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( ,,^Д^)ビッグ・トレジャーの大冒険のようです!!!
451
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 20:54:25 ID:XCQ3iK3U0
第十九話終わり
452
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 20:59:28 ID:XCQ3iK3U0
【登場人物紹介】
l从・∀・ノ!リ人
MAGNETICA
本名:ナージャ=サウスガット
サウスガットファミリー次女。アーニーとオットーの妹に当たる。
幼いながらも強力な能力を有し、ファミリーの盗みに貢献していた。
能力「マグネティカ」は、磁性体を生み出し敵の肉体に磁力を付与させる。
その強さは地面が鉄である場合、全く身動きが取れなくなるほどである。
.
453
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 21:15:50 ID:prZItAgo0
ドルチェの出番キタコレ
乙
454
:
名無しさん
:2018/08/31(金) 22:22:15 ID:JTZurxy20
今回もおもしろかった!乙
455
:
名無しさん
:2018/09/01(土) 00:52:59 ID:ovQ7gdE20
乙
456
:
名無しさん
:2018/09/04(火) 12:38:47 ID:wCxcQFdo0
かなりの化け物だな
乙
457
:
名無しさん
:2019/02/12(火) 00:26:28 ID:4kEB1O9s0
待ってるやで
458
:
名無しさん
:2019/05/23(木) 00:59:42 ID:Y1FzIwFQ0
ビーーーーーッグトレジャーーーーーー
459
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:33:08 ID:EF2jqLeg0
前回までのあらすじ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
460
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:33:28 ID:EF2jqLeg0
.
从 ゚∀从 before…
↓
(//‰ ゚) after!!
ハイド署長、覚醒!!!
.
461
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:34:03 ID:EF2jqLeg0
@@@
@#_、_@
(# ノ`)<Fuck!!
∬#´_ゝ`)<Goddam!!
l从・∀・#ノ!リ人<Son of a bitch!!
_
(;゚∀゚)<Oh,No!!!!
サウスガットファミリー、逮捕!!!
.
462
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:34:27 ID:EF2jqLeg0
.
∧_∧
( ,,^Д^)
( ∪ ∪
と_)●__)
ビッグ・トレジャー、全裸待機!!!
以上!!!
.
463
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:35:41 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
『本日、クラウンシティを震撼させたヴィラン、サウスガットファミリーが特別収容所へ収監されます』
『検察は主犯格であるハハジャ=サウスガットとチチジャ=サウスガットへ、無期懲役を求刑』
『それに対し裁判所は、訴えを全面的に認める判決を下しました』
『警察による厳戒態勢が予想されますので、周辺住民の方々は警察車両へ近づかないようご注意ください』
|゚ノ ^∀^)「はーあ、あのサウスガットが逮捕かい!」
|゚ノ ^∀^)「世の中なにが起こるか、分からんもんだねぇ〜」
( ∴)「……」
|゚ノ ^∀^)「この街も、ぼちぼち悪党どもの天国とは言えなくなってきたね」
|゚ノ ^∀^)「バカども相手に荒稼ぎ出来てた頃が懐かしいよ」
|゚ノ ^∀^)「あんたもそう思うだろ、ギャシャール?」
(,,;゚-゚)「いやあの……ボク最近越してきたばっかりなんで……」
(,,;゚-゚)(なんでボクこんな愚痴聞かされてるんだろ……)
.
464
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:36:53 ID:EF2jqLeg0
.
|゚ノ ^∀^)「けど、こうまで街が騒がしいと、あんたにとっちゃ稼ぎ時だろ?」
(,,;゚-゚)「いえ、そんなことは……」
|゚ノ ^∀^)「嘘つきなよ。あんたが裁判所に張り込んでるって話、聞いたんだよ!」
(,,;゚-゚)「それは〜……サウスガットの入廷シーンが撮れればいいなって……」
|゚ノ ^∀^)「で?どうだったんだい?」
(,,;゚-゚)「けっこういい値段で売れましたけど〜……」
|゚ノ ^∀^)「ほれ見たことかい!あんたもけっこうやるじゃないか、この銭ゲバ!」グリグリ
(,,;゚-゚)(あぅぅ……帰りたいよぉ……)
(,,;゚-゚)(帰ってカメラのレンズ磨きたぁい……)
(,,;゚-゚)(ひたすら無心でキュッキュッキュッキュッキュッキュッ……)
( ∴)「……おい」
(,,;゚-゚)「は、はい!!」ビクッ
( ∴)「……コーヒー……おかわりいる……?」
(,,゚-゚)「あ、お願いします。砂糖とミルクアリアリで」
( ∴)「……あいよ」コポコポ
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)(なんか普通に馴染んじゃってるのがダメなんじゃないかなボク)
.
465
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:38:02 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「ババァもその辺にしといてやれや……」
( ∴)「ほい……コーヒー……」コト
(,,゚-゚)「あ、どうも」
|゚ノ ^∀^)「あァン?ガキが口挟むんじゃないよ!」
( ∴)「年寄りは無駄話が長いんだよ……」
( ∴)「あんた、それ飲んだら帰っていいよ……」
(,,゚-゚)「あ、はい。そうします」
|゚ノ ^∀^)「私にもコーヒー淹れな!アメリカンでね!」
( ∴)「あんたは自分でやれ……客でもないクセに……」
|゚ノ#^∀^)「ジル、あんた最近ナマイキだよ!誰の金でメシ食ってると思ってんだい!」
( ∴)凸「うっせバーカ……有り金置いてさっさとくたばれ……」
|゚ノ#^∀^)「キィ〜〜〜!!!このクソガキがぁ〜〜〜!!!」
(,,;゚-゚)「あっあの!!そろそろボクおいとましますね!!」
( ∴)「おう……またな……」
|゚ノ#^∀^)「ジル!!あんたは殺してやるからそこに座りな!!」
( ∴)「やってみろ……返り討ちだババァ……」
(,,;゚-゚)「しっ失礼しま〜す!!」シュタタッ
.
466
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:38:40 ID:EF2jqLeg0
.
(,,゚-゚)「はぁ〜、やっと出られた……一度つかまると話が長いんだよなぁ大家さん……」
(,,゚-゚)「今日はただ家賃払いに行っただけなんだけどなぁ〜……」
(,,゚-゚)「でもうちテレビないから、たまに厄介にならないと情報入って来ないしなぁ……」
(,,゚-゚)「それにしても、サウスガット今日収監なんだ……知らなかった」
(,,゚-゚)「また張り込んでれば、いい写真撮れないかな?」
(,,゚-゚)「……そうだ!アンドリューさんに連絡してみよう!」
(,,゚-゚)「そんなに有名なヴィランなら、ヒーローたちもきっと動いてるはず!」
(,,゚-゚)「それに便乗してれば、写真の一枚や二枚サクサク撮れるかも!!」
(,,゚-゚)「よーし、さっそく電話だ!」
ピピピッ
.
467
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:39:25 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
(´・_ゝ・`)「……」カタカタ
( ,,^Д^)「デミタス!!」ウィーン
(´・_ゝ・`)「サー・トレジャー。お疲れ様です」
( ,,^Д^)「サウスガットの任意護衛の準備は出来たかね?」
(´・_ゝ・`)「えぇ、最善は尽くしました」
(´・_ゝ・`)「ここに所属するヒーロー総出で、サウスガットファミリーを収容所まで見送りますよ」
( ,,^Д^)「そうか、ご苦労!!」
(´・_ゝ・`)「しかし、あのサウスガットが捕まるとは……何があったんでしょう」
( ,,^Д^)「分からん……迂闊な敵に挑む一団ではないはずだがな」
( ,,^Д^)「私としても、彼女らを収容所送りにせねばならないのは心苦しいものがある」
(´・_ゝ・`)「ですが、逃走すれば市民に危険が及ぶのも事実です」
(´・_ゝ・`)「それだけは避けなければ……」
( ,,^Д^)「そのことなんだが、実は今ある人たちからサウスガットの情報を入手してな」
( ,,^Д^)「君も一緒に聞いてくれないか」
(´・_ゝ・`)「ふむ?どなたですか?」
( ,,^Д^)「入ってくれ!!君たち!!」
.
468
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:40:13 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「やーどーもどーも!お久しぶりですー!」
¥・∀・¥「どうも、こんにちは」
爪゚ー゚)「ちぃーっす」
(´・_ゝ・`)「あなたたちは確か……交番勤務の人たち?」
(゚A゚* )「そうですそうです!交番勤務のノートンですわ!」
¥・∀・¥「同じく交番勤務のマニーです」
爪゚ー゚)「ジーノっす」
(´・_ゝ・`)「あなたたち、サウスガットの送監で忙しいんじゃ……」
(゚A゚* )「うちらのやること言うたら、一般人が護送車に近寄らんよう交通整理するだけですから」
(゚A゚* )「たまたま担当地域がこの辺やったんで、ついでにちょっと顔出しさせてもらったんですわー」
爪゚ー゚)「素直にサボりって言えよ」
(゚A゚* )「やかましわ!サボってなんかない!」
(゚A゚* )「ヒーローに助けを請うて何が悪いんや!」
¥;・∀・¥「警察としてそれでいいのかって気はするけどね……」
( ,,^Д^)「しかしそのおかげで、ひとつの有益な情報を得たぞ!!」
(´・_ゝ・`)「と言いますと?」
.
469
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:41:09 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「なんや聞いた話なんですけど、ハハジャが捕まる時、えらい憔悴してたらしいんですわ」
¥・∀・¥「連行された時もほとんど抵抗らしい抵抗をしなかったそうです」
爪゚ー゚)「そんで、あのハハジャの鉄骨みたいなぶっとい腕が、誰かにブチ折られてたんですと」
(´・_ゝ・`)「なんだって?」
( ,,^Д^)「クラウン=シティでも有数の肉体強度を誇るハハジャが、そこまで追い込まれていたらしいのだ!!」
(;´・_ゝ・`)「まさか相手は、ファニーフェイス……!?」
( ,,^Д^)「いや。ファニーフェイスが相手なら、骨折などという生易しい怪我では済むまい!!」
( ,,^Д^)「あくまでも私見だが、その敵はハハジャを無力化したかったように感じられるな!!」
(´・_ゝ・`)「では、一体誰が……」
(゚A゚* )「それなんやけどなぁ。今うちの署内で、ミョーな噂が流れてましてね……」
(´・_ゝ・`)「噂?」
.
470
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:42:58 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「ハハジャが捕まったとき、誰かに気絶させられてたらしいんですわ」
(゚A゚* )「そんで拘束してパトカーに乗せられる時に、ポツリとうわ言呟いた言うんです」
(゚A゚* )「『ハイド=ハートマン』……って」
(;´・_ゝ・`)「それは……!!」
( ,,^Д^)「うむ。行方不明の署長の名を、何故か呟いたというんだ!!」
¥・∀・¥「ですが、我々も署員総出で逮捕に当たったので、誰がそれを聞いたのか分からないんです」
爪゚ー゚)「誰かの空耳なんじゃねーかとも思うんスけどねぇ」
( ,,^Д^)「しかし、偶然や空耳にしてはあまりにタイミングが良すぎると思わないかね?」
( ,,^Д^)「署長の失踪、残された彼の名前、そしてハハジャを無力化した痕跡……!!」
(;´・_ゝ・`)「確かに……あまりに符号が合いすぎる……」
( ,,^Д^)「私は、その二つの事件に何らかの関係があるものとして見ている!!」
( ,,^Д^)「君もそのつもりで事に当たってくれ!!」
(´・_ゝ・`)「了解です。サー・トレジャー」
.
471
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:43:47 ID:EF2jqLeg0
.
(゚A゚* )「まぁ署長がなんかしら噛んでるんやとしたら、こっちにもいずれ連絡来るんやないか思ってます」
¥・∀・¥「逆に警察にも話せないとなると、それなりの事件に巻き込まれてる可能性もありますし」
爪゚ー゚)「どっちにしろ、生きてる証明にはなるから楽観はしてますけどね?」
(´・_ゝ・`)「そうですか。ご協力感謝します」
(゚A゚* )「あとうちらにも守秘義務あるんで、このことは内密にな!」
( ,,^Д^)「無論です!!このことは我々だけの秘密としましょう!!」
¥・∀・¥「では、そろそろ交通整理に戻りますので」
爪゚ー゚)「ぼちぼち拘置所からサウスガットが出てくる時間だしな」
(´・_ゝ・`)「ご苦労様です。我々も準備しましょう」
( ,,^Д^)「うむ!!皆には私から声をかけておこう!!」
.
472
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:44:34 ID:EF2jqLeg0
.
ティロリロリン、ティロリロリン
(´・_ゝ・`)「……おや?」
( ,,^Д^)「電話かね?」
(´・_ゝ・`)「誰からだろう……」
【from:ギャシャールくん】
(;´・_ゝ・`)「あー……ギャシャールくんからです……」
( ,,^Д^)「ふむ。出てはどうかね?」
(´・_ゝ・`)「いや、よしておきましょう」
(´・_ゝ・`)「今は多忙な時です。酷なようだが彼に応じている猶予はない」
( ,,^Д^)「そうだな!!申し訳ないが今はご遠慮願おう!!」
(´・_ゝ・`)「それよりサー・トレジャー、各々の護衛担当地域について相談が……」
( ,,^Д^)「うむ、聞こう!!」
.
473
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:45:34 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
(,,;゚-゚)「……ダメだぁ、繋がんない」
(,,゚-゚)「そりゃそうか。忙しい最中だもんなぁ」
(,,;゚-゚)「あーこのままじゃ決定的なスクープ逃しちゃうよ〜〜!!」
( ∴)「……何してんの?」
(,,゚-゚)「あ、ジルさん。お外出てきたんですか?」
( ∴)「ババァがマジギレしたから逃げてきた……」
(,,;゚-゚)「そ、そうですか……」
( ∴)「あんたこそ……こんなとこで騒がれると迷惑なんだけど……」
(,,;゚-゚)「すみません!けど生活かかってるんで……これでも……」
( ∴)「まぁ……写真屋が写真撮れなきゃ飯の食い上げだからな……」
(,,゚-゚)「そう!そうなんですよ!だから困ってたんです!」
( ∴)「だからってこんなとこで地団駄されてもな……」
(,,;゚-゚)「ぐっ……正論なんて嫌いだ……」
.
474
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:46:51 ID:EF2jqLeg0
.
(,,;゚-゚)「でもなー……このまま黙って見過ごすには惜しすぎるスクープなんだよなぁ……」
( ∴)「……」
( ∴)「良かったら車、出してやろうか……?」
(,,゚-゚)「え、ホントに?」
( ∴)「収容所近くは警備厳しいから遠目に見るだけになるが……」
(,,゚-゚)「やったぁ!!助かります!!でもなんで?」
( ∴)「……ババァ一度キレると三時間はキレっぱなしだからな……時間潰し……」
(,,;゚-゚)「な、なるほど」
(,,゚-゚)「でも本当にありがとうございます!前に一度殺されかけたけど!」
(;∴)「……あんたさては、意外と根に持つタイプだな?」
(,,゚-゚)「車出してくれるなら帳消しですよ!早く行きましょ!」
( ∴)「……現金なやつ」フゥ
.
475
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:48:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【一方その頃、中央警察署……】
( "ゞ)「ジョージさん。署員の警備配置、終わりました」
( ^ω^)「ヘリの出動要請もオーケーですお!」
£°ゞ°)「準備万端ネー!!」
_
( ゚∀゚)「あぁ、分かった」
_
( ゚∀゚)「これから拘置所へサウスガットを迎えに行く。お前ら気ィ引き締めて行けよ」
( ^ω^)「はいですお!」
£°ゞ°)「モチロンヨー!」
_
( ゚∀゚)「俺ァ小便済ませてくるから、先にパトカー乗っとけ」
_
( ゚∀゚)「じゃーな」バタン
.
476
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:48:51 ID:EF2jqLeg0
.
( ^ω^)「……ジョージさん、最近ちょっと頼もしくなりましたおね」
£°ゞ°)「ホントにネー。まるで署長がいるみたいに感じることあるヨー」
( ^ω^)「サウスガットを逮捕して、一皮剥けた感じですかおねぇ」
£°ゞ°)「サボり魔だった頃とは大違いネー。これで特犯課も安泰だネ!」
( "ゞ)「あぁ、そうだな……」
( ^ω^)「これでデルタさんも一安心ですおね!」
( "ゞ)「……すまん、ブーナー、ロミス。私もトイレを済ませてから行こう」
( ^ω^)「あ、はい。分かりましたお」
£°ゞ°)ノシ「パンツ濡らさないようにネー」
.
477
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:50:12 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「……ふぅ」バタン
_
(!i! ∀ )「うっ……」ビクッ
_
(!i! ∀ )∵「オエッ……」ゲボッ
_
(!i! ∀ )「ゲェッ……ゲヘェッ……!」ボタボタッ
_
(!i! ∀ )「オェェェェッ……!!」ビチャァッ
_
(!i! ∀ )「ハァ……ハァ……クソがっ……!!」ゴシゴシ
_
(!i! ∀ )「バカか俺は……この程度のことにプレッシャー感じてんじゃねぇよ……!!」
.
478
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:50:49 ID:EF2jqLeg0
.
_
(!i! ∀ )「こんなんじゃ兄貴の代わりなんて務まらねぇ……こんなんじゃ……!!」
コンコン
_
(!i! ∀ )「……!!」ビクッ
( "ゞ)「ジョージさん、いるんでしょう?」
_
(!i! ∀ )「デルタ……」
( "ゞ)「あぁ、大丈夫です。どうかそのままで」
( "ゞ)「顔色が優れなかったので、個室にいるだろうなとは思ってました」
( "ゞ)「ご気分は?」
_
(!i! ∀ )「……へへ、人生で一番の絶好調だぜ」
( "ゞ)「……そうですか。強がれるなら大丈夫ですかね」
.
479
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:51:46 ID:EF2jqLeg0
.
_
(!i! ∀ )「悪いな、落ち着いたらすぐに行くからよ……」
_
(!i! ∀ )「どーも腹具合が悪くていけねぇや……」
( "ゞ)「人生で一番の絶好調じゃなかったんですか?」
_
(!i! ∀ )「ケッ……そうやってすぐ言葉尻掴みやがる……」
( "ゞ)「……ジョージさん。あまり無理はしないでくださいね?」
( "ゞ)「あなたはあなた、署長は署長です。署長の代わりを務めようとしなくてもいいんです」
_
(!i! ∀ )「るっせぇ!!俺じゃなきゃ誰が兄貴の代わりするってんだよ!!」
_
(!i! ∀ )「お前らだって本当は兄貴がいればと思ってるんだろ!?」
( "ゞ)「それは確かに、署長がいるといないとでは効率は段違いです」
_
(!i! ∀ )「ほらな、だから俺がやらにゃいけねぇんだ……」
( "ゞ)「ですがそれは、あなた一人が責を負えばいいという問題ではありません」
_
(!i! ∀ )「……!」
.
480
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:52:56 ID:EF2jqLeg0
.
