」
( "ゞ)「ジョージさんの網膜が認証されたってことは、前にもここへ来たことがあるんですか?」
_
( ゚∀゚)「あー、一度だけ兄貴に連れられてな」
_
( ゚∀゚)「ろくでもない施設だってこたぁ知っとけって言われたんだよ」
( "ゞ)「なるほど……私は来たことがなかったものですから」
_
( ゚∀゚)「ま、来るもんじゃねーよこんなとこ」
_
( ゚∀゚)「お前も一度見たらそう思うようになるぜ」
( "ゞ)「……」
.
494
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:11:16 ID:EF2jqLeg0
.
(-@∀@)「おやおや、ひどい言い方ですねぇ〜ジョージさん」ツカツカ
_
( ゚∀゚)「お、変態クソ博士じゃねぇか。ようやくお出ましか?」
(-@∀@)「あのサウスガットが収容と聞いて、いても立ってもいられなくなりましてねぇ!」
(-@∀@)「とはいえ、クソ博士はさすがに言い過ぎですよ〜」
( "ゞ)(変態なのは否定しないのか)
( ゚¥゚)「……」ペコリ
( "ゞ)「あ、どうも」ペコリ
( "ゞ)「ジョージさん、こちらは?」
_
( ゚∀゚)「看守長のミスターセモナと、ヴィラン研究家のアーサー博士だ」
_
( ゚∀゚)「実質この二人が、この施設のツートップだな」
(-@∀@)「よろしくどうぞ〜」
(-@∀@)「ハハジャ=サウスガットの状態……あ、健康状態はいかがです?」
.
495
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:12:23 ID:EF2jqLeg0
.
_
( ゚∀゚)「そいつぁ本人に聞いてみてくれや。ほれ」
@@@
@#_、_@
( ■■) ズズゥウン…!!
(-@∀@)「おっほー!!素晴らしいですねぇ!!」
(-@∀@)「肌ツヤも申し分ないし健康きわまりない!!」
(-@∀@)「これは研究しがいがありますねぇ!!」
(;"ゞ)「な、何なんですこの人。ハハジャを研究対象としてしか見てないんですか?」
_
( ゚∀゚)「気にすんな、そーいう男だよこいつは」
∬#´_ゝ`)「おい、そこの変態メガネ!!人の母親にツバかけてんじゃねぇぞ!!」
l从・∀・#ノ!リ人「母者に手を出したら殺すのじゃー!」
彡⌒ミ
(#´_ゝ`)「こっちが捕縛されてなかったら命はなかったぞ、お前……!!」
(-@∀@)「オホホ、他の方々も素晴らしい元気でいらっしゃる」
(-@∀@)「これは研究家として腕がなるというものですよ〜」
(;"ゞ)「……」
_
( ゚∀゚)「こいつのがよっぽどヴィランっぽいよな、マジで」
.
496
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:13:10 ID:EF2jqLeg0
.
_
( ゚∀゚)「それより、さっさとこいつら独房にぶちこんでくれねぇかな」
_
( ゚∀゚)「俺だって早く帰って休みてぇんだからよ」
(-@∀@)「えぇ、えぇ。分かってますとも」
(-@∀@)「セモナさん!彼らの搬送をお願いしますよ〜!」
( ゚¥゚)「はい」ペコリ
( "ゞ)「我々も行きましょう」
_
( ゚∀゚)「あぁ」
ガシャァン…
(-@∀@)「しかし、サウスガットのような大物が捕まるとは、何が起こるか分かりませんねぇ」
( "ゞ)「狡猾に立ち回っては上手く逃げ仰せていましたからね……」
_
( ゚∀゚)「これで少しゃ平和になればいいんだが、そうも行かねぇよなぁ」
( "ゞ)「そうですね……悪党のパワーバランスが崩れれば、どうなるか予想はつかない」
( "ゞ)「だからこそ我々も、最善を尽くさなければ……」
(-@∀@)「及ばずながら私もご協力しますよ〜」
(-@∀@)「ヴィランの研究こそ一番の防犯になると、私は信じてますから!」
_
( ゚∀゚)「間違っちゃねぇが、あんたが言うとろくでもないな」
.
497
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:14:36 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【同時刻】
ヴィラン特別収容所地下、下水道内部……。
▼ーェー▼「……」
▼・ェ・▼ カッ!
▼ーェー▼ スゥゥゥ…
▼ーェー▼「アォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!」
『アンッ!アンッ!』
『キャオーン!!』
『ワウッ、バウッ!!』
▼・ェ・▼「……アンッ、アンッ」
ドドドドド…
▼・ェ・▼「アオンッ!!」
.
498
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:17:47 ID:EF2jqLeg0
.
ドドドドド…
( "ゞ)「……ん?」
_
( ゚∀゚)「どした、デルタ」
( "ゞ)「今何か、変な物音がしませんでしたか?」
_
( ゚∀゚)「そうか?」
( "ゞ)「えぇ、何かこっちに近づいてくるような……?」
ウォーーーーーーーン!!!
ウォーーーーーーーン!!!
_
(;゚∀゚)「なっ……なんだ!?」
(-@∀@)「これは、緊急時のサイレンですねぇ」
(-@∀@)「何かあったんでしょうか?」
.
499
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:18:51 ID:EF2jqLeg0
.