( "ゞ)「我々は何のためにチームを組んでるんです?」
( "ゞ)「一致団結して、ヴィランを逮捕するためではないんですか?」
_
(!i! ∀ )「……」
( "ゞ)「署長のいなくなった今こそ、我々の団結力が試されているんです」
( "ゞ)「あなた一人がプレッシャーを負う必要は何一つありません」
( "ゞ)「ですから肩の荷を下ろして、力を抜いてください」
( ^ゞ)「我々のためにも、ね?」
_
(; ∀ )「……」フゥ
ガチャッ
( "ゞ)「ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「悪かったな、デルタ。ちょっと落ち着いた……」
.
481
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:53:45 ID:EF2jqLeg0
.
( "ゞ)「お気になさらず。あの署長の実弟というだけで、重圧を感じるのは当然のことですから」
_
(;゚∀゚)「兄貴は毎回こんなプレッシャー感じてたんだな……」
_
(;゚∀゚)「よくもまぁあんなに平然としてられたもんだぜ」
( "ゞ)「バランス感覚に長けた人でしたからね……気を抜くべきところではちゃんと息抜きしてましたから」
_
(;゚∀゚)「……俺よぉ、ホントはサウスガット逮捕して、ビビってたんだよな」
( "ゞ)「と、いうと?」
_
(;゚∀゚)「実力でもねーのにたまたまサウスガットみてーな大物逮捕して、いつか報復されるんじゃねぇかって……」
_
(;゚∀゚)(アンネさんのことも気がかりだったし)
( "ゞ)「なるほど。それがサウスガットの搬送になって吹き出したと」
( "ゞ)「安心なさい。報復される時は我々も一緒ですよ」
_
(;゚∀゚)「何の慰めにもなってねーよ、それ」
( "ゞ)「四人いれば死ぬ確率は1/4ですから、くじ引きみたいなもんです」
_
(;゚∀゚)「ドライだなお前……いっぺんに死ぬ確率もあるだろうに」
( "ゞ)「さぁ、もう十時です。そろそろ行きましょう」
_
( ゚∀゚)「……あぁ、そうだな。気合い入れっか!」
.
482
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:55:10 ID:EF2jqLeg0
.
【AM10:23】
サウスガットファミリー、拘置所から移送
< ゚ _・゚>「ご苦労様です、警部どの!」
_
( ゚∀゚)「おぅ、ご苦労さん。フィリップ」
( "ゞ)「ご苦労様です、フィリップ看守長。サウスガットの様子はどうですか?」
< ゚ _・゚>「大人しくしてますよ、えぇ」
< ゚ _・゚>「チチジャだけは消えたり現れたりして、落ち着かない様子ですがね」
_
( ゚∀゚)「そうか……奴らなら一目散に逃げると思ってたけどな」
( "ゞ)「観念したということでしょうかね……」
( "ゞ)「少なくとも、あのハハジャが拘束具程度で縛れるとは思えませんが」
< ゚ _・゚>「それも見ていただければ分かるかと」
< ゚ _・゚>「どうぞ、こちらです、えぇ」
_
( ゚∀゚)「おう」
( "ゞ)「はい」
.
483
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:57:13 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「今は四人とも落ち着いてますが、ここへ連れて来られた時はそれはもう大騒ぎでしたよ」
< ゚ _・゚>「拘置所から出すときに一番手間取るのは、恐らくチチジャでしょうね、えぇ」
_
( ゚∀゚)「なんでだ?」
< ゚ _・゚>「消えると着衣ごと見えなくなるので、監視に苦労してるんですよ」
< ゚ _・゚>「なのでまずは、独房内に間違いなくいることを確認しなければなりません」
_
( ゚∀゚)「なるほどな、捕まえてからも確保が面倒なんだな」
ガッシャァァンッ!!
_
(;゚∀゚)「!?」
∬#´_ゝ`)「あいつだよ!ジョージ=ハートマン、ヤツが私に警察の情報を売ってたんだ!」
∬#´_ゝ`)「あんた、私が捕まってご満悦かよ!この恥知らずが!」ガシャンッ、ガシャンッ!
< ゚ _・゚>「あぁ、またか……気にしないでくださいね、警部」
< ゚ _・゚>「先日から錯乱してるようで、ずっと同じ台詞を繰り返してるんです」
( "ゞ)「警部、彼女と面識が?」
_
(;ー∀ー)「……あるわけねぇだろ。見たことも聞いたこともねぇよ」
< ゚ _・゚>「ですよね」
∬#´_ゝ`)「ふざけんな!この××××!死んで詫び入れやがれ!」
< ゚ _・゚#>「やかましい!静かにせんか!」
_
(;ー∀ー)(すまねぇ……アンネさん……)
_
(;゚∀゚)(後で上手いこと根回しすっから、今は我慢してくれ……!)
.
484
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 21:58:40 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「そしてこちらが、ハハジャの独房です」
_
(;゚∀゚)「……」ゴクリ
< ゚ _・゚>「拘束具ごとこちらのストレッチャーへ乗せて、護送車へ運びます」
< ゚ _・゚>「拘置所員総出でかかりますので、ご安心を。えぇ」
_
(;゚∀゚)「なんか緊張してきた……」
< ゚ _・゚>「毎日ヴィランを相手取る特犯課の警部殿でも、やはり緊張なさいますか」
_
(;゚∀゚)「お、おう。そりゃサウスガットクラスともなればな!」
( "ゞ)(相手取ってないんだよなぁ)
< ゚ _・゚>「今、解錠しますので少しドアから離れてください」
< ゚ _・゚>「何をしでかすか分かりませんからね、えぇ」
.
485
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:00:10 ID:EF2jqLeg0
.
< ゚ _・゚>「ハハジャ=サウスガット、拘置所より移送!全職員待機!」
< ゚ _・゚>「解錠!」ガコンッ、ギィィィ…
@@@
@#_、_@
(■■)「……」ズオォッ
_
(;゚∀゚)「いつ見ても迫力ありやがんな……」
( "ゞ)「……けど、あのサウスガットにしては嫌に大人しいですね」
_
(;゚∀゚)「まさか、死んでやしないだろうな……?」
< ゚ _・゚>「それが、ここへ勾留されてからはずっとこの調子なんですよ」
< ゚ _・゚>「今のところ、我々へは一言も喋りかけてはおりません。えぇ」
< ゚ _・゚>「まぁ話しかけられたところで、応じはしませんがね。えぇ」
( "ゞ)「それが無難な対応でしょうね」
< ゚ _・゚>「ハハジャ=サウスガット。今からお前を収容所へ連行する」
< ゚ _・゚>「抵抗は無駄と思え!!」
@@@
@#_、_@
(■■)「……フン」
.
486
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:01:04 ID:EF2jqLeg0
.
ガシャンッ、ガラガラガラ……
@@@
@#_、_@
(■■)「……」
_
(;゚∀゚)「……ピクリともしねぇな」
(;"ゞ)「却って不気味ですね……何か企んでるんでしょうか」
< ゚ _・゚>「安穏としてはいけませんが、最大限注意を払い護送車へ連れて行きましょう」
_
( ゚∀゚)「あぁ、そうだな……ところであんた」
< ゚ _・゚>「はい?何でしょうか?」
_
( ゚∀゚)「あんた、ホクロがクソでかいってよく言われね?」
< ゚ _・゚;>「そ、それは言わないでください!気にしてるんですから!」
_
( ゚∀゚)「いやぁあんまり目立つからわざとやってんのかなと」
< ゚ _・゚;>「わざとって何ですか、わざとって」
(;"ゞ)「今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょう、ジョージさん」
_
( ゚∀゚)「悪い悪い。一度気になりだすと止まんなくてよ」
(;"ゞ)「全く……あなたって人はデリカシーがないんだから……」
.
487
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:02:20 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(■■)「……その声、そこにいるのはジョージ警部かい?」
_
(;゚∀゚)「うぇっ!?」ビクッ
< ゚ _・゚#>「私語は慎め!ハハジャ=サウスガット!」
@@@
@#_、_@
(■■)「……フン。兄弟そろって、熱心なことだね」
_
(;゚∀゚)「兄弟そろって……?」
_
(;゚∀゚)「おい!お前、兄貴のこと何か知ってやがんのか!?」
@@@
@#_、_@
(■■)「……」シーン
_
(;゚∀゚)「おいっ!何とか言えよ!おいコラ!」
(;"ゞ)「どうしたんです?ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「いや……すまねぇ、取り乱した」
_
(;゚∀゚)「実を言うと、こいつらを捕まえる前に兄貴からメールが来てたんだ……」
_
(;゚∀゚)「『あとはお前がケリをつけろ』……って」
(;"ゞ)「なんですって!?」
< ゚ _・゚;>「そんなことが……」
.
488
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:03:38 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「もしかしたら、サウスガットを潰したのは兄貴なのか……?」
(;"ゞ)「確たる情報はないですから、何とも……それに署長は普通の人間ですし……」
(;"ゞ)「ともかく今は、サウスガットの搬送に注力すべきかと」
( "ゞ)「気を抜いて手に負える相手ではないですから」
_
(;゚∀゚)「そ、そうだな。バシッと気合い入れねーと」
ガラガラガラ、ガシャアンッ…
( ^ω^)「ジョージさん!護送車の受け入れ手配、終わってますお!」
£°ゞ°)「途中で襲撃受けても問題ナッシングヨー!!」
_
( ゚∀゚)「おう、お前らお疲れ。ハハジャ乗せんぞ」
< ゚ _・゚>「運転は私にお任せを!」
( "ゞ)「ハハジャ=サウスガットは第一車両、アンネとナージャは第二車両」
( "ゞ)「チチジャ=サウスガットは第三車両にて連行します」
_
( ゚∀゚)「最後まで気ィ抜くんじゃねぇぞ、野郎ども!!」
( "ゞ)「了解!!」
( ^ω^)ゞ「はいですお!!」
£°ゞ°)ゞ「オーケーねー!!」
.
489
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:05:37 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【AM11:23】
サウスガットファミリー、特別収容所へ到着
ブロロロロ…
( ∴)「……ついたぞ」ガチャ
(,,゚-゚)「ありがとうございます!」ガチャ
( ∴)「ここなら遠巻きに収容所撮れるだろ……」
(,,;゚-゚)「んん〜……でもちょっと遠いなぁ。もうちょい施設の近くに行けません?」
( ∴)「アホ……この厳戒体勢の中に突っ込んだら、不審車両として一発逮捕だぞ……」
( ∴)「望遠で遠くから撮るだけにしときな……」
(,,゚-゚)「はぁい……仕方ないかぁ……」
.
490
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:06:32 ID:YWRhz2R20
>>461
チチジャ…
491
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:06:45 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「じゃ、俺帰るから……後は好きにしな……」
(,,;゚-゚)「えっ!いっしょにいてくれるんじゃないんですか!?」
( ∴)「いや俺犯罪者に興味ないし……ババァも適当にあしらっときゃ機嫌治るし……」
(,,;゚-゚)「こんな荒野におっぽり出されたらハゲ鷹の餌ですよぅ!」
( ∴)「知らんがな……あんたが自分で選んだ仕事だろ……」
( ∴)「迎えには来てやるから、終わったら後で電話しな……」
(,,;゚-゚)「えぇ〜……心細いからいっしょにいてくださいよぉ……」
( ∴)「……前にあんたを殺そうとした俺といて、安心出来るのか?」
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)「それもそうか」
.
492
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:08:19 ID:EF2jqLeg0
.
( ∴)「じゃ、あとは適当に頑張れ……」ガチャ、ブロロ…
(,,;゚-゚)「あぁん……本当に行っちゃった……まぁいいけど……」
(,,;゚-゚)「でもどうしよ……せめてもうちょっと収容所に近づけないかな……」
(,,゚-゚)「徒歩で行けば気づかれずに何とかなりそう……かな……?」
(,,゚-゚)
(,,゚-゚)「これ一歩間違えれば射殺されかねないよね?」
(,,゚-゚)「やっぱりやめといた方が……」
(,,;゚-゚)「いや!ここまで来て諦める訳にはいかない!」
(,,゚-゚)「命を捨てる覚悟なんて、カメラマンになるときにとっくに済ませたじゃないか!」
(,,゚-゚)「やるぞ!ギャシャールやるぞ!」
(,,゚-゚)「うぉぉぉぉ!!」ザッザッ
……この時彼女は、後にこの決断を後悔することになるとは思いもよらなかったのであった。
.
493
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:10:07 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
『指紋認証確認、虹彩認証確認』
『音声認証を開始します。AからGまでのアルファベットを発音してください』
_
( ゚∀゚)「えーびーしーでぃーいーえふじー」
『認証されました。ロックを解除します』
ガコンッ……
_
( ゚∀゚)「ふぃー……いつ来てもここは地獄の一丁目って感じだな」
( ^ω^)「我々は外で待機してますお!!」
£°ゞ°)「あとはお二人で頑張ってネー」
( "ゞ)「ジョージさん」
_
( ゚∀゚)「おう、なんだ」
( "ゞ)「ジョージさんの網膜が認証されたってことは、前にもここへ来たことがあるんですか?」
_
( ゚∀゚)「あー、一度だけ兄貴に連れられてな」
_
( ゚∀゚)「ろくでもない施設だってこたぁ知っとけって言われたんだよ」
( "ゞ)「なるほど……私は来たことがなかったものですから」
_
( ゚∀゚)「ま、来るもんじゃねーよこんなとこ」
_
( ゚∀゚)「お前も一度見たらそう思うようになるぜ」
( "ゞ)「……」
.
494
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:11:16 ID:EF2jqLeg0
.
(-@∀@)「おやおや、ひどい言い方ですねぇ〜ジョージさん」ツカツカ
_
( ゚∀゚)「お、変態クソ博士じゃねぇか。ようやくお出ましか?」
(-@∀@)「あのサウスガットが収容と聞いて、いても立ってもいられなくなりましてねぇ!」
(-@∀@)「とはいえ、クソ博士はさすがに言い過ぎですよ〜」
( "ゞ)(変態なのは否定しないのか)
( ゚¥゚)「……」ペコリ
( "ゞ)「あ、どうも」ペコリ
( "ゞ)「ジョージさん、こちらは?」
_
( ゚∀゚)「看守長のミスターセモナと、ヴィラン研究家のアーサー博士だ」
_
( ゚∀゚)「実質この二人が、この施設のツートップだな」
(-@∀@)「よろしくどうぞ〜」
(-@∀@)「ハハジャ=サウスガットの状態……あ、健康状態はいかがです?」
.
495
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:12:23 ID:EF2jqLeg0
.
_
( ゚∀゚)「そいつぁ本人に聞いてみてくれや。ほれ」
@@@
@#_、_@
( ■■) ズズゥウン…!!
(-@∀@)「おっほー!!素晴らしいですねぇ!!」
(-@∀@)「肌ツヤも申し分ないし健康きわまりない!!」
(-@∀@)「これは研究しがいがありますねぇ!!」
(;"ゞ)「な、何なんですこの人。ハハジャを研究対象としてしか見てないんですか?」
_
( ゚∀゚)「気にすんな、そーいう男だよこいつは」
∬#´_ゝ`)「おい、そこの変態メガネ!!人の母親にツバかけてんじゃねぇぞ!!」
l从・∀・#ノ!リ人「母者に手を出したら殺すのじゃー!」
彡⌒ミ
(#´_ゝ`)「こっちが捕縛されてなかったら命はなかったぞ、お前……!!」
(-@∀@)「オホホ、他の方々も素晴らしい元気でいらっしゃる」
(-@∀@)「これは研究家として腕がなるというものですよ〜」
(;"ゞ)「……」
_
( ゚∀゚)「こいつのがよっぽどヴィランっぽいよな、マジで」
.
496
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:13:10 ID:EF2jqLeg0
.
_
( ゚∀゚)「それより、さっさとこいつら独房にぶちこんでくれねぇかな」
_
( ゚∀゚)「俺だって早く帰って休みてぇんだからよ」
(-@∀@)「えぇ、えぇ。分かってますとも」
(-@∀@)「セモナさん!彼らの搬送をお願いしますよ〜!」
( ゚¥゚)「はい」ペコリ
( "ゞ)「我々も行きましょう」
_
( ゚∀゚)「あぁ」
ガシャァン…
(-@∀@)「しかし、サウスガットのような大物が捕まるとは、何が起こるか分かりませんねぇ」
( "ゞ)「狡猾に立ち回っては上手く逃げ仰せていましたからね……」
_
( ゚∀゚)「これで少しゃ平和になればいいんだが、そうも行かねぇよなぁ」
( "ゞ)「そうですね……悪党のパワーバランスが崩れれば、どうなるか予想はつかない」
( "ゞ)「だからこそ我々も、最善を尽くさなければ……」
(-@∀@)「及ばずながら私もご協力しますよ〜」
(-@∀@)「ヴィランの研究こそ一番の防犯になると、私は信じてますから!」
_
( ゚∀゚)「間違っちゃねぇが、あんたが言うとろくでもないな」
.
497
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:14:36 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【同時刻】
ヴィラン特別収容所地下、下水道内部……。
▼ーェー▼「……」
▼・ェ・▼ カッ!
▼ーェー▼ スゥゥゥ…
▼ーェー▼「アォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!」
『アンッ!アンッ!』
『キャオーン!!』
『ワウッ、バウッ!!』
▼・ェ・▼「……アンッ、アンッ」
ドドドドド…
▼・ェ・▼「アオンッ!!」
.
498
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:17:47 ID:EF2jqLeg0
.
ドドドドド…
( "ゞ)「……ん?」
_
( ゚∀゚)「どした、デルタ」
( "ゞ)「今何か、変な物音がしませんでしたか?」
_
( ゚∀゚)「そうか?」
( "ゞ)「えぇ、何かこっちに近づいてくるような……?」
ウォーーーーーーーン!!!
ウォーーーーーーーン!!!
_
(;゚∀゚)「なっ……なんだ!?」
(-@∀@)「これは、緊急時のサイレンですねぇ」
(-@∀@)「何かあったんでしょうか?」
.
499
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:18:51 ID:EF2jqLeg0
.
『緊急所内放送、緊急所内放送!!!』
『地下下水口より生物反応多数!!何者かが侵入しています!!』
『アーサー博士、セモナ看守長!!これより所内はレベル5厳戒体制に入ります!!』
_
(;゚∀゚)「なんだって!?」
(;"ゞ)「看守長!!」
( ゚¥゚)「落ち着いてください、お二人とも」
( ゚¥゚)「全所員、警戒体勢!!不審者は発見次第即射殺せよ!!」
(-@∀@)「これはヴィランの襲撃ですかねぇ〜!」
(-@∀@)「面白くなってきた!!」
(;"ゞ)「面白くって……そんな場合ですか!!」
(-@∀@)「こうしちゃいられませんね!私は監視カメラで侵入者の動向を観察しますので!」
(-@∀@)「サウスガットの搬送はお願いしますよ〜!!」
(;"ゞ)「ちょっと博士!!一般人は避難してください!!」
_
(;゚∀゚)「ほっとけデルタ!ここまで来たら残るも死ぬも自己責任だ!」
_
(;゚∀゚)「それより、何が来てもいいように銃は抜いとけ!!」
(;"ゞ)「は、はい!!」
.
500
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:21:16 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「でも、ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「あ?なんだ!」
(;"ゞ)「下水口って普通、蓋してありますよね?」
(;"ゞ)「ヴィランだとしても、人間大の生き物が通るのは不可能なはず……」
_
(;゚∀゚)「だとしたらなんだ?ネズミでも大量発生したってのか?」
『アォンッ!!』
_
(;゚∀゚)「うぉおっ!!?」
『ワンッ!!ワンッ!!』
『アォーーーンッ!!』
『キャンッ、キャンッ!!』
(;"ゞ)「こ、これは……犬!?」
(;"ゞ)「しかも愛玩犬ばかり……!!」
_
(;゚∀゚)「ぎゃあああ!!変な生き物が足にまとわりついてくるゥ!!」
(;"ゞ)「落ち着いて!!それただの濡れたプードルです!!」
_
(;゚∀゚)「ホントだ濡れたプードルって気色悪ッ!!」
.
501
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:22:11 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「けどとんでもない数だ……百匹は下らないぞこれは……」
_
(;゚∀゚)「特に攻撃とかもしてこないから、所員も撃っていいのか図りかねてるな……」
(;"ゞ)「近くでペットショップからの脱走でもあったんですかね……?」
_
(;゚∀゚)「こんな荒野のど真ん中にペットショップがあるか!」
( ゚¥゚)「総員、撃ち方止めィッ!!犬は比較的大人しい!!」
( ゚¥゚)「攻撃反応を控え、犬の捕獲と保護に専念せよ!!」
( ゚¥゚)「ただし暴れる犬には銃の使用を許可する!!」
( ゚¥゚)「お二人はサウスガットの檻をお願いします。私は犬の捕獲に向かいますので」
(;"ゞ)「はい!」
_
(;゚∀゚)「わ、分かった!」
.
502
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:23:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【AM11:36】
謎の犬、捕獲作戦
_
(;゚∀゚)「デルタ!!そっちに一匹行ったぞ!!」
(;"ゞ)「ジョージさんも股ぐらから一匹抜けてます!」
_
(;゚∀゚)「あーもーちょこまか鬱陶しいな!何なんだこいつら!」
(;"ゞ)「サウスガットどころじゃありませんよこれ……」
(;"ゞ)「ほっといたら何をしでかすか分からないですし」
_
(;゚∀゚)「アーサー博士も呼んで捕まえさせろ!!」
(;"ゞ)「いやいや、博士も一応民間人ですから……」
_
(;゚∀゚)「もー!!やだー!!」
▼・ェ・▼ ヒョコッ
▼・ェ・▼「……アンッ」
三三三三▼・ェ・▼ タターッ
.
503
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:24:52 ID:EF2jqLeg0
.
【収容所内、監視ルーム】
(-@∀@)「ふんふふんふーん♪」
(-@∀@)「知将とはこういうとき、高みから見物するものなのですよ〜♪」
(-@∀@)「しかし、侵入したのが攻撃意思の見られない小型犬ばかりなのは、いただけませんねぇ」
(-@∀@)「もっとこの施設のポテンシャルを発揮できるような、アグレッシブな敵が良かったのですが」
(-@∀@)「……おや?」
【 三三三▼・ェ・▼ 】
(-@∀@)「ふむ……この犬だけ、他の犬とは違う行動を取っていますねぇ」
(-@∀@)「しかも向かっているのは、危険なヴィランのみを集めた重犯罪者特区……」
(-@∀@)「これは偶然とは思えませんねぇ……念のため注意を促しておきますか」
(-@∀@)「所内放送ボタンぽちーっと」
(-@∀@)「あーあー、マイクテスマイクテス」
(-@∀@)「ただいま一匹の犬が、重犯罪者特区に向かって走って行きましたよー」
(-@∀@)「所員の皆さんは、その犬の捕獲を最優先事項としてくださ〜い」
(-@∀@)「犬種はチワワの一種、素早く動くので先回りして捕まえるのをオススメしますよ〜」
(-@∀@)「それでは皆さん、頑張ってくださいねぇ〜」
(-@∀@)「アーサーからのご連絡でした〜」
.
504
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:25:45 ID:EF2jqLeg0
.
(;"ゞ)「……ですって、ジョージさん」
_
(;゚∀゚)「チッ。要するにこの大量の犬は陽動ってワケか?」
(;"ゞ)「我々も、そのチワワを追いましょう!」
_
(;゚∀゚)「待て待て。サウスガット置いてくつもりか?」
_
(;゚∀゚)「それに俺らじゃ、重犯罪者特区ってのがどこかも分かんねぇだろ」
_
(;゚∀゚)「追うのはここの所員に任せて、俺らはサウスガットどもを移動させるぞ!!」
(;"ゞ)「そ、そうですね……でも移動ってどこへ……」
_
(;゚∀゚)「とにかく、どっか安全なところだ!!」
ビキッ…
(;"ゞ)「……えっ?」
_
(;゚∀゚)「あっ!?」
.
505
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:27:09 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(#■■)「ぬぁぁああああああああああああ!!!!!!!!」
ビキッ、ビキビキビキィッ!!!
(;"ゞ)「拘束具が!!」
_
(;゚∀゚)「バカ!!逃げろデルタ!!」
バッキィィィィィィィン!!!!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「フゥゥゥゥ……!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
(;"ゞ)「さ、最悪だ……このタイミングでサウスガットが……!」
_
(;゚∀゚)「ボーッとすんな!!さっさと物陰に隠れろ!!」
(;"ゞ)「す、すみません!!」
.
506
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:27:40 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「シャラァッ!!」ゴキンッ
@@@
@#_、_@
( ノ`)「アンネ、ナージャ、あんた!!無事かい!?」
∬;´_ゝ`)「だ、大丈夫よ!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「問題ない!それより、お前こそ右腕折れてるはずだろ!?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「それこそ、何も問題ないね。さっさとこんなところずらかるよ!」
.
507
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:29:09 ID:EF2jqLeg0
.
【AM11:46】
サウスガットファミリー、脱走
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「しかしまぁ、何だってんだろうなこの騒ぎ」
∬;´_ゝ`)「犬がどうとか聞こえてきたけど……なんで収容所に犬が?」
l从・∀・ノ!リ人「ワンちゃん!ワンちゃんなのじゃ!かわいいのじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「浮かれるのは後だよ、ナージャ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「あんたたち!!フォーメーション『サウスガットトレイン』、スタンバイ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「お、おう!!」
∬;´_ゝ`)「分かったわ!!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「この千載一遇の脱出のチャンス、絶対に逃すんじゃないよ!!」
.
508
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:30:54 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@ 彡⌒ミ
( ノ`)∬;´_ゝ`)l从・∀・ノ!リ人( ´_ゝ`)
ガッシィィィィーーーーンッッッ!!!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「サウスガットトレイン、ゴーッ!!!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ハァァァァァァァァァッッッ!!!!」
説明しよう!!
サウスガットトレインとは、サウスガットファミリーがハハジャを先頭として、1列に隊列を組んで進む!!!
かの有名なグレイシートレインに着想を得たフォーメーションである!!!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ここから先は混戦が予想される!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「私から離れるんじゃないよ!!」
ただ1列に並んだだけと思うなかれ!!!
サウスガットトレインは、ハハジャが圧縮空気で周囲を防御することに真価を発揮する!!!
その堅牢な守りは、たとえマシンガンであろうと弾き返すほどなのだ!!!
.
509
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:31:58 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「このまま一気に進むよ!!後に続きな!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「おうっ!!」
∬´_ゝ`)「分かったわ!!」
l从・∀・ノ!リ人「ついてくのじゃー!!」
ズドドドドドドッ!!!!!
(;"ゞ)「クソッ……サウスガットが止まらない!!」
_
(;゚∀゚)「あいつら、今の今まで猫かぶってやがったな……!!」
(;"ゞ)「このままでは脱獄されてしまいます!!止めなければ!!」
_
(;゚∀゚)「どうやって止める気だよ!?立ち塞がっても止めらんねぇぞ!!」
(;"ゞ)「こうなったら、私が……!!」
_
(;゚∀゚)「落ち着けって!!」
_
(;゚∀゚)「外にはヒーロー連中も待機してる!!サウスガットは奴らに任せろ!!」
(;"ゞ)「そうやってあなたはいつも人任せにして!!」
_
(;゚∀゚)「ちげーよ!!ここで俺らが足手まといになる方が迷惑なんだよ!!」
_
(;゚∀゚)「俺らのやることは兄貴の……ハイド署長の跡をしっかり継ぐことだろうが!!」
_
(;゚∀゚)「しっかりしろ!!」
(;"ゞ)「……すみません、取り乱しました」
.
510
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:33:19 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
三▼・ェ・▼ シュタタタッ
「くそっ、こいつ妙にすばしっこいぞ!!」
「慌てるな、囲めば捕まえられる!!」
「待てぇ犬ッコロ!!!」
三▼・ェ・▼「アンアンッ」シャッ
「うおぉっ!?」
「こいつ、通気ダクトに逃げるぞ!!」
「出てきたところを捕まえるんだ!!」
.
511
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:34:42 ID:EF2jqLeg0
.
『アーサー博士!例の犬は通気ダクトに逃げ込んだ模様です!』
『現在、所員総出で行方を追っています!』
(-@∀@)「通気ダクト?はて、妙ですねぇ……」
(-@∀@)「通気ダクトの先は排気用のファンが回っていて、行き止まりのはずですが」
(-@∀@)「それになぜあの犬は、重犯罪者特区まで迷いなく走ることが出来たのか……」
(-@∀@)「……これはもしかすると、こちら側に内通者がいるのかも」
(-@∀@)「となると、早めに捕まえないと大変なことになりますねぇ」
(-@∀@)「所内放送ボタンぽちっと」
(-@∀@)「えー皆さん、わんこちゃんは通気ダクトに入り込んだとの情報があります」
(-@∀@)「ひとまず他の犬はほっておいて、そちらを探してください」
(-@∀@)「あ、あとサウスガットも逃がさないようにお願いいたしますね〜」
.
512
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:36:09 ID:EF2jqLeg0
.
【PM12:04】
サウスガットファミリー、前進
@@@
@#_、_@
( ノ`)「シャオラァッ!!!」
ズドドドドドドッ!!!!
「と、止まれ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「その程度で私が止まると思うかい!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「さすが母さん。右腕が折れてるとは思えないキレだ」
∬´_ゝ`)「やっぱりうちの母さんってサイコーね!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ナージャ!!あんたはマグネティカで援護しな!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「圧縮空気で物理攻撃は通らないが、磁力なら向こうの武器を無効化できる!!」
l从・∀・ノ!リ人「おけーなのじゃー!」
l从・∀・ノ!リ人「マッグネティカー!!」ズビビビッ
.
513
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:39:07 ID:EF2jqLeg0
.
「な、なんだ!?銃が、引っ付いて……!!」
「弾丸が発射されないぞ!?」
l从・∀・ノ!リ人「鉄砲は磁石になったのじゃ!!もう使えないのじゃ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「さぁ、どんどん進むよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「まずはいったん、下水道に潜る!!準備しな!!」
∬´_ゝ`)「下水道?」
l从・∀・ノ!リ人「なんでなのじゃ?」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「地上はヘリやら何やらで上空から追跡されるからな」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「そうなったらたとえ俺たちでも、容易には逃げられん」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ほらほら、話は後にしな!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「下水道を掘り当てたら、トレインを一旦解除する!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「そしたらすぐに走って逃げな!!いいね!!」
∬´_ゝ`)「うん!!」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃー!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「若いもんにはまだまだ負けんぞ!」
.
514
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:41:00 ID:EF2jqLeg0
.
【PM12:12】
特犯課二人、右往左往
(;"ゞ)「あっ、そうだ!!」
_
(;゚∀゚)「どうした、デルタ!!」
(;"ゞ)「ジョージさん、対ヴィラン用の試作武器持ってきてましたよね?」
(;"ゞ)「衝撃を内部に伝えるって触れ込みの、あの銃!!」
_
(;゚∀゚)「お、おう」
(;"ゞ)「今は一刻を争う時です!それ使いましょう!!」
_
(;゚∀゚)「わ、分かった!」ゴソゴソ
(;"ゞ)「ともかく、ハハジャだけでも止めないと我々の存在意義が……」
_
(;゚∀゚)「……あっ」ピタ
(;"ゞ)「ジョージさん?どうしたんですか」
_
(;゚∀゚)「……デルタ。落ち着いて話を聞いてくれ」
(;"ゞ)「え、まさかあなたそんな……ウソでしょう?」
_
(;゚∀゚)「……護送車に武器、置いてきちゃった」
(;"ゞ)「あなたって人はーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
.
515
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:42:17 ID:EF2jqLeg0
.
_
(;゚∀゚)「すぐに、すぐに取ってくるから待っててくれ!!」
(;"ゞ)「もう!!バカ!!アホ!!早くしてください!!」
_
(;゚∀゚)「ごめんて!!急ぐから!!」
_
三三三(;゚∀゚) シュタタタッ
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「ウオオォォォォォォォォォ!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!!!
_
( ゚∀゚)「えっ、ウソ?」
_
(;゚∀゚)「ちょ、ちょまっ!止まれ、止まれハハジャー!!!」
.
516
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:42:44 ID:EF2jqLeg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「オォラァァァァァァァァァァァッッッッッ!!!!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!
_
(; ∀ )「ギャアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」
(;"ゞ)「ジョージさんが轢かれたーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
∬´_ゝ`)「……なんか前方不注意のアホが轢かれたわ」
∬´_ゝ`)「いい気味ね」
l从・∀・ノ!リ人「おどるアホウなのじゃー」
.
517
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:44:56 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
この騒動から時は遡りーー。
【AM10:00】
その頃、ヒーローたちは……
(´・_ゝ・`)「みんな、よく集まってくれた」
(´・_ゝ・`)「これより、ハハジャ=サウスガットに対する任意護衛を開始する」
(´・_ゝ・`)「まずは編成の最終確認だ。聞きたいことがあれば今のうちに聞いておけ」
(´・_ゝ・`)「まずは先行部隊。サー=トレジャーとモララー」
( ,,^Д^)「うむ!!!」
( ・∀・)「あいよ!!」
(´・_ゝ・`)「君たちは、何か問題が起こった際に真っ先に現場へ駆けつけてくれ」
(´・_ゝ・`)「そのために、ヒーローの中でもスピードに特化した二人を選んでいる」
( ・∀・)「おう!!俺とおっさんの速さに任しときな!!」
( ,,^Д^)「ムハハ!!頼りにしているぞ、モララー!!」
.
518
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:45:43 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「次、中間護衛部隊」
(´・_ゝ・`)「ミシェーラくん、サダコくん、ギコ」
ミセ*゚ー゚)リ「あいなー」
川д川「はいはい」
(,,゚Д゚)「ういーっす」
(´・_ゝ・`)「君たちは、サウスガットが逃亡した際に施設周辺で迎え撃ってくれ」
(´・_ゝ・`)「戦闘力はもとより、捕獲力なら君たちの右に出るものはいない」
ミセ*゚ー゚)リ「バッチリオッケー!」
川д川「この辺乾燥してるから、上手いこと草木を調整しないとね」
(,,゚Д゚)「久々の出番だぁ、やってやんぜ!!」
.
519
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:46:52 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「最後、最終防衛ライン」
(´・_ゝ・`)「ヒクソンくん、マオさん、ダードリーさん」
(´・_ゝ・`)「それと特別増員のシンさん」
(;-_-)「は、はい!」
(#゚;;-゚)「アイアイヨー」
|(●), 、(●)、|「腕がなるわぁ〜、んっふふふふ」
( `ハ´)「フン!フン!」
(´・_ゝ・`)「あなた方は、前衛で対処出来なかった場合の最終手段です」
(´・_ゝ・`)「もしもの場合は遠慮せず、最大戦力で向かってください」
(;-_-)「き、緊張する……」
(#゚;;-゚)「お腹痛くしてる場合と違うヨ、ビシッとするネ」
|(●), 、(●)、|「あとで胃薬あげるから、飲んでおきなさい」
(´・_ゝ・`)「それと、本来なら特殊能力を持たない人間を引っ張り出したくはないんだが」
(´・_ゝ・`)「シンさん本人のたっての希望で、今回後衛として参戦していただくことになった」
( `ハ´)「当たり前ネ!娘が戦うのにお前らだけに任せておけないヨ!」
(#゚;;-゚)「年寄りの冷や水ネー」
.
520
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:48:04 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「編成は以上だ。何か質問は?」
ミセ*゚ー゚)リ「はいはーい」
(´・_ゝ・`)「なんだい、ミシェーラくん?」
ミセ*゚ー゚)リ「今うちらがいるのって、収容所から1キロくらい離れた場所じゃん?」
ミセ*゚ー゚)リ「なんでもっと近くで護衛しないのー?」
(´・_ゝ・`)「警察にも面子がある。表立って我々の助力を請う訳にはいかないんだ」
(´・_ゝ・`)「あくまでも我々は、警察と看守で対応出来なかった場合の補助ということだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「なるほどね。警察との関係を悪化させないための配慮かぁ」
(,,゚Д゚)「メンドクセェやっちゃな、警察も」
川д川「それで対応遅れたら、うちらの責任になるのよね。やだやだ」
(´・_ゝ・`)「これだけのメンバーだ。いかにサウスガットでも取り逃しはしない」
(´・_ゝ・`)「そのために我々がいるということ、忘れないでくれ」
.
521
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:48:53 ID:EF2jqLeg0
.
(;-_-)「すみません、僕からもひとつ……」
(´・_ゝ・`)「どうした、不安かい?」
(;-_-)「は、はい……僕みたいなぺーぺーが殿なんて……」
(´・_ゝ・`)「そう萎縮するな。君には、サー=トレジャーに膝をつかせた戦果があるんだからな」
( ,,^Д^)「そうだぞ!!君の能力は、すぐにでも実践で使える実用性がある!!」
( ,,^Д^)「もっと自信を持ちたまえ!!!」
(;-_-)「は、はい……」
(#゚;;-゚)「ハイハーイ。私からもひとつ聞きたいことあるヨー」
(´・_ゝ・`)「うん、どうしました?」
(#゚;;-゚)「うちのパパ、足手まといにならない?」
(;´・_ゝ・`)「あー……いやそれは……」
.
522
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:49:37 ID:EF2jqLeg0
.