『緊急所内放送、緊急所内放送!!!』
『地下下水口より生物反応多数!!何者かが侵入しています!!』
『アーサー博士、セモナ看守長!!これより所内はレベル5厳戒体制に入ります!!』
_
(;゚∀゚)「なんだって!?」
(;"ゞ)「看守長!!」
( ゚¥゚)「落ち着いてください、お二人とも」
( ゚¥゚)「全所員、警戒体勢!!不審者は発見次第即射殺せよ!!」
(-@∀@)「これはヴィランの襲撃ですかねぇ〜!」
(-@∀@)「面白くなってきた!!」
(;"ゞ)「面白くって……そんな場合ですか!!」
(-@∀@)「こうしちゃいられませんね!私は監視カメラで侵入者の動向を観察しますので!」
(-@∀@)「サウスガットの搬送はお願いしますよ〜!!」
(;"ゞ)「ちょっと博士!!一般人は避難してください!!」
_
(;゚∀゚)「ほっとけデルタ!ここまで来たら残るも死ぬも自己責任だ!」
_
(;゚∀゚)「それより、何が来てもいいように銃は抜いとけ!!」
(;"ゞ)「は、はい!!」
.
500
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:21:16 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「でも、ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「あ?なんだ!」
(;"ゞ)「下水口って普通、蓋してありますよね?」
(;"ゞ)「ヴィランだとしても、人間大の生き物が通るのは不可能なはず……」
_
(;゚∀゚)「だとしたらなんだ?ネズミでも大量発生したってのか?」
『アォンッ!!』
_
(;゚∀゚)「うぉおっ!!?」
『ワンッ!!ワンッ!!』
『アォーーーンッ!!』
『キャンッ、キャンッ!!』
(;"ゞ)「こ、これは……犬!?」
(;"ゞ)「しかも愛玩犬ばかり……!!」
_
(;゚∀゚)「ぎゃあああ!!変な生き物が足にまとわりついてくるゥ!!」
(;"ゞ)「落ち着いて!!それただの濡れたプードルです!!」
_
(;゚∀゚)「ホントだ濡れたプードルって気色悪ッ!!」
.
501
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:22:11 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「けどとんでもない数だ……百匹は下らないぞこれは……」
_
(;゚∀゚)「特に攻撃とかもしてこないから、所員も撃っていいのか図りかねてるな……」
(;"ゞ)「近くでペットショップからの脱走でもあったんですかね……?」
_
(;゚∀゚)「こんな荒野のど真ん中にペットショップがあるか!」
( ゚¥゚)「総員、撃ち方止めィッ!!犬は比較的大人しい!!」
( ゚¥゚)「攻撃反応を控え、犬の捕獲と保護に専念せよ!!」
( ゚¥゚)「ただし暴れる犬には銃の使用を許可する!!」
( ゚¥゚)「お二人はサウスガットの檻をお願いします。私は犬の捕獲に向かいますので」
(;"ゞ)「はい!」
_
(;゚∀゚)「わ、分かった!」
.
502
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:23:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【AM11:36】
謎の犬、捕獲作戦
_
(;゚∀゚)「デルタ!!そっちに一匹行ったぞ!!」
(;"ゞ)「ジョージさんも股ぐらから一匹抜けてます!」
_
(;゚∀゚)「あーもーちょこまか鬱陶しいな!何なんだこいつら!」
(;"ゞ)「サウスガットどころじゃありませんよこれ……」
(;"ゞ)「ほっといたら何をしでかすか分からないですし」
_
(;゚∀゚)「アーサー博士も呼んで捕まえさせろ!!」
(;"ゞ)「いやいや、博士も一応民間人ですから……」
_
(;゚∀゚)「もー!!やだー!!」
▼・ェ・▼ ヒョコッ
▼・ェ・▼「……アンッ」
三三三三▼・ェ・▼ タターッ
.
503
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:24:52 ID:EF2jqLeg0
.
【収容所内、監視ルーム】
(-@∀@)「ふんふふんふーん♪」
(-@∀@)「知将とはこういうとき、高みから見物するものなのですよ〜♪」
(-@∀@)「しかし、侵入したのが攻撃意思の見られない小型犬ばかりなのは、いただけませんねぇ」
(-@∀@)「もっとこの施設のポテンシャルを発揮できるような、アグレッシブな敵が良かったのですが」
(-@∀@)「……おや?」
【 三三三▼・ェ・▼ 】
(-@∀@)「ふむ……この犬だけ、他の犬とは違う行動を取っていますねぇ」
(-@∀@)「しかも向かっているのは、危険なヴィランのみを集めた重犯罪者特区……」
(-@∀@)「これは偶然とは思えませんねぇ……念のため注意を促しておきますか」
(-@∀@)「所内放送ボタンぽちーっと」
(-@∀@)「あーあー、マイクテスマイクテス」
(-@∀@)「ただいま一匹の犬が、重犯罪者特区に向かって走って行きましたよー」
(-@∀@)「所員の皆さんは、その犬の捕獲を最優先事項としてくださ〜い」
(-@∀@)「犬種はチワワの一種、素早く動くので先回りして捕まえるのをオススメしますよ〜」
(-@∀@)「それでは皆さん、頑張ってくださいねぇ〜」
(-@∀@)「アーサーからのご連絡でした〜」
.
504
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:25:45 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「……ですって、ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「チッ。要するにこの大量の犬は陽動ってワケか?」
(;"ゞ)「我々も、そのチワワを追いましょう!」
_
(;゚∀゚)「待て待て。サウスガット置いてくつもりか?」
_
(;゚∀゚)「それに俺らじゃ、重犯罪者特区ってのがどこかも分かんねぇだろ」
_
(;゚∀゚)「追うのはここの所員に任せて、俺らはサウスガットどもを移動させるぞ!!」
(;"ゞ)「そ、そうですね……でも移動ってどこへ……」
_
(;゚∀゚)「とにかく、どっか安全なところだ!!」
ビキッ…
(;"ゞ)「……えっ?」
_
(;゚∀゚)「あっ!?」
.
505
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:27:09 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(#■■)「ぬぁぁああああああああああああ!!!!!!!!」
ビキッ、ビキビキビキィッ!!!