(;´・_ゝ・`)「正直な話、僕はシンさんの戦うところを見たことがないので何とも……」
( `ハ´)「案ずることないネ、小僧」
( `ハ´)「アメリカに渡って封印したワタシの拳、鈍ることはあり得ないヨ」
(;´・_ゝ・`)「そ、そうですか」
( ,,^Д^)「シンさんの拳なら、私が保証しよう!!」
(´・_ゝ・`)「サー=トレジャー」
( ,,^Д^)「氏の拳の鋭さとキレは、私ですら見切るのは困難なほどだ!!!」
(#゚;;-゚)「気を使わなくていいヨ。パパの拳、トレジャーに一回も当たったことないネ」
( `ハ´)「フン!こんな変態に本気だしてると思わないことヨ!」
(;´・_ゝ・`)「まぁ、後衛ですから出番はあまりないかと……」
( ,,^Д^)「もしもの時はよろしくお願いします、シンさん!!!」
( `ハ´)「言われなくてもそうするネ!!」
.
523
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:50:42 ID:EF2jqLeg0
.
(´・_ゝ・`)「質問は以上かな?」
(´・_ゝ・`)「それなら各自、配置についてくれ」
( ・∀・)「オーケー!」
ミセ*゚ー゚)リ「りょかーい」
川д川「把握よん」
(,,゚Д゚)「よっしゃ、やるか!」
(;-_-)「うぅー……胃がキリキリするぅ……」
(#゚;;-゚)「観念するネ、お兄ちゃん」
|(●), 、(●)、|「紫外線対策しとかないと」
( `ハ´)「フン!フン!」
( ,,^Д^)「みんな、くれぐれも気をつけてくれたまえ!!!」
.
524
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:52:36 ID:EF2jqLeg0
.
─────
────
───
──
【PM12:31】
アーサー博士、気づく
(-@∀@)「……おかしいですねぇ?」
(-@∀@)「排気ファンにぶつかったなら、とっくに犬が出てこないといけない」
(-@∀@)「だが、犬は一向にダクトから出てこない……」
(-@∀@)「なぜ……?」
(-@∀@)ハッ
彡(;-@∀@)キョロキョロ
シィーン……
(;-@∀@)「施設内の空調が止まってる!?そんなバカな……!!」
(;-@∀@)「これじゃあ通気ダクトを伝って、どこにでも行けてしまう!!」
(;-@∀@)「……電気系統のオンオフの権限を持つのは、私ともう一人しかいない」
(;-@∀@)「まさか、彼が……?」
.
525
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:53:26 ID:EF2jqLeg0
.
( ゚¥゚)「……」
.
526
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:54:28 ID:EF2jqLeg0
.
【PM00:37】
ドルチェ、目的地へたどり着く
▼・ェ・▼「……」サカサカ
▼・ェ・▼「……!」ピクッ
▼・ェ・▼「アンアンッ」ガサガサッ
バキッ!!
▼・ェ・▼「……」ストンッ
『……誰だい』
▼ーェー▼ スゥッ
ξ 'A`)ξ ファサッ
『おやおや……犬かと思ったら人間だったよ……』
『お初にお目にかかるけど、どちらさまかな……』
.
527
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:56:51 ID:EF2jqLeg0
.
ξ 'A`)ξ「……やっと見つけたよ」
ξ 'A`)ξ「私はあんたに、協力してほしいことがあってここまで来た」
『へぇ……わざわざこんなところまで、ご苦労様……』
『ところで、君は何者だい……?』
ξ 'A`)ξ「私は、虐げられたヴィランを救いたいだけの人間さ」
ξ 'A`)ξ「だが、そんなことは今はどうでもいい」
ξ 'A`)ξ「あんたの力を貸りるために、ここから脱走させてやるよ」
『へぇ……いい案じゃない……』
『面白そうな話だね……』
ξ 'A`)ξ「ただし、交換条件だ。ここから出す代わりに、私の言う人間を一人暗殺してほしい」
ξ 'A`)ξ「あんたなら簡単に出来るはずだよ」
.
528
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:57:23 ID:EF2jqLeg0
.
ξ 'A`)ξ「レイニーキッス……カルロ=フォクシー」
爪'ー`)「ふふふ……んふふふふ……」
.
529
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 22:58:43 ID:EF2jqLeg0
第二十話前編終わり
530
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 23:26:28 ID:LKwzX5yY0
乙
待ってたよ
531
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 23:27:40 ID:ywhsiSvw0
>>526
【PM12:37】の間違いです。申し訳ない……
532
:
名無しさん
:2019/06/27(木) 00:03:58 ID:IjsY11fs0
乙
混沌としてきた
533
:
名無しさん
:2019/06/27(木) 06:58:29 ID:vSft6xNU0
お帰りおつ
534
:
名無しさん
:2019/06/28(金) 01:56:42 ID:Fuq5erHA0
やっと帰ってきた!読み直すわ
535
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:35:14 ID:gMy1yqoc0
.
【PM12:40】
レイニー=キッス、解放
ガシャンッ……ガシャッ……
ξ 'A`)ξ「よし。これで拘束具は取れたよ」
爪'ー`)「ふぅ……辛かった……」
ξ 'A`)ξ「そりゃそうだ。拷問まがいの実験されて、辛くないはずが……」
爪'ー`)「こんなセンスのない拘束具に縛られるの、耐えられなかったんだよねぇ」
ξ;'A`)ξ「……は?」
爪'ー`)「やっぱりさ、相手を縛るのってすっごくセンスのいることじゃない?」
爪'ー`)「その辺分かってない人間に自由を奪われるの、嫌で仕方なかったんだよ」
爪'ー`)「分かる?お姉さん」
ξ;'A`)ξ「……ま、無駄口叩けるくらい体は丈夫ってことかね」
爪'ー`)「そんなことないよぉ。僕って繊細なんだから、体の方もボロボロさ」
.
536
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:36:58 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ「あんたの体調なんざどうでもいいさ」
ξ 'A`)ξ「それより、さっさとここから逃げないとね」
爪'ー`)「そうだね。監視カメラもあるし、看守どももすぐここへ集まるだろうねぇ」
爪'ー`)「それで、どうやって逃げるかは考えてるの?」
ξ 'A`)ξ「頼りきりで悪いが、あんたの力を使わせてもらうよ」
ξ 'A`)ξっ[] チャキッ
爪'ー`)「何それ、爆弾?」
ξ 'A`)ξ「発煙筒だよ。こいつを外へ向かって投げる」
ξ 'A`)ξ「すると、どうなると思う?」
爪'ー`)「……あぁ、なるほどね。そういうこと」
.
537
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:37:30 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ 三三三[] シュッ
と彡
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
ピーッピーッピーッ
シャァァァァァァァ……
ξ 'A`)ξ「発煙筒の煙を関知すれば、スプリンクラーが作動する」
ξ 'A`)ξ「爆弾でも良かったが、こっちの方が簡単に用意出来るからね」
ξ 'A`)ξ「あとは水を操るあんたの仕事だよ」
爪'ー`)「ふふふ……やるじゃない、お姉さん」
爪'ー`)「本当は雨水がいいところなんだけど、まぁ我慢しておいてあげるよ」
ξ 'A`)ξ「戯れ言はよしな。ここからどう足掻くか、見させてもらうよ」
.
538
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:37:55 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「そうだねぇ……とりあえず、外から人が来ないように扉押さえておいてくれる?」
ξ 'A`)ξ「分かった」ガシッ
爪'ー`)「じゃ、準備しよっか」
爪'ー`)「扉の下側に隙間が開いてるの見えるよね」
ξ 'A`)ξ「あぁ。それが?」
爪'ー`)「いや、見えてるならいいよ」
ξ 'A`)ξ「……?」
「なんだ、この水は?」
「スプリンクラーが作動してる!気をつけろ!」
「犬はレイニーキッスの独房にいるぞ!!」
「取り囲め!!発砲許可は出ている!!」
ザザザザッ
ξ 'A`)ξ「人が集まって来たよ!早くしないと!」
爪'ー`)「いいんだよ、そのままで。むしろ人は多く集まった方がいい」
ξ;'A`)ξ「何考えてるんだい!あんまり大人数で来られると私でも止められないよ!」
爪'ー`)「いいから、いいから。気にしなさんな」
.
539
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:38:45 ID:gMy1yqoc0
.
「カルロ=フォクシー!!お前たちは完全に包囲されている!!」
「三十秒以内に投降しない場合、突入して銃撃する!!」
ガンッ、ガンッ!!
ξ;'A`)ξ「チィッ……あんた、何かやるならさっさとやっておくれ!!」
爪'ー`)「まぁ待ちなって。三十秒ギリギリまで待ってみようよ」
ξ;'A`)ξ「あんた、何がしたいんだい?」
爪'ー`)「んー?そうだな、強いて言うなら麦の刈り入れかな?」
ξ;'A`)ξ「はぁ!?意味がわからない!!」
爪'ー`)「天才の所業ってのは凡人には理解できないの」
爪'ー`)「いいから黙って見てなって」
ξ;'A`)ξ「ふざけるのも大概に……」
「三十秒経過した!!突撃する!!」
ξ;'A`)ξ「しまっ……!!」
爪'ー`)「オーケー。準備は整った」
爪'ー`) シュンッ
ξ;'A`)ξ「……!!」ゾクッ
.
540
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:39:37 ID:gMy1yqoc0
.
スパァンッ!!
「ぎゃあぁぁぁ!!」
「どうした!!何があった!!」
「足が……足がぁぁぁぁ……!!」
スパンッ、スパァンッ!!
「ぎゃあっ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
「ひぃいいいい!!!」
スパァァァンッ!!!
爪'ー`)「ウォーターカッターって知ってるかい?」
爪'ー`)「ダイヤをカットするのにも使われる、水の刃さ」
爪'ー`)「今、僕の操る水はウォーターカッターと同じ圧力で噴出してる」
爪'ー`)「この狭い扉の隙間からじゃ、攻撃もろくに見えなかっただろうね」
爪'ー`)「麦の刈り入れより簡単な仕事だったよ」
.
541
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:40:27 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ「あんた!私が気づいて飛び退かなかったら、巻き添えにしてたね!?」
爪'ー`)「いいじゃない、気づいたんだから」
爪'ー`)「それにこの程度避けられない相手の言うことなんか、聞く気にならないよ」
ξ;'A`)ξ「……噂以上のサイコ野郎だね、胸糞悪い」
ξ;'A`)ξ「こんな真似しなくても、水で溺れさせれば良かったじゃないか」
爪'ー`)「分かってないなぁ……僕が欲しかったのは、看守の血液なんだよ」
ξ 'A`)ξ「なんだって?」
爪'ー`)「僕の操る水と混ざれば、血液だろうと自由に操れるようになる」
爪'ー`)「ウォーターカッターは威力が高いだけに、水の消費も激しいからね。補給が大事ってワケ」
爪'ー`)「成人男性でだいたい5リットル。それが血液量の標準だ」
爪'ー`)「ここからは看守を殺した分だけ、使える水が5リットル増えるってことさ」
ξ;'A`)ξ「な……なんていう恐ろしい思考してるんだい、あんた……」
.
542
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:41:21 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「さ、厄介な看守どもも殺ったし、そろそろ出ようか」ピチャ、ピチャ
ξ;'A`)ξ「ま、待て!まだ全員殺った訳じゃ……」
「出てくるぞ!!撃て!!」
タァンッ、タァンッ、タァンッ!!!
爪'ー`)「甘いよ」ギュンッ!!
ギャリィィィッ!!!
ξ;'A`)ξ「ッ……!?」
爪'ー`)「水を高速で展開させれば、弾丸をも弾く盾になる」
爪'ー`)「そんなことも知らなかったのかい?」
スパァンッ!!
「ぎゃあっ!!」
爪'ー`)「あっははは!血だるまの一丁あがりだねぇ!」
爪'ー`)「この調子で、どんどん殺っていこうか」
.
543
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:42:24 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ「待ちな!あんたやりすぎだよ!」
ξ;'A`)ξ「無関係な人間は極力殺すんじゃないよ!!」
爪'ー`)「おやおや。殺人鬼に助力を請うておきながら、人道を説くつもりかい?」
爪'ー`)「だったら最初から、僕を頼らなければ良かったじゃないか」
ξ 'A`)ξ「その通りさ。そこをどうこう言うつもりはない」
ξ 'A`)ξ「だが、今のあんたは見過ごせない。これ以上殺るなら私があんたを殺すよ!」
爪'ー`)「甘っちょろいねぇ……まぁいいや」
爪'ー`)「君に逃げる策があるなら、僕は殺すのを止めてあげるよ」
ξ 'A`)ξ「そうかい、案外聞き分けがいいじゃないか」
爪'ー`)「『僕は』、ね?」
ξ 'A`)ξ「は?」
.
544
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:43:48 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「さぁ、ショータイムはここからが本番さぁ!!」
爪'ー`)「牢獄に囚われ、憐れにも理不尽な扱いを受けるヴィランども!!」
爪'ー`)「今こそお前たちを虐げた収容所へ、復讐する時だ!!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ハッ
バチッ、バチバチバチッ!!!
ξ;'A`)ξ「こいつ……水で電子ロックをショートさせてる!?」
爪'ー`)「重犯罪者特区に収容された同胞たちよ!!」
爪'ー`)「ドアの鍵は開いた!!今こそクラウン・シティに、再び混沌を与えてやるがいい!!」
ξ;'A`)ξ「なっ……バ、バカ野郎!!!」
.
545
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:44:22 ID:gMy1yqoc0
.
『ウオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
.
546
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:47:12 ID:Gv8g0frw0
.
─────
────
───
──
【PM12:56】
ヴィラン、脱走
『博士、大変です!!重犯罪者特区のヴィランが脱走しました!!』
『さらに、脱走したヴィランが通常区域のヴィランも逃がそうとしています!!』
『首謀者はレイニーキッス、カルロ=フォクシーで……う、うわぁぁぁぁぁ!!!』プツンッ
(;-@∀@)「もしもーし、もしもーし?」
(;-@∀@)「これは……大変にマズイ状況ですねぇ〜……」
(;-@∀@)「このままでは、私の大切な研究材料たちに逃げられてしまう……」
(-@∀@)「……やむを得ません、こちらも実力行使と行きましょう」
(-@∀@)「対ヴィラン用防護シャッター、作動!!」
(-@∀@)「所員の皆さんは、閉じ込められて行き場の無くなったヴィランから捕まえてくださ〜い!!」
.
547
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:49:01 ID:xOeirsh60
.
ガッシャァァァァァンッ!!!!!
爪'ー`)「おや」
ξ;'A`)ξ「しまった!」
爪'ー`)「防犯シャッターか……まぁ、こういう施設には当然あるだろうね」
ξ;'A`)ξ「チィッ……調子に乗ってのんびりしてるからだよ!」
ξ;'A`)ξ「どうするんだい。私だけなら、通気ダクトから逃げれるけどね」
爪'ー`)「そしたら僕を利用出来なくなるから、そんなことはしないだろう?」
爪'ー`)「まぁ任せなって。流動的な水分なら、どんな狭い隙間も通せる」
爪'ー`)「ちょっとフェンスの向こうを探って、制御基盤でもショートさせてくるよ」シュルルルル……
ξ;'A`)ξ「たいそう便利な能力だね、全く……」
スパァンッ!!
「ぎゃあぁぁぁぁ!!!」
ξ;'A`)ξ「ついでみたいに看守を殺すな!!」
爪'ー`)「あ、バレた?」
.
548
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:50:53 ID:xOeirsh60
.
爪'ー`)「ちょっと水分量が心許なかったもんでね、悪い悪い」
ξ;'A`)ξ「まったく、油断も隙もない……今度やったらぶん殴るからね!」
爪'ー`)「……おや?」
ξ 'A`)ξ「なんだい。またろくでもないことかい?」
爪'ー`)「……やっぱりそうだ。誰かが僕の能力に干渉してる」
ξ 'A`)ξ「なんだって?」
爪'ー`)「フェンスの向こうから、僕以外の誰かが水を操作しようとしてるみたいだ」
ξ;'A`)ξ「……あんた以外に水を操れるヴィランがいるのかい?」
爪'ー`)「別に、水分操作は僕の専売特許って訳じゃないしね」
爪'ー`)「このままどうなるか、あっちに水を操らせといてみようか」
.
549
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:52:20 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「うーん……どうも向こうはシャッターの様子を探ってるぽいね」
ξ 'A`)ξ「そうかい。でも、なんでそんなことを……」
ドッゴォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!
ξ;'A`)ξ「ふぎゃっ!?」
爪'ー`)「……あ?」
ノパ⊿゚)「お?」
爪'ー`)「お前、まさかヒート?」
ノハ*゚⊿゚)「おぉ、カルロォッ!!テメェこんなとこに居やがったか!!」
ノハ*゚⊿゚)「よぉ〜やく見つけたぜぇぇぇぇぇ!!!」
.
550
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:53:49 ID:gMy1yqoc0
.
ξ 'A`)ξ「なんだい。もしかして知り合いなのかい?」
爪'ー`)「あぁ、昔ちょっとね」
爪'ー`)「まさか、お前もヴィランとしてここへ捕まってたのか?」
ノパ⊿゚)「話は後だ!!看守どもが追ってきてる!!」
ノパ⊿゚)「水があるなら俺に寄越しな!!」
爪'ー`)「今お前が使ったので最後だよ」
ノパ⊿゚)「チッ……ならさっさと逃げるぞ!!」
爪'ー`)「まぁ待てよ。お前も水を使う能力ってことで合ってるんだな?」
ノパ⊿゚)「そうだぞ。それがどーした?」
爪'ー`)「オーケー。姉さん、発煙筒ちょうだいよ」
ξ 'A`)ξ「あ?」
爪'ー`)「まさか僕を逃がすのに一本だけしか持ってないなんて、あり得ないだろ?」
ξ 'A`)ξ「……チッ。残り二本で最後だからね」ポィッ
爪'ー`)「十分だよ、二本もあればね」
.
551
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:55:49 ID:gMy1yqoc0
.
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
ノパ⊿゚)「なるほど!!スプリンクラーか!!」
爪'ー`)「これで水はある程度使い放題だ。お前がどうするか、見せてみろよ?」
ノパ⊿゚)「ケッ、えらそーに!!お前がやれっつーの!!」
「いたぞ!!カルロ=フォクシーとヒート=マックスガイだ!!」
「撃てぇ!!」
ノパ⊿゚)「遅いんだよ、無能どもがよォ!!!」
ドォォンッ!!!
「ぐわぁぁぁぁぁ!!!!」
ノパ⊿゚)「俺の能力は水を爆発させる能力だ!!」
ノパ⊿゚)「さぁ、どんどん殺るぜェェェェェェ!!!!!」
ドゴォォォォォォォォォォン!!!!!!!
爪'ー`)「……シャッター壊した時点で予想はついてたけどさ」
爪'ー`)「何というかお前らしい、粗野で単純な能力だねぇ」
ノパ⊿゚)「うるせーよ!!」
.
552
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:57:16 ID:gMy1yqoc0
.
爪'ー`)「お前、もしかして俺とバンド組んでる時からヴィランだったのか?」
スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「んなワケねーだろ。俺がこの力を覚えたのは、お前が逮捕されてからだよ!!」
ズドオォンッ!!
爪'ー`)「なるほどね……つまり、水を爆破する能力は、僕の能力のパクりってことか」
スパァンッ、スパァンッ!!!
ノパ⊿゚)「誰がテメェの真似なんかするかよ!!たまたまだ、たまたま!!」
ボバァァァンッ!!!
爪'ー`)「で?重犯罪者特区に入れられるほど、何をやらかしたんだよ」
スパッ!!スパッ!!スパァンッ!!
ノパ⊿゚)「ヘッ!!今じゃ俺も、前科もんのテロリストだ!!」
ノパ⊿゚)「仲良くやろうじゃあねぇか、殺人鬼カルロよぉ!!」
ドッゴォォォォォォォン!!!!!!
爪'ー`)「やなこった」
スパァァァァァァァンッ!!!!!!
.
553
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:58:52 ID:gMy1yqoc0
.
ξ;'A`)ξ(こいつら、目も合わせずに完璧なコンビネーションを……)
ξ;'A`)ξ(なんて化けもんだい、二人とも……!)
爪'ー`)「さてと。これで追ってきた看守はあらかた殺せたかな?」
ノパ⊿゚)「あぁ!つっても、ここまで大事になったら軍も出動するかもしんねーな!」
ノパ⊿゚)「そうなったらどうすんだ、カルロ?」
爪'ー`)「軍人なんて物の数でもないけど、それよりもっと厄介なのはヒーローたちの動向だね」
爪'ー`)「特に、ビッグ・トレジャーとは鉢会わせたら逃げようがない」
ξ 'A`)ξ「それなら、私に任せな」
ノパ⊿゚)「お?」
ξ 'A`)ξ「他のヒーローはともかく、トレジャーへの対策だけは講じて来たよ」
爪'ー`)「へぇ、やるじゃん?」
ノパ⊿゚)「なぁ、さっきからこのババァ何者なんだ?」
ξ 'A`)ξ「うるさいね、誰がババァだガキ」
.
554
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:00:12 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
時は遡りーー。
【PM12:00】
ビッグ・トレジャー、悶絶
prrr、prrr……
(´・_ゝ・`)「もしもし」
『デミタス。こちらクォッサだ』
(´・_ゝ・`)「お疲れ様です。収容所の様子はどうですか?」
『それが、どうもおかしいんだ』
『内部で何かが起こっている可能性があるぞ』
(´・_ゝ・`)「なんですって?」
.
555
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:01:47 ID:K6ILwtHg0
.
『サー・トレジャー、只今クォッサ博士から連絡がありました』
『収容所内部に不審な動きありとのことです。至急現場へ向かってください』
( ,,^Д^)「了解した!!!すぐに向かうぞ!!!」
( ・∀・)「……いっつも思うんだけど、おっさんて全裸なのに通信機どこに持ち歩いてんの?」
( ,,^Д^)「ム?しまう場所がないから、基本的に連絡はインカムでしか取らないぞ!!!」
( ・∀・)「だよな……でもたまにスマホとか使ってた気がするんだけど……」
( ,,^Д^)「それより、収容所に不審な動きありだ!!!先行部隊の我々から行く!!!」
( ・∀・)「お、おう。オッケー!」
( ,,^Д^)「全力で走るぞ!!!遅れるな!!!」
( ・∀・)「おっさんこそ、俺に抜かされんなよ?」
.
556
:
すみません抜けがありました、前のレスとの間に入れてください
:2019/07/01(月) 00:04:21 ID:K6ILwtHg0
.
【収容所上空100m地点】
川 ゚ -゚)「今、収容所内部から銃の発砲音がした」
川 ゚ -゚)「それと、人の叫び声らしきものも……」
川 ゚ -゚)「サウスガットが中で何かしでかしたのかもしれん」
『分かりました。すぐに駆けつけます』
川 ゚ -゚)「あぁ、頼む」シュゴォォォッ!!
今さらであるが説明しよう!!クーの両足は義足である!!
そして義足に仕込まれたジェットブースターで、空を飛ぶことが出来るのだ!!
今回、本人立っての希望で、上空からの収容所の監視を駆って出たのであった!!
.
557
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:05:38 ID:K6ILwtHg0
.
( ,,^Д^)「行くぞモララー!!!レディ……」スッ
( ・∀・)「……」スッ
キュピンッ
『ワンワンワンワン!!!』
『アオーンッ!!!』
( ,,;^Д^)「ぬっ……ぬおぉっ!!?」
(;・∀・)「なっ、なんだこの犬!?どっから出てきた!?」
『アンアンッ、アオンッ!!』
『キャンッ、キャンッ!!!』
『ワーン、ワーン!!!』
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
( ,,;^Д^)「ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
(;・∀・)「何やってんの!?」
.
558
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:07:12 ID:K6ILwtHg0
.
( ,,;*^Д^)「わ、私は乳首が弱いのだアァァァファァァァ……!!!」
( ,,;*^Д^)「乳首を責められると弱体化してしまアォッフゥゥゥゥゥゥン……!!!」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
(;・∀・)「この非常事態に何してんだよ!!犬、どけコラ!!」
『ガルルルッ!!』ガブッ
(;・∀・)「ぎゃあ!!噛まれた!!」
( ,,;*^Д^)「も、モララーぁぁぁ……私を置いて先に行けアフヌゥゥゥゥン!!!」
( ,,;*^Д^)「これは敵の襲撃である可能性が高ァァァァァァァァン……!!」
( ,,;*^Д^)「私もすぐにイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
(;・∀・)「もー本当なんなんだよ!!」
(;・∀・)「先行くからな!?いいんだな!?」
( ,,;*^Д^)「す、すまなオォォーーーーーーーーーン!!!!!!!」ビクビクーンッ!!
.
559
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:08:52 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
ξ 'A`)ξ「あまり知られてない事実だが、ビッグ・トレジャーは乳首が弱い」
ξ 'A`)ξ「そこを利用して、犬たちに乳首を責めさせトレジャーを足止めする作戦」
ξ 'A`)ξ「名付けて、『ニプルアタッカーズ』!!」
爪'ー`)「君はバカなのかい?」
ξ 'A`)ξ「実情を知らなければそう思うさ。だがこれでも、トレジャーのことは知り尽くしてるんでね」
ξ 'A`)ξ「これで間違いなく、トレジャーの進行は阻止することが出来る」
ノハ;゚⊿゚)「ただの変態じゃねーか!!」
ξ 'A`)ξ「そうだよ。この街最強の変態さ」
ξ 'A`)ξ「だからこそ世界一厄介なんだよ」
爪'ー`)「……ま、どうでもいいよ。これでトレジャーを止められなかったら、姉さんに責任取らせるだけさ」
ξ 'A`)ξ「好きにしな」
ノパ⊿゚)「だったら次は、外に出る道を確保すればいいか?」
.
560
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:10:17 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「いや。まずは脱獄した囚人たちから、使えそうなのを仲間に引き込む」
爪'ー`)「それから屋上へ向かうことにしよう」
ξ 'A`)ξ「屋上だって?」
ノパ⊿゚)「そんなの、追い詰められたら飛び降りるしか出来ないぞ!」
爪'ー`)「頭が悪いねぇ、お前は……とりあえず、屋上までは黙ってついてきなよ」
爪'ー`)「それまではスプリンクラーを使って、水を切らさないようにするよ」
ノパ⊿゚)「なんか知らんが、とにかく屋上だな!?」
ノパ⊿゚)「そこまでは看守どもを蹴散らしてやるぜ!!」
ξ 'A`)ξ(……こいつ、何を考えてるんだろうね?)
.
561
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:12:48 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:09】
あの人は今
ノパ⊿゚)「オラオラどけどけどけぇ!!」
ズドォン、ドゴォン、ボガァン!!!
ξ;'A`)ξ「あいつ、ノリノリかよ」
爪'ー`)「あんた、ヒートの殺しは止めないの?」
ξ 'A`)ξ「世の中、バカと物知らずは止まらないもんだよ」
爪'ー`)「あんな勢いこんでいって、どうなっても僕は知らないけどねぇ」
ノパ⊿゚)「やべぇ、カルロ!!水が涸れた!!発煙筒くれ!!」
爪'ー`)「水を消費するペースが早いよ、アホ」
爪'ー`)「屋上まで保たないから、自力でなんとかしな」
ノハ;゚⊿゚)「えー!?」
「爆発が止んだぞ!!」
「今だ、撃て!!撃て!!」
ノハ;゚⊿゚)「わぁああああ!!!!」
.
562
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:14:17 ID:K6ILwtHg0
.
「キェェェェェェェェアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)( <●><●>)
ズッラアァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!
ノハ;゚⊿゚)「ぎゃあ!!な、なんだこれ気持ち悪っ!?」
(;<●><●>)「ハァ、ハァ……く、来るな……俺のそばに来るな……」
(#<●><●>)「クケェェェェェェェェェェ!!!!!」
( <●><●三#<○><○>三 <●><●>) ズリュリュリュウゥッ!!
「あ、あいつは!!」
「分裂能力のワコードです!!」
「早く無力化しろ!!通路が通れなくなるぞ!!」
.
563
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:16:15 ID:K6ILwtHg0
.
ξ;'A`)ξ「うわっ!通路が完全に塞がれてる……!!」
爪'ー`)「へぇ……看守の進路を自由に制限できる能力か」
爪'ー`)「いいねあいつ。ちょっと勧誘してみよう」
ξ;'A`)ξ「あっ、ちょっとあんた!!」
爪;'ー`)「うわ、通路がヌチョヌチョしてる……」
爪;'ー`)「……見たところ、あの分裂体がヌルヌルの液を分泌してるみたいだね」
爪'ー`)「なら、こいつの使い時かな?」
シュゥゥゥゥ……ボンッ!!
シャァァァァァ……
(;<●><●>)「ケキャッ!?」
爪'ー`)「水とぬめりは相性が良さそうだね」
爪'ー`)「やぁ、囚人仲間。調子はどうだい?」
.
564
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:18:43 ID:K6ILwtHg0
.
(;<●><●>)「お、お前は……!?」
爪'ー`)「カルロ=フォクシー。レイニーキッスって名乗ったら分かる?」
(;<●><●>)「あっ!!むかし新聞に載ってた、殺人鬼の男……!!」
爪'ー`)「そうそう」
爪'ー`)「ヒート!!僕、ちょっとこいつと話してるから、看守は頼んだよ」
爪'ー`)「水は好きなだけ使っていいから」
ノパ⊿゚)「おう!!任せとけェ!!」
爪'ー`)「君さ、良かったら僕たちと一緒に脱獄しない?」
爪'ー`)「このヌメヌメの分身、僕の水と合わせたら看守の足止めに使えそうだからね」
(;<●><●>)「なんでもいい!!ここから逃げれるならなんでもする!!」
(;<●><●>)「もう拷問も尋問もこりごりだぁ!!」
爪'ー`)「オーケー。それじゃ、決まりだね」
.
565
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:20:19 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「そうと決まれば、さっさと行こうか」
爪'ー`)「この能力は、分身を消すことは出来ないの?」
(;<●><●>)「時間が経てば消えるが、自由意思で消すのは無理だ……」
爪'ー`)「じゃあ、屋上までは遠回りしなきゃいけないか」
爪'ー`)「君、今後分身出すのは僕が声をかけた時だけにしてくれる?」
爪'ー`)「無思慮に使うとめんどくさそうな能力だからさ」
(;<●><●>)「わ、分かった!」
ノパ⊿゚)「話は終わったかぁ!!」
爪'ー`)「あぁ、屋上までちょっと遠回りしていくよ」
爪'ー`)「こいつは好きなように使ってくれていいってさ」
(;<●><●>)「そんなこと一言も言ってない……」
ノパ⊿゚)「なるほど、奴隷くんか!!よろしくなっ!!」
(;<●><●>)「……あぁ、もう命があるなら奴隷でいいや」
.
566
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:22:56 ID:K6ILwtHg0
.
ξ 'A`)ξ「屋上に繋がる階段はこっちだよ!!」
(;<●><●>)「ゼェッ、ゼェッ……」
ノパ⊿゚)「うぉぉぉぉ!!行っくぜぇぇぇぇ!!」
爪'ー`)「気をつけろ、ヒート。階段で看守に出会ったら、不意に撃たれるぞ」
ノパ⊿゚)「大丈夫大丈夫……」
「待てぇ!!」
「動くな!!」
ノハ;゚⊿゚)「おぁあああ!!?」
爪'ー`)「フラグ回収早いよ」
ξ;'A`)ξ「一度ならず二度までも……」
ノハ;゚⊿゚)「お助けぇー!!」
.
567
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:24:03 ID:K6ILwtHg0
.
「パンティ・スナッチャー妙技、金玉爆砕(ゴールデンボンバー)!!」
「はぎゅっ!?」ギュウゥゥッ
「ぎゃあぁ!!」プチュンッ
爪'ー`)「おや?」
ノパ⊿゚)「なんだ?看守が突然倒れた?」
( ν )「……あんたらの逃走劇、見させてもらったぜ」
( ν )「どうやら、あんたらについていくのがここを抜ける一番の策らしいな」
( ^ν^)「助太刀するぜ……この、パンティ・スナッチャーがな!!」ドォォォンッ!!
爪'ー`)「はぁ」
ξ 'A`)ξ「また変なのが来たね……」
.
568
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:25:40 ID:K6ILwtHg0
.
( ^ν^)「この俺の、パンティを自在に操る能力があれば鬼に金棒だ」
( ^ν^)「俺もあんたらに同行させてもらうぜ」
爪'ー`)「……まぁ、勝手について分には止めないけど」
(;<●><●>)「何があったらパンティを操る能力なんて欲しがるんだ……」
ξ 'A`)ξ「変態のことなんてどうでもいいよ。それより、もうすぐ屋上だよ!」
ノパ⊿゚)「よっしゃ!!鍵は俺に任せろ!!」
ドガァンッ!!
ノパ⊿゚)「それで、ここから先どうするんだ!?」
爪'ー`)「僕の目的のものがここにある。それさえ掴めば、ゴールは目の前さ」
.
569
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:27:38 ID:K6ILwtHg0
.
「脱獄犯ども、止まれ!!」
「神妙にお縄につけ!!」
ノハ;゚⊿゚)「げぇ!!看守ども、まだ追って来やがる!!」
ノパ⊿゚)「どーすんだカルロ!!水はもうないぞ!!」
爪'ー`)「バカだねぇ、ヒート。水なら目の前にあるじゃない」
ノパ⊿゚)「えっ?」
ξ 'A`)ξ「そうか……あんた最初からこれを狙って屋上に……!!」
爪'ー`)「そういうこと」
爪'ー`)「姉さん、あんたしばらくの間、看守たちの時間稼ぎしといてくれる?」
爪'ー`)「奴隷クンも、好きなだけ分身作って足止めしていいからさ」
(;<●><●>)「えっ、あっ……わ、分かった!!」
ノハ;゚⊿゚)「俺は!?」
爪'ー`)「お前は水がないと足手まといなんだから、黙って援護に回れ」
ノハ;゚⊿゚)「ち、チクショー!!」
.
570
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:28:04 ID:K6ILwtHg0
.
( ^ν^)「パンティ・スナッチャー妙技、連続金玉爆砕(アンリミテッド・ゴールデンボンバー)!!」
(;<●><●>)「き、キェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
( <●><●>三; <●><●>三 <●><●>) ズニュゥゥッ
▼・ェ・▼ シュンッ
▼#・ェ・▼「ガルルルッ!!」ガブッ
ノハ;゚⊿゚)「こ、このやろー!!」
ノハ;゚⊿゚)「腕力だけでもやってけるってとこ、見せてやらぁ!!」
「こ、こいつら止まりません!!」
「怯むな!!銃弾を絶やすことなく撃ち続けろ!!」
「ま、待て!!屋上から何か妙な音がするぞ……!?」
ドドドドド……
.
571
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:30:50 ID:K6ILwtHg0
.
▼・ェ・▼
ξ 'A`)ξ シュンッ
ξ;'A`)ξ「……来る!!」
ξ;'A`)ξ「みんな!!柱に掴まれ!!」
ξ;'A`)ξ「でないと流されるよ!!」
ノパ⊿゚)「流され……?」
(;<●><●>)「……!?」ハッ
(;^ν^)「上だ!!上を見ろ!!」
ズドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッッ…………!!!!!!!!!!!!!
ノハ;゚⊿゚)「な、なんじゃありゃあーーーーーーーーー!!!!!」
ξ;'A`)ξ「奴の狙いは、屋上に据え付けられた貯水タンクだったんだよ!!」
爪'ー`)「お待たせ、諸君。それじゃ、脱出といこうか」
ノハ;゚⊿゚)「つ……つ……!!」
ノハ;゚⊿゚)「津波だーーーーーーーーーー!!!!!津波が来るぞーーーーーーーー!!!!!」
.
572
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:33:15 ID:K6ILwtHg0
.
ドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「がぼっ……ごぼごぼっ……!!」
「た、助けてくれぇぇぇ!!!」
ノハ;゚⊿゚)「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ノパ⊿゚)「……ってアレ?流されてない?」
爪'ー`)「僕が水流を調整してやってるんだよ、バカたれ」
ノパ⊿゚)「おぉ、助かる!!いきなりだったから対応出来なかったぞ!!」
爪'ー`)「まぁ正直、他は流されても構わなかったんだけど……」
.
573
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:34:01 ID:K6ILwtHg0
.
▼・ェ・▼「……」ヒョコッ
爪'ー`)「ちゃっかり人の服に掴まってる奴もいるし」
(;<●><●>)「ハッ、ハッ……!!」プカー
ノパ⊿゚)「おぉ!!分身を浮き輪代わりにしたのか!!」
爪'ー`)「あっちに至っては意味が分からないよ」
( ^ν^)「咄嗟に集めた下着をサーフボード型に固めただけだ」スィー
爪'ー`)「……あっそ」
ノパ⊿゚)「しかしまぁ、これであとは脱出するだけだな!!」
爪'ー`)「その前に、これだけ水があるんだから、爆破で逃走経路を作ってくれると助かるんだけど?」
ノパ⊿゚)「ハッハー!!任せとけって!!」
爪'ー`)「察しの悪いバカはこれだから困るよ……」
.
574
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:50:31 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:33】
サウスガットファミリー、脱走
@@@
@#_、_@
( ノ`)「オラァァァァ!!!」ドゴォンッ!!!
∬;´_ゝ`)「母さん、看守どもがまた……!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「チィッ……!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「致命的な攻撃は食らわないが、こっちも逃げ道が確保できんなぁ……」
l从・∀・;ノ!リ人「ま、マグネティカー!!マグネティカー……!!」
l从・∀・;ノ!リ人「ハァ、ハァ……」
∬;´_ゝ`)「ナージャ、無理しちゃダメよ!顔色悪いわよ?」
l从・∀・;ノ!リ人「だ、大丈夫なのじゃ……」
l从 ∀ ;ノ!リ人 フラッ
∬;´_ゝ`)「ナージャ!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「能力を使いすぎたね……アンネ、ナージャを頼むよ!!」
∬;´_ゝ`)「分かった!!」
.