(;"ゞ)「拘束具が!!」
_
(;゚∀゚)「バカ!!逃げろデルタ!!」
バッキィィィィィィィン!!!!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「フゥゥゥゥ……!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
(;"ゞ)「さ、最悪だ……このタイミングでサウスガットが……!」
_
(;゚∀゚)「ボーッとすんな!!さっさと物陰に隠れろ!!」
(;"ゞ)「す、すみません!!」
.
506
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:27:40 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「シャラァッ!!」ゴキンッ
@@@
@#_、_@
( ノ`)「アンネ、ナージャ、あんた!!無事かい!?」
∬;´_ゝ`)「だ、大丈夫よ!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「問題ない!それより、お前こそ右腕折れてるはずだろ!?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「それこそ、何も問題ないね。さっさとこんなところずらかるよ!」
.
507
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:29:09 ID:EF2jqLeg0
.
【AM11:46】
サウスガットファミリー、脱走
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「しかしまぁ、何だってんだろうなこの騒ぎ」
∬;´_ゝ`)「犬がどうとか聞こえてきたけど……なんで収容所に犬が?」
l从・∀・ノ!リ人「ワンちゃん!ワンちゃんなのじゃ!かわいいのじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「浮かれるのは後だよ、ナージャ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「あんたたち!!フォーメーション『サウスガットトレイン』、スタンバイ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「お、おう!!」
∬;´_ゝ`)「分かったわ!!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「この千載一遇の脱出のチャンス、絶対に逃すんじゃないよ!!」
.
508
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:30:54 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@ 彡⌒ミ
( ノ`)∬;´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人( ´_ゝ`)
ガッシィィィィーーーーンッッッ!!!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「サウスガットトレイン、ゴーッ!!!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ハァァァァァァァァァッッッ!!!!」
説明しよう!!
サウスガットトレインとは、サウスガットファミリーがハハジャを先頭として、1列に隊列を組んで進む!!!
かの有名なグレイシートレインに着想を得たフォーメーションである!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ここから先は混戦が予想される!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「私から離れるんじゃないよ!!」
ただ1列に並んだだけと思うなかれ!!!
サウスガットトレインは、ハハジャが圧縮空気で周囲を防御することに真価を発揮する!!!
その堅牢な守りは、たとえマシンガンであろうと弾き返すほどなのだ!!!
.
509
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:31:58 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「このまま一気に進むよ!!後に続きな!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「おうっ!!」
∬´_ゝ`)「分かったわ!!」
l从・∀・ノ!リ人「ついてくのじゃー!!」
ズドドドドドドッ!!!!!
(;"ゞ)「クソッ……サウスガットが止まらない!!」
_
(;゚∀゚)「あいつら、今の今まで猫かぶってやがったな……!!」
(;"ゞ)「このままでは脱獄されてしまいます!!止めなければ!!」
_
(;゚∀゚)「どうやって止める気だよ!?立ち塞がっても止めらんねぇぞ!!」
(;"ゞ)「こうなったら、私が……!!」
_
(;゚∀゚)「落ち着けって!!」
_
(;゚∀゚)「外にはヒーロー連中も待機してる!!サウスガットは奴らに任せろ!!」
(;"ゞ)「そうやってあなたはいつも人任せにして!!」
_
(;゚∀゚)「ちげーよ!!ここで俺らが足手まといになる方が迷惑なんだよ!!」
_
(;゚∀゚)「俺らのやることは兄貴の……ハイド署長の跡をしっかり継ぐことだろうが!!」
_
(;゚∀゚)「しっかりしろ!!」
(;"ゞ)「……すみません、取り乱しました」
.
510
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:33:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
三▼・ェ・▼ シュタタタッ
「くそっ、こいつ妙にすばしっこいぞ!!」
「慌てるな、囲めば捕まえられる!!」
「待てぇ犬ッコロ!!!」
三▼・ェ・▼「アンアンッ」シャッ
「うおぉっ!?」
「こいつ、通気ダクトに逃げるぞ!!」
「出てきたところを捕まえるんだ!!」
.
511
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:34:42 ID:EF2jqLeg0
.
『アーサー博士!例の犬は通気ダクトに逃げ込んだ模様です!』
『現在、所員総出で行方を追っています!』
(-@∀@)「通気ダクト?はて、妙ですねぇ……」
(-@∀@)「通気ダクトの先は排気用のファンが回っていて、行き止まりのはずですが」
(-@∀@)「それになぜあの犬は、重犯罪者特区まで迷いなく走ることが出来たのか……」
(-@∀@)「……これはもしかすると、こちら側に内通者がいるのかも」
(-@∀@)「となると、早めに捕まえないと大変なことになりますねぇ」
(-@∀@)「所内放送ボタンぽちっと」
(-@∀@)「えー皆さん、わんこちゃんは通気ダクトに入り込んだとの情報があります」
(-@∀@)「ひとまず他の犬はほっておいて、そちらを探してください」
(-@∀@)「あ、あとサウスガットも逃がさないようにお願いいたしますね〜」
.
512
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:36:09 ID:EF2jqLeg0
.
【PM12:04】
サウスガットファミリー、前進
@@@
@#_、_@
( ノ`)「シャオラァッ!!!」
ズドドドドドドッ!!!!
「と、止まれ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「その程度で私が止まると思うかい!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「さすが母さん。右腕が折れてるとは思えないキレだ」
∬´_ゝ`)「やっぱりうちの母さんってサイコーね!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ナージャ!!あんたはマグネティカで援護しな!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「圧縮空気で物理攻撃は通らないが、磁力なら向こうの武器を無効化できる!!」
l从・∀・ノ!リ人「おけーなのじゃー!」
l从・∀・ノ!リ人「マッグネティカー!!」ズビビビッ
.
513
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:39:07 ID:EF2jqLeg0
.