575
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:51:58 ID:K6ILwtHg0
.
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「しかし弱ったな……このままじゃ看守を皆殺しにするまで出れないぞ」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「それまでにヒーローや軍が来たらおしまいだよ!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんとか下水道までの道を確保するんだ!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「おう!!」
ドドドドド……
∬´_ゝ`)「……あら?」
.
576
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:52:22 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「どうしたね、アンネ!」
∬´_ゝ`)「母さん。遠くから地鳴りみたいな音がするわ」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「地鳴り?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「まさか、軍がタンクでも呼んだんじゃないだろうね?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「だとしたら、一巻の終わりじゃないか!!」
∬;´_ゝ`)「なんだろう、でもこれ……音が、近づいてきてる……?」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なっ、なんじゃありゃあああ!!?」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「なんだい、あんた!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「母さん、正面二時の方向!!大量の水が来てる!!」
ズドドドドドドドドドドドドッッッッッッッッッッッッッ……!!!!!
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「なっ……!?」
.
577
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:52:46 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「なんだい、あれは……津波!?」
∬;´_ゝ`)「母さん!!圧縮空気のバリア大丈夫なの!?」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「並大抵のことじゃ壊れないが……しかしなんであんな……!?」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「来るぞ、二人とも!!備えろ!!」
ドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「くっ……!!」ビリビリッ
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「大丈夫かい、二人とも!!」
∬;´_ゝ`)「こっちは平気!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「なんともないぞ!!」
@@@
@#_、_@
(; ノ`)「そうかい!!」
.
578
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:54:12 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
( ノ`)「けど、これはチャンスだよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「見な!!今ので私らを追ってた看守が流されたよ!!」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「逃げるなら今がチャンスってワケか!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「アンネ!!今から私らの足元の床をぶち破る!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「ナージャは私が抱える!!あんたと父ちゃんは落ちてもいいように構えときな!!」
∬;´_ゝ`)「う、うん!!分かったわ!!」
.
579
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:54:56 ID:K6ILwtHg0
.
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「ハァァァァァッッッ……!!!!」ゴゴゴゴ
@@@
@#_、_@
(# ノ`)「セヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
ズガシャァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!!!!!
∬;´_ゝ`)「きゃぁぁぁぁ!!!」
彡⌒ミ
(;´_ゝ`)「アンネ、安心しろ!!下は下水だ!!」
ドッポォォォォォン……
@@@
@#_、_@
( ノ`)「このまま泳いで下水を出るよ!!」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「力尽きたら、私に掴まりな!!」
580
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:55:35 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:42】
そして、永遠の眠りへ
爪'ー`)「ヒート!!」
ノパ⊿゚)「おう!!なんだ!!」
爪'ー`)「僕、水を分岐させて別行動してくるから」
ノパ⊿゚)「どこ行くつもりだ!?」
爪'ー`)「なぁに、ちょっとお礼参りにね」
爪'ー`)「このまま流れに身を任せてればいいから、適当に看守ども殺っといてくれよ」
爪'ー`)「水が止まったら、僕が死んだと思ってくれていいからね」
ノパ⊿゚)「ハッ、殺しても死なないクセによく言うぜ!!」
爪'ー`)「じゃ、あとは任せたよー」スィー
( ^ν^)「……何をするつもりだ、あいつ」
(;<●><●>)「は、早く逃げ出したい……」ガタガタ
.
581
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:56:04 ID:K6ILwtHg0
.
─────
────
───
──
【同時刻、監視ルーム】
『は、博士ェェェェェェ!!!!!』
『た、助け……ぎゃああああ!!!!!』
『く、苦しい……ごぼっ、ごぼっ……』
(;-@∀@)「な……なんということ……」
(;-@∀@)「あの犬の目的は、最初からレイニーキッスだったのですね……!!」
(;-@∀@)「おまけに大量の水まで奪われる始末」
(;-@∀@)「……セモナ看守長のいない今、指揮系統も何もあったものではありませんね」
(;-@∀@)「研究材料は惜しいが、命にまでは代えられない……逃げましょう!」
……バチッ!!
(;-@∀@)「……?」
.
582
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:56:47 ID:K6ILwtHg0
.
バチッ、バチバチッ!!
(;-@∀@)「電子ロックがショートを……!?」
(;-@∀@)「これは、レイニーキッスの使っていた技……!!」
ドォォォンッ!!!
爪'ー`)「やぁ〜、博士。こんなところにいたんだ?」
(;-@∀@)「か……カルロ=フォクシー……!!なぜこの場所が……!!」
爪'ー`)「あんたなら、いの一番に安全な場所へ隠れると思ってね」
爪'ー`)「監視カメラに映らないように水を分岐させたから、気づかなかったろう?」
ガシィッ!!
(;-@∀@)「ヒィッ!!」
爪'ー`)「ここまで来たんだ。僕が何しに来たかは分かるよね?」
.
583
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:57:40 ID:K6ILwtHg0
.
(;-@∀@)「ふ、復讐ですか……あなた方を虐げた、私への……!!」
爪'ー`)「そゆこと。まー他の有象無象のヴィランのことなんか知らないけどさ」
爪'ー`)「僕をあんな趣味の悪い拘束具で閉じ込めてたことは、許せないよねぇ?」
ズリッ、ズリッ……
爪'ー`)「ねぇ、どんな死に方がいい?」
爪'ー`)「溺死に水死、あと難しいけど鎰死も出来るかな?」
爪'ー`)「今なら君に選ばせてあげるよ」
(;-@∀@)「……ハッ、ハハハハ!!」
(;-@∀@)「そうですねぇ。私とて、ヴィランに好き勝手した身の上です!!」
(;-@∀@)「いつかはこうなることくらい、予測していましたとも!!」
(;-@∀@)「いいでしょう、甘んじて受け入れようではありませんか!!」
(;-@∀@)「自らの死を!!受ける報いを!!その全てを!!」
.
584
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:58:16 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「あっそう。案外聞き分けがいいんだね」
爪'ー`)「日頃から人徳を積んでれば、助けてくれる看守の一人もいたかもしれないのにね」
(;-@∀@)「それこそ余計なお世話というものですよ!!」
(;-@∀@)「そんなことより、殺すなら一思いにやってください!!」
爪'ー`)「死に方は?」
(;-@∀@)「ならば、焼死なんぞでいかがですかねぇ!!」
(;-@∀@)「水を操るあなたには、些か酷かもしれませんがねぇ!!」
爪'ー`)「おやおや、ずいぶんと意地の悪い博士だ」
(;-@∀@)「よく言われますねぇ、アハハハハ!!」
爪'ー`)「ふっ……ふふふふ」
(;-@∀@)「アハハハハハハハハ!!」
爪'ー`)「……死ねよ、クズ」
(;-@∀@)「死ぬのは、お前だ!!」
(;-@∀@)っy=ー ジャキンッ
タァンッ、タァンッ、タァンッ!!
.
585
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:59:10 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「……ふぅ〜」ギャギャギャッ!!
爪'ー`)「看守どもの銃が効いてないのくらい、ずっと見てただろうに」バキィンッ
(;-@∀@)「……はは、でしょうねぇ」
(;-@∀@)「水を高速展開させるあなたの技……見事でしたよ」
爪'ー`)「誉めなくていいからさ、さっさと死んでくれる?」ガシッ
ゴシャッ!!
(;-@∀@)「がふっ……!!!」
ゴシャッ、ゴシャッ、ガスッ!!
.
586
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:59:34 ID:K6ILwtHg0
.
爪'ー`)「さ、これで一丁上がりかな?」バシャッ
バチッ、バチバチバチバチィッ!!!
(;-@∀@)「ぐぎゃあああああああああああ!!!!!!!」ビリビリィッ
爪'ー`)「漏電した電気で焼死させてあげたよ」
爪'ー`)「これで、お望み通りの死に方になったねぇ?」
( ∀ )プスプス…
爪'ー`)「……もう聞こえてないか」スタスタ
アーサー=ピーコック、死亡……。
.
587
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:00:09 ID:K6ILwtHg0
.
【PM13:57】
そして、悪魔は遠くから眺める
(//‰ ゚)「……」
.
588
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:00:43 ID:K6ILwtHg0
第二十話中編終わり
589
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 01:05:18 ID:K6ILwtHg0
.
【用語解説】
・重犯罪者特区
懲役二十年以上の重罰を課せられたヴィランが収容される特別区域。
彼らを待ち受けているのは、通常より厳しい警戒と拷問である。
・金玉爆砕(ゴールデンボンバー)
パンティ・スナッチャーの技のひとつ。
下着で股間を締め付けることにより生殖器へダメージを与える、えげつない技。
・ヴィラン特別収容所
クラウン=シティから離れた荒野の真ん中にある施設。
荒野に建てられているため、貯水量は他の施設より多い。
今回はそれをレイニーキッスに見抜かれ、利用されてしまった。
.
590
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 10:07:20 ID:rvIohkmU0
おつおつ!
待ってたよー嬉しい
591
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 23:15:31 ID:k75KoJb60
おつ!いやーヴィラン大暴れだな
これは全員死刑だわ
592
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 23:27:50 ID:MEMhRi4.0
乙
593
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:10:01 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM12:21】
ヒーロー、到着
(´・_ゝ・`) ザザッ
( ・∀・)「遅いぜ、デミのおっさん!他のやつらは?」
(´・_ゝ・`)「すでに所定の位置で待機してる」
(´・_ゝ・`)「何があっても、これで抜かりはないよ」
( ・∀・)「そっか、そうだよな」
(´・_ゝ・`)「……おや?サー・トレジャーの姿が見えないな」
(;・∀・)「あっ」ドキーン
(´・_ゝ・`)「予定では君と最前線を衛っているはずだったが」
(´・_ゝ・`)「モララー、サー・トレジャーはどちらに?」
(;・∀・)「あー……あー、うん。えーとな……」
(´・_ゝ・`)「どうした。まさかサー・トレジャーの身に何かあったのか?」
(;・∀・)「……犬が」
(´・_ゝ・`)「うん?」
(;・∀・)「犬に襲われて、ここには来てない……」
(´・_ゝ・`)「なんだって?」
.
594
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:10:44 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「悪い冗談はよしてくれ。サー・トレジャーが犬に負けるはずがないだろう?」
(;・∀・)「そっ、そうなんだけどぉ!今回は状況がちがくて!」
(´・_ゝ・`)「モララー……報告は正確に頼む。僕も判断は揺るがせにしたくないんだ」
(´・_ゝ・`)「サー・トレジャーに何があったんだ?」
(;・∀・)「……ち、乳首」
(´・_ゝ・`)「うん?」
(;ー∀ー)「犬に乳首を舐められて足止めされてた……」
(;´・_ゝ・`)「えっ」
(;・∀・)「どっからか知んないけど出動前に犬が湧いてきてさぁ……」
(;・∀・)「トレジャーのおっさんにまとわりついて、乳首舐めて止まらなかったんだ」
(;´・_ゝ・`)「ちょ、ちょっと待て。それじゃあサー・トレジャーは本当にここへ来てないのか?」
(;・∀・)「……うん」
.
595
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:11:19 ID:Iw3A2.YA0
.
(;´・_ゝ・`)「なんてことだ……モララー、お前一緒にいて犬を止められなかったのか?」
(;・∀・)「トレジャーのおっさんが先に行けって言ったんだよぉ!」
(;・∀・)「敵の襲撃の可能性があるからって……!!」
(;´・_ゝ・`)「……そうか、すまない。サー・トレジャーの判断なら仕方ないな」
(´・_ゝ・`)(だが、犬に乳首を襲わせるこの戦法……)
(;´・_ゝ・`)(まさか、ドルチェが何らかの関わりを……!?)
(;´・_ゝ・`)(だとしたらこの事件、サウスガットの収容だけで終わる気がしない……)
(;^ω^)「デミタスさん!」
(´・_ゝ・`)「ブーナーさん」
(;^ω^)「良かったー、ヒーローの方も来てくれてたんですおね!」
£°ゞ°)「ホッと一安心だヨー」
.
596
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:12:32 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「中はどうなっているか、分かりますか?」
(;^ω^)「それが、ジョージさんからもデルタさんからも皆目連絡がなくて……」
£°ゞ°)「中で何かあったら連絡するって事前に言ってたんだけどネー」
( ・∀・)「あんたらは中入らなかったの?」
(;^ω^)「権限があるのが、年長者の二人だけだったんですお」
(´・_ゝ・`)「しかし、定期連絡がないとなると何か起こってる可能性が高いですね」
(´・_ゝ・`)「監視網より、包囲陣を敷いておいた方がいいかもしれないな……」
( ^ω^)「是非お願いしますお!」
£°ゞ°)「あ、そうだ!ヒーローのお兄さんにこれあげるヨー!」
£°ゞ°)っy=ー チャキッ
(´・_ゝ・`)「その銃は……?」
.
597
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:13:33 ID:Iw3A2.YA0
.
£°ゞ°)「これ、対ヴィラン用のショックウェーブガンネー!」
£°ゞ°)「ホントはジョージさんに持たせるつもりだったんだけど、忘れてったみたいヨ!」
(´・_ゝ・`)「それならあなた方が持っていた方がよいのでは?」
£°ゞ°)「これ試作機だから、扱い難しいノヨネー」
£°ゞ°)「使えたのボクらの中で、ジョージさんとデルタさんだけだったネ!」
( ^ω^)「僕たちも警官ですから、自分の身は自分で守れますお!」
( ^ω^)「助けを請わないといけないとはいえ、ヒーローの皆さんも民間人ですおね」
(´・_ゝ・`)「そうですか……それなら、今だけお借りします」
( ・∀・)「あー、いいなー。デミのおっさんだけずりーんだー」
(;´・_ゝ・`)「あのなぁ……僕は再生能力以外何も持ってないんだから、見逃してくれよ……」
.
598
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:16:24 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM13:15】
ヴィラン包囲作戦
『デミタス、応答願う。こちらクォッサだ』
(´・_ゝ・`)「こちらデミタス。どうしました、クー博士?」
『様子が変だと思っていたが……どうやらヴィランどもが、中で暴動を起こしているようだぞ』
(;´・_ゝ・`)「なんですって!?」
『看守たちが応対しているが、外へ逃げるのも時間の問題に見えるな』
『私は収容所内の監視を続行する。君は他のヒーローたちへ伝達を頼む』
(´・_ゝ・`)「分かりました。すぐに包囲しましょう」
.
599
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:17:01 ID:Iw3A2.YA0
.
(´・_ゝ・`)「どうにも中が騒がしいと思ってはいたが、最悪のパターンが訪れるとはな」
(´・_ゝ・`)「サダコくん、ギコ、ミシェーラくん、こちらデミタスだ」
『なぁに、デミさん。どうかしたの?』
(´・_ゝ・`)「緊急事態だ。収容所内部でヴィランが逃げ出したらしい」
『ウッソ!?ヤバいじゃん!!』
(´・_ゝ・`)「かなり大規模な暴動になることが予想される、心してかかれ」
『了解よ!』
(´・_ゝ・`)「それと、僕は周囲の警戒に走るから他のメンバーへ連絡を入れてくれ」
(´・_ゝ・`)「『我々の全力を持って、一人たりとも外へ逃すな』とね」
『……うん!』
.
600
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:17:40 ID:Iw3A2.YA0
.
( ・∀・)「なんかやべーことになってきたなぁ」
(´・_ゝ・`)「あのサウスガットが関係している以上、ただでは済まないと思っていたよ」
(´・_ゝ・`)「それよりモララー。お前には少しキツい仕事を割り振るが、いいな?」
( ・∀・)「ダメっつってもやらすんだろ?分かってるから早く言えよ」
(´・_ゝ・`)「では、君は収容所の外周を走って、ヴィランが逃亡していないか報告してくれ」
(´・_ゝ・`)「この広さだ、クー博士の視界の及ばないところも絶対に出てくる」
(´・_ゝ・`)「君には足で、そのフォローを頼みたいんだ」
(´・_ゝ・`)「ヴィランを見つけたら、近くの仲間へ救援要請を出せ」
(´・_ゝ・`)「それと、一般人の保護とヴィランの確保が同時なら、保護を優先して行うようにな」
(;・∀・)「それもしかして、暴動が収まるまでずっと続けんの?」
(´・_ゝ・`)「そうだ。サー・トレジャーのいない今、君の足が最も早い」
(´・_ゝ・`)「任せたぞ、モララー」
(;・∀・)「チッキショウ、外周だけで何㎞あると思ってんだよ!!」
(´・_ゝ・`)「キャノンボールよりは短い距離だろう?」
(;・∀・)「ゴールのない徒競走は精神的にキツいんだぜ……ったくよぉ……」
.
601
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:18:37 ID:Iw3A2.YA0
.
川д川「ミセリ!ギコ!二人とも聞いてたでしょ?」
川д川「今からヤバいヴィランがわんさか出てくるかもしんないから、皆で警戒するよ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「オッケー!!」
(,,゚Д゚)「なぁ、サダコ。ここら一帯お前の植物で囲んだ方が早ぇんじゃねぇの?」
川#д川「辺りが乾燥してるせいでそれは出来ないってさっき説明したでしょこのバカ!!」
(,,;゚Д゚)「そ、そうだっけ!?すまん!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ギコやんホント人の話聞いてないねー」
川д川「まぁ丈の低い灌木くらいなら生やせるけど、ここまで水気がないとジャングルとかは絶対無理だね」
(,,゚Д゚)「じゃあ植物で囲んで敵の探知も出来ねぇってことか」
川д川「そうね。だからあくまで私の役目は、敵の捕縛程度になるかしら」
(,,゚Д゚)「まぁどうにかなるだろ」
川;д川「楽天的ねぇ……」
ミセ*゚ー゚)リ「シッ!!来たよ、二人とも!!」
『オォォォォォォォ……!!!』
(,,゚Д゚)「おーおー、鼻息荒くして騒ぎやがって」
(,,゚Д゚)「目にもの見せてやりますかねぇっと!!」
川д川「カッコつけてんじゃないわよ、バーカ」
ミセ*゚ー゚)リ「さっさと済ませて、ちゃちゃっと帰るよ!!」
.
602
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:19:20 ID:Iw3A2.YA0
.
(#`ハ´)「アチョーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」シュババババッ
『ぐわぁぁぁぁぁ!!!』
『な、なんだあのジジィ!!クソ強いぞ!!』
(#゚;;-゚)「パパー。ちゃんと風下にいないと、私のガラス当たるヨ」パキパキッ
『目が!!目がぁぁぁ!!』
『死ぬぅぅぅぅぅ!!!!』
( `ハ´)「案ずることないネ。風向きくらい肌で感じて分かるアル」
( `ハ´)「こちとら伊達や酔狂で拳法修めてないってことアルヨ」
(#゚;;-゚)「刺さっても知らんぷりするから覚悟しておくネー」
|(●), 、(●)、|「はいはーい。気絶したヴィランは私に引き渡してねン☆」
|(●), 、(●)、|「間違いなく眠らせて、起きないようにしとくから」
(#゚;;-゚)「任せたネ、おじ……おば……オニばぁ」
|;(●), 、(●)、|「その呼び方だと私が鬼ババみたいに聞こえるから止めてくれない!?」
(#゚;;-゚)「だって名前がオニキスだから……」
|;(●), 、(●)、|「あぁそのオニね!だったらいいわよって言うわけないでしょおバカ!」
.