「な、なんだ!?銃が、引っ付いて……!!」
「弾丸が発射されないぞ!?」
l从・∀・ノ!リ人「鉄砲は磁石になったのじゃ!!もう使えないのじゃ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「さぁ、どんどん進むよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「まずはいったん、下水道に潜る!!準備しな!!」
∬´_ゝ`)「下水道?」
l从・∀・ノ!リ人「なんでなのじゃ?」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「地上はヘリやら何やらで上空から追跡されるからな」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうなったらたとえ俺たちでも、容易には逃げられん」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ほらほら、話は後にしな!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「下水道を掘り当てたら、トレインを一旦解除する!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「そしたらすぐに走って逃げな!!いいね!!」
∬´_ゝ`)「うん!!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃー!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「若いもんにはまだまだ負けんぞ!」
.
514
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:41:00 ID:EF2jqLeg0
.
【PM12:12】
特犯課二人、右往左往
(;"ゞ)「あっ、そうだ!!」
_
(;゚∀゚)「どうした、デルタ!!」
(;"ゞ)「ジョージさん、対ヴィラン用の試作武器持ってきてましたよね?」
(;"ゞ)「衝撃を内部に伝えるって触れ込みの、あの銃!!」
_
(;゚∀゚)「お、おう」
(;"ゞ)「今は一刻を争う時です!それ使いましょう!!」
_
(;゚∀゚)「わ、分かった!」ゴソゴソ
(;"ゞ)「ともかく、ハハジャだけでも止めないと我々の存在意義が……」
_
(;゚∀゚)「……あっ」ピタ
(;"ゞ)「ジョージさん?どうしたんですか」
_
(;゚∀゚)「……デルタ。落ち着いて話を聞いてくれ」
(;"ゞ)「え、まさかあなたそんな……ウソでしょう?」
_
(;゚∀゚)「……護送車に武器、置いてきちゃった」
(;"ゞ)「あなたって人はーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
.
515
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:42:17 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「すぐに、すぐに取ってくるから待っててくれ!!」
(;"ゞ)「もう!!バカ!!アホ!!早くしてください!!」
_
(;゚∀゚)「ごめんて!!急ぐから!!」
_
三三三(;゚∀゚) シュタタタッ
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「ウオオォォォォォォォォォ!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「えっ、ウソ?」
_
(;゚∀゚)「ちょ、ちょまっ!止まれ、止まれハハジャー!!!」
.
516
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:42:44 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「オォラァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!
_
(; ∀ )「ギャアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」
(;"ゞ)「ジョージさんが轢かれたーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
∬´_ゝ`)「……なんか前方不注意のアホが轢かれたわ」
∬´_ゝ`)「いい気味ね」
l从・∀・ノ!リ人「おどるアホウなのじゃー」
.
517
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:44:56 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
この騒動から時は遡りーー。
【AM10:00】
その頃、ヒーローたちは……
(´・_ゝ・`)「みんな、よく集まってくれた」
(´・_ゝ・`)「これより、ハハジャ=サウスガットに対する任意護衛を開始する」
(´・_ゝ・`)「まずは編成の最終確認だ。聞きたいことがあれば今のうちに聞いておけ」
(´・_ゝ・`)「まずは先行部隊。サー=トレジャーとモララー」
( ,,^Д^)「うむ!!!」
( ・∀・)「あいよ!!」
(´・_ゝ・`)「君たちは、何か問題が起こった際に真っ先に現場へ駆けつけてくれ」
(´・_ゝ・`)「そのために、ヒーローの中でもスピードに特化した二人を選んでいる」
( ・∀・)「おう!!俺とおっさんの速さに任しときな!!」
( ,,^Д^)「ムハハ!!頼りにしているぞ、モララー!!」
.
518
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:45:43 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「次、中間護衛部隊」
(´・_ゝ・`)「ミシェーラくん、サダコくん、ギコ」
ミセ*゚ー゚)リ「あいなー」
川д川「はいはい」
(,,゚Д゚)「ういーっす」
(´・_ゝ・`)「君たちは、サウスガットが逃亡した際に施設周辺で迎え撃ってくれ」
(´・_ゝ・`)「戦闘力はもとより、捕獲力なら君たちの右に出るものはいない」
ミセ*゚ー゚)リ「バッチリオッケー!」
川д川「この辺乾燥してるから、上手いこと草木を調整しないとね」
(,,゚Д゚)「久々の出番だぁ、やってやんぜ!!」
.
519
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:46:52 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「最後、最終防衛ライン」
(´・_ゝ・`)「ヒクソンくん、マオさん、ダードリーさん」
(´・_ゝ・`)「それと特別増員のシンさん」
(;-_-)「は、はい!」
(#゚;;-゚)「アイアイヨー」
|(●), 、(●)、|「腕がなるわぁ〜、んっふふふふ」
( `ハ´)「フン!フン!」
(´・_ゝ・`)「あなた方は、前衛で対処出来なかった場合の最終手段です」
(´・_ゝ・`)「もしもの場合は遠慮せず、最大戦力で向かってください」
(;-_-)「き、緊張する……」
(#゚;;-゚)「お腹痛くしてる場合と違うヨ、ビシッとするネ」
|(●), 、(●)、|「あとで胃薬あげるから、飲んでおきなさい」
(´・_ゝ・`)「それと、本来なら特殊能力を持たない人間を引っ張り出したくはないんだが」
(´・_ゝ・`)「シンさん本人のたっての希望で、今回後衛として参戦していただくことになった」
( `ハ´)「当たり前ネ!娘が戦うのにお前らだけに任せておけないヨ!」
(#゚;;-゚)「年寄りの冷や水ネー」
.
520
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:48:04 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「編成は以上だ。何か質問は?」
ミセ*゚ー゚)リ「はいはーい」
(´・_ゝ・`)「なんだい、ミシェーラくん?」
ミセ*゚ー゚)リ「今うちらがいるのって、収容所から1キロくらい離れた場所じゃん?」
ミセ*゚ー゚)リ「なんでもっと近くで護衛しないのー?」
(´・_ゝ・`)「警察にも面子がある。表立って我々の助力を請う訳にはいかないんだ」
(´・_ゝ・`)「あくまでも我々は、警察と看守で対応出来なかった場合の補助ということだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「なるほどね。警察との関係を悪化させないための配慮かぁ」
(,,゚Д゚)「メンドクセェやっちゃな、警察も」
川д川「それで対応遅れたら、うちらの責任になるのよね。やだやだ」
(´・_ゝ・`)「これだけのメンバーだ。いかにサウスガットでも取り逃しはしない」
(´・_ゝ・`)「そのために我々がいるということ、忘れないでくれ」
.
521
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:48:53 ID:EF2jqLeg0
.
(;-_-)「すみません、僕からもひとつ……」
(´・_ゝ・`)「どうした、不安かい?」
(;-_-)「は、はい……僕みたいなぺーぺーが殿なんて……」
(´・_ゝ・`)「そう萎縮するな。君には、サー=トレジャーに膝をつかせた戦果があるんだからな」
( ,,^Д^)「そうだぞ!!君の能力は、すぐにでも実践で使える実用性がある!!」
( ,,^Д^)「もっと自信を持ちたまえ!!!」
(;-_-)「は、はい……」
(#゚;;-゚)「ハイハーイ。私からもひとつ聞きたいことあるヨー」
(´・_ゝ・`)「うん、どうしました?」
(#゚;;-゚)「うちのパパ、足手まといにならない?」
(;´・_ゝ・`)「あー……いやそれは……」
.
522
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:49:37 ID:EF2jqLeg0
.
(;´・_ゝ・`)「正直な話、僕はシンさんの戦うところを見たことがないので何とも……」
( `ハ´)「案ずることないネ、小僧」
( `ハ´)「アメリカに渡って封印したワタシの拳、鈍ることはあり得ないヨ」
(;´・_ゝ・`)「そ、そうですか」
( ,,^Д^)「シンさんの拳なら、私が保証しよう!!」
(´・_ゝ・`)「サー=トレジャー」
( ,,^Д^)「氏の拳の鋭さとキレは、私ですら見切るのは困難なほどだ!!!」
(#゚;;-゚)「気を使わなくていいヨ。パパの拳、トレジャーに一回も当たったことないネ」
( `ハ´)「フン!こんな変態に本気だしてると思わないことヨ!」
(;´・_ゝ・`)「まぁ、後衛ですから出番はあまりないかと……」
( ,,^Д^)「もしもの時はよろしくお願いします、シンさん!!!」
( `ハ´)「言われなくてもそうするネ!!」
.
523
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:50:42 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「質問は以上かな?」
(´・_ゝ・`)「それなら各自、配置についてくれ」
( ・∀・)「オーケー!」
ミセ*゚ー゚)リ「りょかーい」
川д川「把握よん」
(,,゚Д゚)「よっしゃ、やるか!」
(;-_-)「うぅー……胃がキリキリするぅ……」
(#゚;;-゚)「観念するネ、お兄ちゃん」
|(●), 、(●)、|「紫外線対策しとかないと」
( `ハ´)「フン!フン!」
( ,,^Д^)「みんな、くれぐれも気をつけてくれたまえ!!!」
.
524
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:52:36 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【PM12:31】
アーサー博士、気づく
(-@∀@)「……おかしいですねぇ?」
(-@∀@)「排気ファンにぶつかったなら、とっくに犬が出てこないといけない」
(-@∀@)「だが、犬は一向にダクトから出てこない……」
(-@∀@)「なぜ……?」
(-@∀@)ハッ
彡(;-@∀@)キョロキョロ
シィーン……
(;-@∀@)「施設内の空調が止まってる!?そんなバカな……!!」
(;-@∀@)「これじゃあ通気ダクトを伝って、どこにでも行けてしまう!!」
(;-@∀@)「……電気系統のオンオフの権限を持つのは、私ともう一人しかいない」
(;-@∀@)「まさか、彼が……?」
.
525
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:53:26 ID:EF2jqLeg0
.
( ゚¥゚)「……」
.
526
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:54:28 ID:EF2jqLeg0
.
【PM00:37】
ドルチェ、目的地へたどり着く
▼・ェ・▼「……」サカサカ
▼・ェ・▼「……!」ピクッ
▼・ェ・▼「アンアンッ」ガサガサッ
バキッ!!
▼・ェ・▼「……」ストンッ
『……誰だい』
▼ーェー▼ スゥッ
ξ 'A`)ξ ファサッ
『おやおや……犬かと思ったら人間だったよ……』
『お初にお目にかかるけど、どちらさまかな……』
.
527
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:56:51 ID:EF2jqLeg0
.
ξ 'A`)ξ「……やっと見つけたよ」
ξ 'A`)ξ「私はあんたに、協力してほしいことがあってここまで来た」
『へぇ……わざわざこんなところまで、ご苦労様……』
『ところで、君は何者だい……?』
ξ 'A`)ξ「私は、虐げられたヴィランを救いたいだけの人間さ」
ξ 'A`)ξ「だが、そんなことは今はどうでもいい」
ξ 'A`)ξ「あんたの力を貸りるために、ここから脱走させてやるよ」
『へぇ……いい案じゃない……』
『面白そうな話だね……』
ξ 'A`)ξ「ただし、交換条件だ。ここから出す代わりに、私の言う人間を一人暗殺してほしい」
ξ 'A`)ξ「あんたなら簡単に出来るはずだよ」
.
528
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:57:23 ID:EF2jqLeg0
.