603
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:21:45 ID:Iw3A2.YA0
.
パァンッ、パァンッ!!
『ぐわぁっ!!』
(´・_ゝ・`)「動くな!動けば容赦なく撃つ!」
パァンッ!!
『な、なんだ……!?』
『力が抜ける……』
(´・_ゝ・`)「なるほどね……」パァンッ
(´・_ゝ・`)「ロミスさんから預かったこのショックウェーブガン、なかなかのものだ」
(´・_ゝ・`)「電極が伸びて対象へ衝撃を加える仕組みなんだな」パァンッ
(´・_ゝ・`)「問題は衝撃のせいで狙いが定まりにくいところか……」
(´・_ゝ・`)「今度改良して、こちらも使わせてもらおう」パァンッ
『もしもーし!こちらモララー!デミのおっさん応答してくれー!』
(´・_ゝ・`)「どうした、モララー」パァンッ
『南側の防壁からヴィランどもが逃げようとしてる!近場にいるやつ寄越してくれ!』
(´・_ゝ・`)「了解。すぐに向かう」
『チックショー!!奴ら全然減らねー!!まだまだ収容所から出てくるぜ!!』
(´・_ゝ・`)「頑張れ、モララー。サー=トレジャーのいない今、君のスピードは生命線だ」
『わぁーってるよ!!じゃな!!』プツッ
(´・_ゝ・`)(……我々だけでの対処も限界があるな)
(´・_ゝ・`)(せめてあと一人、サー=トレジャークラスの人間がいれば……)
.
604
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:22:28 ID:Iw3A2.YA0
.
(;-_-)「精神汚染、レベル5!!」
(;-_-)「ヤァァァァ!!」ブゥンッ
『ぐぉあぁぁぁぁ!?』
『げぼぉっ……』
(;^ω^)「おお、すごい……ホントに触れもせずヴィランたちが倒れていくお……」
£°ゞ°)「ブーン!!見とれてないで僕らも応戦するヨー!」
(;^ω^)「は、はいですお!!」
(;-_-)「無理はしないでくださいね!!銃が効かない相手もいますから!!」
£°ゞ°)「了解ネー!!」
(;^ω^)「にしても……これだけの被害が出てるのに、なんでジョージさんたちは連絡してこないんですお?」
£;°ゞ°)「おかげで軍との連携ガタガタだネー……」
(;^ω^)「まさかもう、死……」
£#°ゞ°)「それ以上言ったらダメよー!!ブーン!!」
£°ゞ°)「僕らが生存を疑ったら、本当にそうなっちゃうネー」
(;^ω^)「す、すんませんお!!」
£°ゞ°)「今は被害を食い止めるのが優先ヨ!オーケー?」
( ^ω^)「はいですお!」
(;-_-)「敵、第二波来ますよ!!迎撃準備お願いします!!」
£°ゞ°)「任せときナー!!」
( ^ω^)「了解ですお!!」
.
605
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:23:08 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM13:18】
孤軍のデルタ
(;"ゞ)「ハッ…ハッ…」ゼェゼェ
『サツがそっちへ逃げたぞ!!』
『追えー!!ぶっ殺せぇー!!』
『一人残らず皆殺しにしろォ!!』
(;"ゞ)(サウスガットファミリーに謎の犬、レイニーキッスまで脱走……)
(;"ゞ)(レイニーキッスは他のヴィランを逃がして、被害を拡大させようとしている)
(;"ゞ)(そしてこっちには、デカいお荷物がひとつだけ……)
_
(; ∀ ) 死〜ん
(;"ゞ)(なんでこの人は肝心な時にこうなんだか……!!)ズルズル
(;"ゞ)「もしもし、こちらデルタ。ブーン、ロミス、応答してくれ!!」カチカチカチ
(;"ゞ)「クソッ!!」ガシャァンッ!!
(;"ゞ)(こんな時に無線まで壊れてる始末……)
(;"ゞ)(いったん外に出なきゃ、支援要請も出せやしない……!!)
(;"ゞ)(今日はどこまでツイてないんだ……!!)
.
606
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:24:02 ID:Iw3A2.YA0
.
(;"ゞ)「とりあえず、ここから逃げないことには……」
(;"ゞ)「サウスガットもレイニーキッスも他のヴィランも、一介の警察には手に余りすぎる!」
『いやがったぞ!!こっちだ!!』
(;"ゞ)「チッ……」
『死ねぇ!!』ドゴォッ
(;"ゞ)「くっ……!!」ダダッ
(;"ゞ)(せめて看守からの援護射撃でもあれば逃げられるのに……!!)
(;"ゞ)(……そういえば、看守たちはなぜこっちの囚人を追って来ないんだ?)
(;"ゞ)(いくらなんでも、私が襲われているのくらい分かるはず……)
(;"ゞ)(何か、連携に著しく齟齬が生じているような……)
.
607
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:25:21 ID:Iw3A2.YA0
.
『逃げられるとぉ……思ってんのかぁ!!!』
ズガァァァァァァン!!!
(;"ゞ)「ぐぁぁっ……!!」ズザァッ
『追い詰めたぜぇ〜ポリ公がよぉ』
『クソでも食って命乞いしろや!!』
『ギャハハハハハハッッッ!!!』
(;"ゞ)「ハァ…ハァ…」
(;"ゞ)「レイニーキッス……奇妙な犬……サウスガット……」
(;"ゞ)「……サウス、ガット?」
『あばよ、ポリ公。地獄に落ちな!!!』
ブォンッ!!
.
608
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:26:12 ID:Iw3A2.YA0
.
ヒュンッ!!
『……えっ?』ガクンッ
(;"ゞ)「ハァ…ハァ…フゥゥ……」
( "ゞ)「……ようやく、理解したよ」
( "ゞ)「通信器機の故障は、ナージャ=サウスガットの磁力の影響だ」
( "ゞ)「彼女の強力な磁界のせいで、精密機械は軒並み狂わされていたんだ」
『て、テメェ今何を……!!』ガクガクッ
( "ゞ)「ということは、監視カメラもとうぜん故障の対象となっているはず」
( "ゞ)「それがどういう意味か、お前らに理解出来るか?」
『死ねぇぇぇぇぇ!!!』
( "ゞ)「見られていなければ、どうとでも対処できるってことだよ」ビリッ
『ぐっ……ぎゃああああああああああああ!!!?』
.
609
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:27:09 ID:Iw3A2.YA0
.
─────
────
───
──
_
(; ∀ )「う……うーん……」
_
(;゚∀゚) ハッ!!
_
(;゚∀゚)「うぎゃあああ!!!」
( "ゞ)「あ、起きた」
_
(;゚∀゚)「デルタ!?お前なんで……」
_
(;゚∀゚)「痛てててて!!?」ズキーン
( "ゞ)「動かない方がいいですよ」
( "ゞ)「骨折とかはないですけど、打ち身とか打撲がスゴいですから」
_
( ゚∀゚)「あぁ、そういや俺、ハハジャに轢かれて……」
_
(;゚∀゚)「って、なんだその倒れてる奴ら!?」
ズシィン…
( "ゞ)「ジョージさんが気絶してる間に、ヴィランどもが脱獄したんです!」
_
(;゚∀゚)「なんだって!?」
.
610
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:27:54 ID:Iw3A2.YA0
.
( "ゞ)「こいつらは仲間割れ始めて、共倒れしたみたいで……」
( "ゞ)「ちょうどいいから、我々が隠れるための肉壁になってもらっていたところです」
_
(;゚∀゚)「お、おう。お前勇気あるな、倒れてようがヴィランだぞ?」
( "ゞ)「それと、サウスガットのせいで通信器機が全て破壊されてます」
( "ゞ)「外に出ないと、救助要請も出せません」
_
(;゚∀゚)「分かった。とりあえずここから脱出することが先決ってこったな」
( "ゞ)「えぇ。急ぎましょう!」
.
611
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:29:28 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:06】
カルロ帰還。パンティスナッチャー離脱。
爪'ー`)「やぁ、ただいま」スィー
ノパ⊿゚)「よぉ、帰って来たか!!何の用だったんだ?」
爪'ー`)「ちょっとゴミ掃除にね……ところで、彼どうしたの?」
ノパ⊿゚)「あぁ……」
(;<◯><◯>)「あぁ……あば、あばばばば……」ガクガク
爪'ー`)「さっきより数倍気色悪くなってるけど」
ノパ⊿゚)「なんか本人いわく、ヤクのフラッシュバックらしいぞ」
ノパ⊿゚)「定期的にこーなるからほっときゃいいってよ」
爪'ー`)「あっそ……ヤク中とか使えないなぁ……」
.
612
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:30:00 ID:Iw3A2.YA0
.
( ^ν^)「おい、狐目の兄さん。悪いが俺は、ここらで別行動とさせてもらうぜ」
爪'ー`)「パンツ操る人は会話に参加しないでくれる?」
( ^ν^)「俺には監獄から救いだしてやらにゃならん仲間がいるんでな……」
ノパ⊿゚)「おいどーするこいつ、全然人の話聞いてないぞ」
爪'ー`)「いなきゃいないで問題ないから放っておけ」
( ^ν^)「パンティ=スナッチャー妙技、浮遊下着翼(フライング・パンティ)!!」フワッ
ノパ⊿゚)「パンティが飛んだ!!」
爪'ー`)「お前もいちいちリアクションしなくていいよ」
( ^ν^)「今後何かあったら、このパンティ=スナッチャーをいつでも呼びな。力を貸してやる」
爪'ー`)「いいから、さっさと逝け」
ノパ⊿゚)ノシ「達者でなー」
(;<◯><◯>)「あばばばばばば……」
.
613
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:31:01 ID:Iw3A2.YA0
.
爪'ー`)「さて……大方の問題は片付いたところで、本題に入ろうか」
爪'ー`)「わんこ姉さん、いるんだろ?出ておいでよ」
▼・ェ・▼ ヒョコッ
爪'ー`)「あんたが僕をここから逃がした理由……まだ聞いてなかったよね?」
爪'ー`)「確か、殺してほしい相手がいるとか言ってたと思うけど」
▼ーェー▼「……」
ξ 'A`)ξ スッ
ξ 'A`)ξ「そうだね……そろそろ話しておこうか」
ξ 'A`)ξ「私の敵……そしてあんたに殺して欲しい相手」
ξ 'A`)ξ「それは……」
ノパ⊿゚)「待て!」
爪'ー`)「どうした、ヒート」
ノパ⊿゚)「あそこ、俺らの進行方向に誰かいるぞ!!」
爪'ー`)「ん〜、あれは……?」
.
614
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:31:24 ID:Iw3A2.YA0
.
( ゚¥゚)「……」
爪'ー`)「おやおや……堅物の看守長殿は、まだ生きておられたか」
爪'ー`)「しょうがない、水で押し流して脱出を……」
ξ 'A`)ξ「待ちな!!」
爪'ー`)「うん?」
ξ 'A`)ξ「あの男は、私をここまで手引きした内通者だよ」
ξ 'A`)ξ「殺すんじゃない!!」
爪'ー`)「へぇ……収容所内部に裏切り者かぁ。やるじゃない姉さん」
.
615
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:32:33 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ 'A`)ξ「ここへ来て私に接触するってことは、向こうで何かあったのかもしれない」
ξ 'A`)ξ「一旦水を止めな!!話を聞く!!」
爪'ー`)「はいはーい……」
ピタッ…
ξ 'A`)ξ「なんだい、セモナ看守長!私に何か用かい?」
( ゚¥゚)「……」
ξ 'A`)ξ「……悪いが、寡黙なのは後にしてくれないかい?」
( ゚¥゚)「……私は」
( ゚¥゚)「この施設の在り方に、常々疑問を抱いていた」
( ゚¥゚)「いかに凶悪なヴィランといえど、人権を剥奪するような真似が許されるのかとな」
爪'ー`)「へぇ〜、話の分かりそうなおじさんじゃない」
( ゚¥゚)「だからこそ、ドルチェ。あなたの声かけに賛同した」
( ゚¥゚)「虐げられているのは人間でなくヴィラン。だからこそ私に協力してほしい、と」
( ゚¥゚)「空調を止め、あなたの侵入経路を確保し、看守側の連携を乱した」
ξ 'A`)ξ「……それで?」
( ゚¥゚)「だが……これはやりすぎだ」
( ゚¥゚)「レイニーキッスだけでなく、他のヴィランまで軒並み逃がすとは聞いていない」
ξ 'A`)ξ「予定外のことが起こってね……すまないと思っているよ」
( ゚¥゚)「これでは、守るべき市民にまで害が及んでしまう」
.
616
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:33:44 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ 'A`)ξ「だが、あんただってヴィランの脱獄に荷担した以上、綺麗事じゃすまないのは分かってたはずだろ?」
( ゚¥゚)「そうだな。だが、騒動の尻拭いは誰かが必ずせねばならない」
( ゚¥゚)「それが、絶対の理だ」
ノパ⊿゚)「アァン!?俺らがその尻拭い担当だってことかァ!?やんぞコルァ!!」
( ゚¥゚)「違う」
( ゚¥゚)「恥を濯がねばならないのは、ヴィランの口車に乗せられた私だ」
( ゚¥゚)「責任を取るべきは、私なんだ」
っy=ー( ゚¥゚) ジャキッ
ξ;'A`)ξ「まっ……待てっ!!」ハッ
タァーンッ…
.
617
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:34:20 ID:Iw3A2.YA0
.
( ¥ )ドサッ…
ノパ⊿゚)「おーおー、何の躊躇もなく引き金引いたぞコイツ」
ξ;'A`)ξ「……あんた、バカだよ。なんで、そんなこと……」
爪'ー`)「まーまー。そのバカが責任取ってくれるってんだからいいでしょ」
ξ#'A`)ξ「テメェッ……!?」ピキッ
爪'ー`)「それより、さっさと逃げるよー」
ザザザァンッ……!!
ξ;'A`)ξ「……クソがっ!!」
.
618
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:35:32 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ「胸糞の悪い結果になっちまったね……」
ノパ⊿゚)「ケッ。後悔するくらいなら最初からやんなきゃいいんだよ」
爪'ー`)「悪事を働くつもりなら、ここの人間皆殺しても罪悪感なんて持つべきじゃないね」
ξ 'A`)ξ「あんたらと一緒にするんじゃないよ、殺人鬼にテロリスト」
(;<●><●>)「こ、こいつら絶対頭おかしい……」
爪'ー`)「おや、お目覚めかいジャンキーくん」
ノパ⊿゚)「ラリパッパすんのは逃げ切ってからにしろよな?」
爪'ー`)「さぁ、そろそろ外に出る頃だ」
爪'ー`)「ここから先は、マンホールから地下に逃げる」
爪'ー`)「そしたらあとは水の流れに沿って、警察を撒けばいい」
ノパ⊿゚)「それより、さっきの話の続きは?」
爪'ー`)「……ん?」
ノパ⊿゚)「お前に殺してほしい人間がいるとかなんとか……」
爪'ー`)「あぁ、まぁ今はいいよ。逃げ切ってから聞くことにしよう」
ノハ;゚⊿゚)「適当だな!?」
ξ 'A`)ξ「勝手な男だね……」
.
619
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:36:22 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:15】
いてはいけない場所にいる人
(,,;゚-゚)「へはー……へはー……」ゼェゼェ
(,,;゚-゚)「や、やっと着いた……」
(,,;゚-゚)「なんで収容所ってこんなデカいの……敷地の一部に住まわせてよ……」
(,,;゚-゚)「……というか」
『ウォォォォォォォ!!!』
(,,;゚-゚)「なんだろうこの声……そこら中から聞こえてきてない?」
(,,;゚-゚)「中で運動会でもやってるのかな」
(,,;゚-゚)「よく分かんないけど邪魔しちゃ悪いし……裏手側から回り込も……」
.
620
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:37:29 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,゚-゚)「はぁー……でも心細いなぁ」トコトコ
(,,゚-゚)「どこかに知ってる人でもいないかな」
(,,゚-゚)「なんてね。収容所に知り合いなんているはずが……」
『マンホールからはここからすぐの場所にある。蓋は水でこじ開ければいい』
(,,゚-゚)「……ん?」
(,,゚-゚)「誰かの声?」
『ヒート、水で壁を爆破しろ』
『おうよ!』
ズドォォォォォォォンッ!!!!!
(,,;゚-゚)「にゃわぁ!?」
爪'ー`)「ん?」
(,,゚-゚)「……え?」
爪'ー`)「あっ、君は……!!」
(,,;゚-゚)「ぎゃっ……ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
(,,;゚-゚)「カルロ=フォクシー!?」
爪'ー`)「ギャシャールちゃ〜ん!!久しぶりじゃないか!!」
.
621
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:38:31 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,;゚-゚)「なっ、なんであんたがこんなとこに!?」
爪'ー`)「こんなとこってここそもそも収容所だけど」
(,,;゚-゚)「そうだったボクの方が異端なんだった!!」
爪'ー`)「ちょうどいいや。君これから僕らの人質ね?」
ザパァンッ!!
(,,;゚-゚)「わぎゃあーーー!!」
爪'ー`)「僕ら今、脱獄中なんだ。だから適当に盾になって協力してくれよ」
(,,;゚-゚)「誰が協力なんてするかー!!」
爪'ー`)「しないならこの場で殺すけど?」
(,,;゚-゚)「喜んで協力します!!」
ノパ⊿゚)「おい、誰だよそいつは?」
爪'ー`)「僕が逮捕される前に殺し損ねた女の子さ。名前はギャシャールちゃん」
ノパ⊿゚)「へー……テメェみてえな変態に好かれるなんざ、運がねぇな?」
(,,;゚-゚)「それ一番嘆きたいのボクだからね!?」
.
622
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:39:32 ID:Iw3A2.YA0
.
爪'ー`)「まーこれで仮にヒーローが止めに来ても、逃げきれる算段が上がったね」
爪'ー`)「いざとなれば弾除けにもなるし、血液抜いて水分補給にしてもいいし」
(,,;゚-゚)「ろくな扱いされてねぇ〜〜〜〜……ボクの人生って一体なに……?」
ξ 'A`)ξ「まったく……危ないことに首を突っ込むからこうなるんだよ」ヒョコッ
(,,゚-゚)「あっ!ドルチェちゃ……さん!比較的まともな顔見知りがいた!」
(,,゚-゚)「お願いドルチェさん!あなたからボクを逃がすように、この人に言ってくれません?」
ξ 'A`)ξ「私の言うこと聞くくらいなら、最初から人質なんて取らせてないよ」
(,,;゚-゚)「ですよねー!!はぁ……」
(;<●><●>)「おい!喋ってる場合じゃないぞ!」
(;<●><●>)「前方に人影だ!警戒しろ!」
ノパ⊿゚)「まーたかよ!今度こそさっさと爆破して逃げるぞ!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ハッ
ξ;'A`)ξ「ま、待て!!あれは……!!」
623
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:40:17 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「……」オォォォォォ…
ξ;'A`)ξ ゾワッ
爪;'ー`)「!!」 ゾクッ
.