ξ 'A`)ξ「レイニーキッス……カルロ=フォクシー」
爪'ー`)「ふふふ……んふふふふ……」
.
529
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:58:43 ID:EF2jqLeg0
第二十話前編終わり
530
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 23:26:28 ID:LKwzX5yY0
乙
待ってたよ
531
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 23:27:40 ID:ywhsiSvw0
>>526
【PM12:37】の間違いです。申し訳ない……
532
:
名無しさん
:2019/06/27(木) 00:03:58 ID:IjsY11fs0
乙
混沌としてきた
533
:
名無しさん
:2019/06/27(木) 06:58:29 ID:vSft6xNU0
お帰りおつ
534
:
名無しさん
:2019/06/28(金) 01:56:42 ID:Fuq5erHA0
やっと帰ってきた!読み直すわ
535
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:35:14 ID:gMy1yqoc0
.
【PM12:40】
レイニー=キッス、解放
ガシャンッ……ガシャッ……
ξ 'A`)ξ「よし。これで拘束具は取れたよ」
爪'ー`)「ふぅ……辛かった……」
ξ 'A`)ξ「そりゃそうだ。拷問まがいの実験されて、辛くないはずが……」
爪'ー`)「こんなセンスのない拘束具に縛られるの、耐えられなかったんだよねぇ」
ξ;'A`)ξ「……は?」
爪'ー`)「やっぱりさ、相手を縛るのってすっごくセンスのいることじゃない?」
爪'ー`)「その辺分かってない人間に自由を奪われるの、嫌で仕方なかったんだよ」
爪'ー`)「分かる?お姉さん」
ξ;'A`)ξ「……ま、無駄口叩けるくらい体は丈夫ってことかね」
爪'ー`)「そんなことないよぉ。僕って繊細なんだから、体の方もボロボロさ」
.
536
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:36:58 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ「あんたの体調なんざどうでもいいさ」
ξ 'A`)ξ「それより、さっさとここから逃げないとね」
爪'ー`)「そうだね。監視カメラもあるし、看守どももすぐここへ集まるだろうねぇ」
爪'ー`)「それで、どうやって逃げるかは考えてるの?」
ξ 'A`)ξ「頼りきりで悪いが、あんたの力を使わせてもらうよ」
ξ 'A`)ξっ[] チャキッ
爪'ー`)「何それ、爆弾?」
ξ 'A`)ξ「発煙筒だよ。こいつを外へ向かって投げる」
ξ 'A`)ξ「すると、どうなると思う?」
爪'ー`)「……あぁ、なるほどね。そういうこと」
.
537
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:37:30 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ 三三三[] シュッ
と彡
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
ピーッピーッピーッ
シャァァァァァァァ……
ξ 'A`)ξ「発煙筒の煙を関知すれば、スプリンクラーが作動する」
ξ 'A`)ξ「爆弾でも良かったが、こっちの方が簡単に用意出来るからね」
ξ 'A`)ξ「あとは水を操るあんたの仕事だよ」
爪'ー`)「ふふふ……やるじゃない、お姉さん」
爪'ー`)「本当は雨水がいいところなんだけど、まぁ我慢しておいてあげるよ」
ξ 'A`)ξ「戯れ言はよしな。ここからどう足掻くか、見させてもらうよ」
.
538
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:37:55 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「そうだねぇ……とりあえず、外から人が来ないように扉押さえておいてくれる?」
ξ 'A`)ξ「分かった」ガシッ
爪'ー`)「じゃ、準備しよっか」
爪'ー`)「扉の下側に隙間が開いてるの見えるよね」
ξ 'A`)ξ「あぁ。それが?」
爪'ー`)「いや、見えてるならいいよ」
ξ 'A`)ξ「……?」
「なんだ、この水は?」
「スプリンクラーが作動してる!気をつけろ!」
「犬はレイニーキッスの独房にいるぞ!!」
「取り囲め!!発砲許可は出ている!!」
ザザザザッ
ξ 'A`)ξ「人が集まって来たよ!早くしないと!」
爪'ー`)「いいんだよ、そのままで。むしろ人は多く集まった方がいい」
ξ;'A`)ξ「何考えてるんだい!あんまり大人数で来られると私でも止められないよ!」
爪'ー`)「いいから、いいから。気にしなさんな」
.
539
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:38:45 ID:gMy1yqoc0
.
「カルロ=フォクシー!!お前たちは完全に包囲されている!!」
「三十秒以内に投降しない場合、突入して銃撃する!!」
ガンッ、ガンッ!!
ξ;'A`)ξ「チィッ……あんた、何かやるならさっさとやっておくれ!!」
爪'ー`)「まぁ待ちなって。三十秒ギリギリまで待ってみようよ」
ξ;'A`)ξ「あんた、何がしたいんだい?」
爪'ー`)「んー?そうだな、強いて言うなら麦の刈り入れかな?」
ξ;'A`)ξ「はぁ!?意味がわからない!!」
爪'ー`)「天才の所業ってのは凡人には理解できないの」
爪'ー`)「いいから黙って見てなって」
ξ;'A`)ξ「ふざけるのも大概に……」
「三十秒経過した!!突撃する!!」
ξ;'A`)ξ「しまっ……!!」
爪'ー`)「オーケー。準備は整った」
爪'ー`) シュンッ
ξ;'A`)ξ「……!!」ゾクッ
.
540
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:39:37 ID:gMy1yqoc0
.
スパァンッ!!
「ぎゃあぁぁぁ!!」
「どうした!!何があった!!」
「足が……足がぁぁぁぁ……!!」
スパンッ、スパァンッ!!
「ぎゃあっ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「ひぃいいいい!!!」
スパァァァンッ!!!
爪'ー`)「ウォーターカッターって知ってるかい?」
爪'ー`)「ダイヤをカットするのにも使われる、水の刃さ」
爪'ー`)「今、僕の操る水はウォーターカッターと同じ圧力で噴出してる」
爪'ー`)「この狭い扉の隙間からじゃ、攻撃もろくに見えなかっただろうね」
爪'ー`)「麦の刈り入れより簡単な仕事だったよ」
.
541
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:40:27 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ「あんた!私が気づいて飛び退かなかったら、巻き添えにしてたね!?」
爪'ー`)「いいじゃない、気づいたんだから」
爪'ー`)「それにこの程度避けられない相手の言うことなんか、聞く気にならないよ」
ξ;'A`)ξ「……噂以上のサイコ野郎だね、胸糞悪い」
ξ;'A`)ξ「こんな真似しなくても、水で溺れさせれば良かったじゃないか」
爪'ー`)「分かってないなぁ……僕が欲しかったのは、看守の血液なんだよ」
ξ 'A`)ξ「なんだって?」
爪'ー`)「僕の操る水と混ざれば、血液だろうと自由に操れるようになる」
爪'ー`)「ウォーターカッターは威力が高いだけに、水の消費も激しいからね。補給が大事ってワケ」
爪'ー`)「成人男性でだいたい5リットル。それが血液量の標準だ」
爪'ー`)「ここからは看守を殺した分だけ、使える水が5リットル増えるってことさ」
ξ;'A`)ξ「な……なんていう恐ろしい思考してるんだい、あんた……」
.
542
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:41:21 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「さ、厄介な看守どもも殺ったし、そろそろ出ようか」ピチャ、ピチャ
ξ;'A`)ξ「ま、待て!まだ全員殺った訳じゃ……」
「出てくるぞ!!撃て!!」
タァンッ、タァンッ、タァンッ!!!
爪'ー`)「甘いよ」ギュンッ!!
ギャリィィィッ!!!
ξ;'A`)ξ「ッ……!?」
爪'ー`)「水を高速で展開させれば、弾丸をも弾く盾になる」
爪'ー`)「そんなことも知らなかったのかい?」
スパァンッ!!
「ぎゃあっ!!」
爪'ー`)「あっははは!血だるまの一丁あがりだねぇ!」
爪'ー`)「この調子で、どんどん殺っていこうか」
.
543
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:42:24 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ「待ちな!あんたやりすぎだよ!」
ξ;'A`)ξ「無関係な人間は極力殺すんじゃないよ!!」
爪'ー`)「おやおや。殺人鬼に助力を請うておきながら、人道を説くつもりかい?」
爪'ー`)「だったら最初から、僕を頼らなければ良かったじゃないか」
ξ 'A`)ξ「その通りさ。そこをどうこう言うつもりはない」
ξ 'A`)ξ「だが、今のあんたは見過ごせない。これ以上殺るなら私があんたを殺すよ!」
爪'ー`)「甘っちょろいねぇ……まぁいいや」
爪'ー`)「君に逃げる策があるなら、僕は殺すのを止めてあげるよ」
ξ 'A`)ξ「そうかい、案外聞き分けがいいじゃないか」
爪'ー`)「『僕は』、ね?」
ξ 'A`)ξ「は?」
.
544
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:43:48 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「さぁ、ショータイムはここからが本番さぁ!!」
爪'ー`)「牢獄に囚われ、憐れにも理不尽な扱いを受けるヴィランども!!」
爪'ー`)「今こそお前たちを虐げた収容所へ、復讐する時だ!!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ハッ
バチッ、バチバチバチッ!!!
ξ;'A`)ξ「こいつ……水で電子ロックをショートさせてる!?」
爪'ー`)「重犯罪者特区に収容された同胞たちよ!!」
爪'ー`)「ドアの鍵は開いた!!今こそクラウン・シティに、再び混沌を与えてやるがいい!!」
ξ;'A`)ξ「なっ……バ、バカ野郎!!!」
.
545
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:44:22 ID:gMy1yqoc0
.
『ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
.
546
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:47:12 ID:Gv8g0frw0
.
─────
────
───
──
【PM12:56】
ヴィラン、脱走
『博士、大変です!!重犯罪者特区のヴィランが脱走しました!!』
『さらに、脱走したヴィランが通常区域のヴィランも逃がそうとしています!!』
『首謀者はレイニーキッス、カルロ=フォクシーで……う、うわぁぁぁぁぁ!!!』プツンッ
(;-@∀@)「もしもーし、もしもーし?」
(;-@∀@)「これは……大変にマズイ状況ですねぇ〜……」
(;-@∀@)「このままでは、私の大切な研究材料たちに逃げられてしまう……」
(-@∀@)「……やむを得ません、こちらも実力行使と行きましょう」
(-@∀@)「対ヴィラン用防護シャッター、作動!!」
(-@∀@)「所員の皆さんは、閉じ込められて行き場の無くなったヴィランから捕まえてくださ〜い!!」
.
547
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:49:01 ID:xOeirsh60
.
ガッシャァァァァァンッ!!!!!
爪'ー`)「おや」
ξ;'A`)ξ「しまった!」
爪'ー`)「防犯シャッターか……まぁ、こういう施設には当然あるだろうね」
ξ;'A`)ξ「チィッ……調子に乗ってのんびりしてるからだよ!」
ξ;'A`)ξ「どうするんだい。私だけなら、通気ダクトから逃げれるけどね」
爪'ー`)「そしたら僕を利用出来なくなるから、そんなことはしないだろう?」
爪'ー`)「まぁ任せなって。流動的な水分なら、どんな狭い隙間も通せる」
爪'ー`)「ちょっとフェンスの向こうを探って、制御基盤でもショートさせてくるよ」シュルルルル……
ξ;'A`)ξ「たいそう便利な能力だね、全く……」
スパァンッ!!