624
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:41:44 ID:Iw3A2.YA0
.
ドパァァァァァァァァァンッ!!!!
ノハ;゚⊿゚)「うぉぉぉぉ!?なんだぁ!?」
爪;'ー`)「この量の水を弾いたのか……素手で……!?」
ξ;'A`)ξ「カルロ!!あいつがお前に殺してほしい相手!!」
ξ;'A`)ξ「ハイド=ハートマンだよ!!」
(//‰ ゚)「……!」ピク
爪;'ー`)「おやおや……警察署長殿がずいぶんと剣呑な姿になって……」
ξ;'A`)ξ「あんたも警察には恨みがあるだろ!!総掛かりでぶっ殺すよ!!」
爪;'ー`)「オーケー、いいでしょ。ここを切り抜けなきゃ、逃げるのは無理そうだ」
(//‰ ゚)「……」スウゥゥゥ…
.
625
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:43:23 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「……お前のその体臭」
(//‰ ゚)「ショボンニのジジィの屋敷を嗅ぎ回ってた犬どもと、同じ臭いだ」
ξ;'A`)ξ「……!」
爪;'ー`)(水にまぎれた体臭を嗅ぎ分けられるのか……?馬鹿げた嗅覚だこと……)
(//‰ ゚)「そして複数の犬を操れるなら、マンホールで俺たちを襲ったやつと同一人物」
(//‰ ゚)「つまり、俺のことを監視してたのはテメェってワケだ……」
(//‰ ゚)「テメェは、トレジャーんとこのドルチェの真の姿ってとこか」
ξ;'A`)ξ「……それが、何だってんだい!!」
(//‰ ゚)「まぁ、今となっちゃあそれもどうでもいいことだ」
(//‰ ゚)「たかが犬ッコロに倒せるような俺じゃなくなったしな……」
(//‰ ゚)「だが、これでも元警察官なんでな」
(//‰ ゚)「市民の安全だけは守らにゃあ寝覚めが悪い」
(//‰ ゚)「ドルチェ。テメェのしたこたぁ市民の明日を脅かす行為だ」
(//‰ ゚)「万死に値するぜ」
爪;'ー`)「おっと、動くな!」グィッ
(,,;゚-゚)「にゃーっ!?」
爪'ー`)「動けば水の散弾が、彼女の体を穴だらけにするよ!!」
爪'ー`)「分かったら道を空け……」
.
626
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:45:02 ID:Iw3A2.YA0
.
フォンッ
(//‰ ゚爪;'ー`)「消えっ……!?」
ブヂィッ!!
爪;'ー`)「がっ……ぐあああああああああ!!!!!」
(,,;゚-゚)「ぎゃああああああ返り血があああああああ!!!」
ノハ;゚⊿゚)「カルローーーー!!?」
ズブッ……
ノハ;メ⊿゚)「ぎゃあぁっ!?」
ゴリッ!!
(;<●><◯>)「ぎぃいいいいいい!!」
(//‰ ゚)「オメーらは、片腕と片目ずつで特別に許してやらぁ」
(//‰ ゚)「だがドルチェ。お前は生かしちゃおかねぇ」
(//‰ ゚)「諸悪の根源であること、地獄で懺悔してくるんだな」
ξ;'A`)ξ「……チィッ!」
.
627
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:46:35 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ(楽に殺せる相手じゃないとは思ってた……)
ξ;'A`)ξ(だからヒーローを頼らず、あえて脱獄の先導者として汚名を着るつもりでいた)
ξ;'A`)ξ(なのに……三人がかりでさえ、こんなにも差はデカいのか……!!)
(//‰ ゚)「どうした。来ねぇならこっちから行くぜ?」
ξ;'A`)ξ「……ハァァッ!!」ヒュンッ
(//‰ ゚)「トロい」ガシィッ!
ξ;'A`)ξ「ガハッ……!?」
(//‰ ゚)「分かったろ。天地が返ってもお前じゃ俺には勝てねぇ」
(//‰ ゚)「見逃すこたぁねぇが、お前の目的さえ喋れば、痛みも苦しみもなく楽に死なせてやる」
ξ;'A`)ξ「くっ……!!」ジタバタ
(//‰ ゚)「トレジャーのため……なワケないな?」
(//‰ ゚)「ヤツぁ脱獄なんて手段で喜ぶ外道じゃねぇ」
(//‰ ゚)「下水道で邪魔したことを考えると、ファニーフェイス絡みか?」
(//‰ ゚)「どうなんだ、えぇ?」
.
628
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:47:26 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;'A`)ξ「あんたに話すことなんか……一言もないね!!」
▼;・ェ・▼ ヒュッ!
スルンッ
(//‰ ゚)「……!」
▼#・ェ・▼「ガルルルルッ!!」
ガブゥッ!!
(//‰ ゚)「……言ったろうがよ。犬ッコロに負ける俺じゃねぇってな」
(//‰ ゚)「このままテメェの脳天、地面に叩きつける」ググッ
▼;・ェ・▼(牙が抜けない……!!筋肉を締めつけてるのか……!?)
(//‰ ゚)「あばよ、ドルチェ。次に会うときゃ、地獄だぜ」ブォンッ
▼;・ェ・▼「……!!」
(;<●><◯>)「キ……キ……キ……!!」
.
629
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:49:36 ID:Iw3A2.YA0
.
(;<●><◯>)「キェェェェェェァアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!」
( <●><●>( <●><●>( <●><●>三三三(;<●><◯>)三三三<●><●>)<●><●>)<●><●>)
ズリュリュリュリュリュウッ!!!
(,,;゚-゚)「ぎゃああああああ!!キモーーーーーーッ!!!」
(//‰ ゚)「……!!」ビタッ
▼;・ェ・▼(これは……禁断症状による能力の暴発!!)
爪;'ー`)「ハァッ……ハァッ……!!」
爪;'ー`)「ヒートォッ!!その分裂体、全て爆破させろォッ!!」
ノハ;メ⊿゚)「おっ……オォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!!!
爪;'ー`)「水よ!!俺たちを安全な場所まで運べェェェェェ!!!」
ザパァァァァァァァァァンッ!!!
(//‰ ゚)「チッ……」ヒュンッ
(,,;゚-゚)「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」
ξ;'A`)ξ「……!!」ヒュンッ
.
630
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:50:51 ID:Iw3A2.YA0
.
(,,;゚-゚)「ゲホッ、ゲホッ……」
(,,;゚-゚)「な……何が起こったの……?」
ξ;メ'A`)ξ「うっ……あ……!!」ボロッ
(,,;゚-゚)「わぁぁぁ!?ドルチェさん!!大丈夫ですか!?」
(//‰ ゚)「……どういうつもりだ、ドルチェ」
(//‰ ゚)「オメー今、人質を爆破から守ったろ?」
(,,;゚-゚)「えっ!?この怪我ボクのせいなの!?」
(//‰ ゚)「そうでなきゃそこまでダメージは負ってねぇ……違うか?」
(//‰ ゚)「脱獄先導なんつーゲスをした割には、ずいぶんと殊勝なことじゃねぇか」
(//‰ ゚)「地獄で情状酌量でも申し込むつもりかよ?」
ξ;メ'A`)ξ「ハッ……確かに、私は……忌むべき外道だよ……」
ξ;メ'A`)ξ「脱獄を、先導し……人々を混乱に陥れ……死者も山ほど出た……」
ξ;メ'A`)ξ「けどねぇ、私にだって……最後に通すべき義理はある……!!」
ξ;メ'A`)ξ「目の前で死にかけた民間人がいるなら……助けに走るのが、ヒーローだろ……!!」
(,,;゚-゚)「ドルチェさん……!!」
(//‰ ゚)「……惨めなもんだな、ドルチェよぉ」
.
631
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:52:05 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ ゚)「逃がした凶悪犯には逃亡され、俺を倒すこともままならねぇ」
(//‰ ゚)「爆破のキズで、放っておいても遠からず死ぬだろう」
(//‰ ゚)「テメー、もう終わってんよ」
ザッ…
ξ;メ'A`)ξ「ま、待ちな……まだ戦いは終わってない……!!」
(//‰ ゚)「いいや、終わりだ。そのままそこで、黙って死んでいきな」
(//‰ ゚)「それとも、立ち上がれるならかかってきてもいいんだぜ?」
ξ;メ'A`)ξ「く、そ、がぁっ……!!」
(//‰ ゚)「……」クルッ
(,,;゚-゚)「ぎゃあっ!!」ビクーンッ
(//‰ ゚)「あー……そんなビビんな。危害は加えねぇから」
(//‰ ゚)「怪我は……かすり傷程度か。奇跡的だな」
(//‰ ゚)「立ちな。他のヒーローんとこに連れていってやらぁ」
(,,゚-゚)「あ……ど、どうもすみません……」
(,,゚-゚)(なんだこの人……意外といい人?)
.
632
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:54:02 ID:Iw3A2.YA0
.
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!』
(//‰ ゚)「……?」ピク
(;・∀・)「ハイパーウルトラデリシャススーパーストロングモララーキーーーーーーーーーーーーック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
メキャアアアアアアッ!!!!!
(//‰ )「……!!」グラァッ
(;・∀・)「ヘイ、こちらモララー!!西口防壁でヴィランに襲われてた民間人を確保!!」
(;・∀・)「現場には大量の血糊と爆発痕と、なんかすんごいヌルヌルした粘液が大量に飛び散ってる!!」
(;・∀・)「毒の可能性とかありそうだから、民間人つれてさっさと逃げるぜ!!」
『了解。迅速に頼む』
(;・∀・)「坊主!!俺に掴まれ!!」
ガシィッ!!
(,,;゚-゚)「んにゃっ……!」
ドギュゥゥゥゥンッ!!!!
(,,;゚-゚)「にゃあああああ!!?」
.
633
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:55:17 ID:Iw3A2.YA0
.
(//‰ )「……」ゴリッ
(//‰ ゚)「……おー痛ぇ、さすがにあの速度の蹴りは多少効くみてぇだな」コキコキ
(//‰ ゚)「まぁ、ヒーローに受け渡したのは違いねぇからいいだろ」
ξ;メ A )ξ「……」クタ
(//‰ ゚)「……ふん。最後に意地見せやがったかよ。ドルチェよぉ」
(//‰ ゚)「オメーは外道だったが……その善行に免じて、遺言だけは残させてやらぁ」
ザッ…
.
634
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:56:22 ID:Iw3A2.YA0
.
ギュワァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!
(,,;゚-゚)(ヒィィィ!!死ぬっ、死んじゃう!!早いっ、早いぃぃぃ!!!)
(,,;゚-゚)(何なのこいつー!?)
( ・∀・)「……」シュバババッ
ムニムニ
(;・∀・)(うーん……?)
(;・∀・)(なんか、背中にやわこいもんが当たってる……?)
(;・∀・)(こいつ男……だよな?ハトムネか?)
(;・∀・)(まぁいいや。とりあえず安全なとこまで運ぼ)
ズドドドドドドド……
.
635
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 18:58:30 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:30】
ビッグトレジャーとクラウンデビル
( ,,;^Д^)「オ、オ、オ、オォォォォォォォォォォン……!!」
『アンッ、アンッ!!』ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
『ワフンッ』ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
( ,,;^Д^)「ヌォォォォォォォォ!!私は負けなアフゥゥゥゥゥゥゥゥン!!」
( ,,;^Д^)「たとえ両の乳首が取れようとも、私は折れぬゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」
『ワン……』ピタッ
『ワウ?』ピタリ
( ,,;^Д^)「お、おう?」
『アンアンッ』トトトーッ
『キャウンッ』スタスタ
( ,,;^Д^)「犬が帰って行く……?」
( ,,^Д^)「能力者の支配から解放されたのか!!」
( ,,^Д^)「……!!」ハッ
( ,,;^Д^)「これがドルチェの能力ならば……ドルチェの身に何かが!?」
( ,,;^Д^)「いかん!!急がねば!!」
.
636
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:00:20 ID:Iw3A2.YA0
.
( ,,#^Д^)「ウォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!!!!
( ,,^Д^)「ヌッ!!」キキィッ!!
(//‰ ゚)「……」ヌゥッ…
( ,,^Д^)「その異様……尋常の者ではないとお見受けした!!!」
( ,,^Д^)「何者だ!!!」
(//‰ ゚)「……収容所西側の防壁で、お前の犬が死にかけてる」
(//‰ ゚)「行くならさっさと行け。残された時間はねぇぞ?」
( ,,^Д^)「……!!」ハッ
( ,,^Д^)「その声……もしや、ハイド……!!」
ヒュンッ
( ,,;^Д^)「消えた……!!」
( ,,;^Д^)「ハイド署長……まさかあなたも、あの『石』を受け入れてしまったのか……!!」
( ,,^Д^)「……いや、今はそれも後回しだ!!」
( ,,^Д^)「ドルチェ、すぐに行くぞ!!」
ドギュゥゥゥゥンッ!!!!
.
637
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:01:10 ID:Iw3A2.YA0
.
【PM14:32】
遺言
( ,,^Д^)「デミタス!!応答してくれ!!こちらトレジャー!!」
『サー・トレジャー!!お待ちしてました!!』
『事態は収束へ向かいつつあります。事後処理をおまかせしても?』
( ,,^Д^)「そうしたいのだが……ある筋から、ドルチェがここにいるという情報を得た!!!」
『なんですって!?やはりドルチェが……!!』
( ,,^Д^)「真偽を確認してからそちらへ向かう!!まずは西側防壁へ向かうので、何かあれば連絡を!!」
『了解です。ご武運を』プツッ
( ,,^Д^)「ドルチェーーーーー!!!どこにいる、ドルチェーーーーー!!!」
.
638
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:02:50 ID:Iw3A2.YA0
.
( ,,^Д^)「おーーーーい!!!ドルチェーーーーー!!!」
( ,,^Д^)「ヌッ!!!」ピタッ
ボロッ…
( ,,^Д^)「ここが西側防壁……なぜここだけこんなにボロボロなのだ……?」
( ,,^Д^)「それに、この粘液……どこかで見覚えが……」
( ,,^Д^) ハッ!
ξ;メA )ξ「……」
( ,,;^Д^)「ど……ドルチェーーーーーーーーーー!!!!!!」
.
639
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:03:28 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;メ A )ξ「う……」ピクンッ
( ,,^Д^)「良かった!!!まだ息はある!!!」
( ,,^Д^)「ドルチェ!!!しっかりするんだ、気を確かに持て!!!」
ξ;メ'A`)ξ「と、れじゃー……?」
ξ;メ'A`)ξ「はは……ついに、幻覚が見えてきたか……」
ξ;メ'A`)ξ「どうやら、お迎えも……近そうだね……」
( ,,^Д^)「幻覚ではない!!!私は実物だ!!!」
ξ;メ'A`)ξ「いいんだ……どっちに、しろ……私は、長く……ない、から……」
ξ;メ'A`)ξ「幻覚でも……本物でも、いい……私の、最後の願いを……聞いてくれ……」
( ,,;^Д^)「その前に応急手当てを……」
ξ;メ'A`)ξ「ファニー……フェイス、を……」
ξ;メ'A`)ξ「アヒャルドを……助けて、やって、おくれ……」
( ,,;^Д^)「!?」
( ,,;^Д^)「ファニーフェイスを……!?なぜ、ドルチェが……!!」
.
640
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:04:18 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;メ'A`)ξ「筋違いは、承知の上で……頼む……お願いだ……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子の生涯を……台無しに、したのは……私、なんだ……」
( ,,;^Д^)「もういい!!!喋るな、ドルチェ!!!安静にしていろ!!!」
ξ;メ'A`)ξ「あぁ……どれだけ懺悔しても……あの子は、許しちゃ……くれないだろうさ……」
ξ;メ'A`)ξ「けど、私は……私は……!!」
ξ;メ'A`)ξ「我が子の、幸せも……願っちゃ、いけないのかい……!?」
( ,,;^Д^)「なっ!?」
ξ;メ'A`)ξ「あの子は……スモーキー、タウンで……私が産んだ……実の子供……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子はっ……私の……息子、なんだよ……!!」
( ,,;^Д^)「何ィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!」
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641
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:05:02 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ;メ'A`)ξ「お願いだよ……トレ、ジャー……」
ξ;メ'A`)ξ「あの子を、救って……あげ……て……」
ξ;メ'A`)ξ「……おね……がい…………」
ξ;メ A )ξ ガク…
( ,,;^Д^)「ド……!!」
( ,,;^Д^)「ドルチェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
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642
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:05:48 ID:Iw3A2.YA0
.
─── ドルチェ=マッケンジー、永眠……。
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643
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:06:22 ID:Iw3A2.YA0
第二十話後編終わり
644
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:07:26 ID:Iw3A2.YA0
.
【登場人物紹介】
( ,,^Д^) BIG TREASURE
二時間半もの間、犬に乳首を責められていたナイスガイ。
(´・_ゝ・`) CAFEAULAIT DEMITASSE
本名:アンドリュー=デミナンス
適切な対応で被害を最小限に食い止めた。
.
645
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:08:04 ID:Iw3A2.YA0
.
( ・∀・) SUPER SPEED STAR
本名:モララード=マクレガー
今回一番の功労者。とても疲労したがやりきった感はしている。
(,,゚-゚) ギャシャール=ホプキンス
本名:キャサリン=ホプキンス
モララーにおっぱいが当たっていたことには気づいていない。
.
646
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:08:36 ID:Iw3A2.YA0
.
ξ 'A`)ξ DOGGY POISON
本名:ドルチェ=マッケンジー
ファニーフェイスの実母。
( ゚∀゚ ) FUNNY FACE
本名:アヒャルド=マッケンジー
ドルチェ=マッケンジーの息子。本人はその事実を知らない。
.
647
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:27:24 ID:0GbMVTvw0
ドルチェやっと死んでくれたか
648
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:48:36 ID:7eeMu1I20
乙
二時間半も乳首責めされてんじゃねえよ!w
649
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 19:48:47 ID:hX4DmIII0
乙
ドルチェ……
650
:
名無しさん
:2019/09/12(木) 21:13:29 ID:RsPOU2cU0
デルタは何者なんだ…
651
:
名無しさん
:2019/09/13(金) 07:51:59 ID:OsbdcdR.0
otu
652
:
名無しさん
:2019/10/28(月) 16:33:32 ID:KVMcTw3I0
ツイッターの話題で申し訳ないけど作者さん、もしかして打ち切りかい?
653
:
名無しさん
:2023/07/24(月) 17:12:31 ID:Y6VgHl2U0
まだかよトレジャー
654
:
名無しさん
:2024/07/22(月) 13:45:57 ID:21Sr4PYk0
初期轟絶みたいな仕様よね。
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