「ぎゃあぁぁぁぁ!!!」
ξ;'A`)ξ「ついでみたいに看守を殺すな!!」
爪'ー`)「あ、バレた?」
.
548
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:50:53 ID:xOeirsh60
.
爪'ー`)「ちょっと水分量が心許なかったもんでね、悪い悪い」
ξ;'A`)ξ「まったく、油断も隙もない……今度やったらぶん殴るからね!」
爪'ー`)「……おや?」
ξ 'A`)ξ「なんだい。またろくでもないことかい?」
爪'ー`)「……やっぱりそうだ。誰かが僕の能力に干渉してる」
ξ 'A`)ξ「なんだって?」
爪'ー`)「フェンスの向こうから、僕以外の誰かが水を操作しようとしてるみたいだ」
ξ;'A`)ξ「……あんた以外に水を操れるヴィランがいるのかい?」
爪'ー`)「別に、水分操作は僕の専売特許って訳じゃないしね」
爪'ー`)「このままどうなるか、あっちに水を操らせといてみようか」
.
549
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:52:20 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「うーん……どうも向こうはシャッターの様子を探ってるぽいね」
ξ 'A`)ξ「そうかい。でも、なんでそんなことを……」
ドッゴォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!
ξ;'A`)ξ「ふぎゃっ!?」
爪'ー`)「……あ?」
ノパ⊿゚)「お?」
爪'ー`)「お前、まさかヒート?」
ノハ*゚⊿゚)「おぉ、カルロォッ!!テメェこんなとこに居やがったか!!」
ノハ*゚⊿゚)「よぉ〜やく見つけたぜぇぇぇぇぇ!!!」
.
550
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:53:49 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ「なんだい。もしかして知り合いなのかい?」
爪'ー`)「あぁ、昔ちょっとね」
爪'ー`)「まさか、お前もヴィランとしてここへ捕まってたのか?」
ノパ⊿゚)「話は後だ!!看守どもが追ってきてる!!」
ノパ⊿゚)「水があるなら俺に寄越しな!!」
爪'ー`)「今お前が使ったので最後だよ」
ノパ⊿゚)「チッ……ならさっさと逃げるぞ!!」
爪'ー`)「まぁ待てよ。お前も水を使う能力ってことで合ってるんだな?」
ノパ⊿゚)「そうだぞ。それがどーした?」
爪'ー`)「オーケー。姉さん、発煙筒ちょうだいよ」
ξ 'A`)ξ「あ?」
爪'ー`)「まさか僕を逃がすのに一本だけしか持ってないなんて、あり得ないだろ?」
ξ 'A`)ξ「……チッ。残り二本で最後だからね」ポィッ
爪'ー`)「十分だよ、二本もあればね」
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551
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:55:49 ID:gMy1yqoc0
.
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
ノパ⊿゚)「なるほど!!スプリンクラーか!!」
爪'ー`)「これで水はある程度使い放題だ。お前がどうするか、見せてみろよ?」
ノパ⊿゚)「ケッ、えらそーに!!お前がやれっつーの!!」
「いたぞ!!カルロ=フォクシーとヒート=マックスガイだ!!」
「撃てぇ!!」
ノパ⊿゚)「遅いんだよ、無能どもがよォ!!!」
ドォォンッ!!!
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」
ノパ⊿゚)「俺の能力は水を爆発させる能力だ!!」
ノパ⊿゚)「さぁ、どんどん殺るぜェェェェェェ!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!
爪'ー`)「……シャッター壊した時点で予想はついてたけどさ」
爪'ー`)「何というかお前らしい、粗野で単純な能力だねぇ」
ノパ⊿゚)「うるせーよ!!」
.
552
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:57:16 ID:gMy1yqoc0
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爪'ー`)「お前、もしかして俺とバンド組んでる時からヴィランだったのか?」
スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「んなワケねーだろ。俺がこの力を覚えたのは、お前が逮捕されてからだよ!!」
ズドオォンッ!!
爪'ー`)「なるほどね……つまり、水を爆破する能力は、僕の能力のパクりってことか」
スパァンッ、スパァンッ!!!
ノパ⊿゚)「誰がテメェの真似なんかするかよ!!たまたまだ、たまたま!!」
ボバァァァンッ!!!
爪'ー`)「で?重犯罪者特区に入れられるほど、何をやらかしたんだよ」
スパッ!!スパッ!!スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「ヘッ!!今じゃ俺も、前科もんのテロリストだ!!」
ノパ⊿゚)「仲良くやろうじゃあねぇか、殺人鬼カルロよぉ!!」
ドッゴォォォォォォォン!!!!!!
爪'ー`)「やなこった」
スパァァァァァァァンッ!!!!!!
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553
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:58:52 ID:gMy1yqoc0
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ξ;'A`)ξ(こいつら、目も合わせずに完璧なコンビネーションを……)
ξ;'A`)ξ(なんて化けもんだい、二人とも……!)
爪'ー`)「さてと。これで追ってきた看守はあらかた殺せたかな?」
ノパ⊿゚)「あぁ!つっても、ここまで大事になったら軍も出動するかもしんねーな!」
ノパ⊿゚)「そうなったらどうすんだ、カルロ?」
爪'ー`)「軍人なんて物の数でもないけど、それよりもっと厄介なのはヒーローたちの動向だね」
爪'ー`)「特に、ビッグ・トレジャーとは鉢会わせたら逃げようがない」
ξ 'A`)ξ「それなら、私に任せな」
ノパ⊿゚)「お?」
ξ 'A`)ξ「他のヒーローはともかく、トレジャーへの対策だけは講じて来たよ」
爪'ー`)「へぇ、やるじゃん?」
ノパ⊿゚)「なぁ、さっきからこのババァ何者なんだ?」
ξ 'A`)ξ「うるさいね、誰がババァだガキ」
.
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