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( ,,^Д^)ビッグ・トレジャーの大冒険のようです!!!

123名無しさん:2018/04/04(水) 21:39:39 ID:V53fHRGY0
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(  ゚∀゚ )「よっと……これでいいかぁ?」

奴が引きずってきたのは、ベルトコンベアの先にしつらえられた、鉄鋼裁断用の巨大なチタンブレードだった。
固い鉄鋼を加工するためのものだけあって、そのブレードは分厚く、重たい。
全長は2メートル前後、厚みに至っちゃゆうに5センチはありそうだった。


Σz; ゚ー )リ「そんなもん、武器になるわけないだろ!?」


車をひっくり返したアヒャルドの筋力からして、重さはどれだけあろうと問題じゃない。
けどそのブレードは明らかに奴のタッパよりデカく、人がぶん回して扱えるような代物じゃなかった。


(; ゚∀゚ )「おっと……重くはないが、バランスが悪ぃな」


当たり前だが、それは人が振るうことを前提として作られちゃいない。
取っ手も握る猶予もなく、奴は人外のパワーでむしるようにブレードの端を掴んでいるだけだ。

片手で使おうとするとどうしても引きずって歩かなきゃならない。
両手で引きずらないように持つと、視界がふさがって前が見えなくなっちまう。
だが、よろけながらも奴は、その不釣り合いなブレードを武器として扱おうと必死になっていた。


(; ゚∀゚ )「こいつを上手く扱えるようになるまでは、それなりに時間がかかる」

(; ゚∀゚ )「それまでに、俺もお前もおっ死んでなきゃいいがな」

Σz; ゚ー )リ「本気かよ……どうかしてるぜ」

(; ゚∀゚ )「へっ。俺がまともだったことが今まで一度でもあったかよ」

(; ゚∀゚ )「いいからお前は、自分のための逃げ道を探してな」

そうして奴は、コンテナの陰から躍り出て、マフィアどものいる方向へ走っていったんだ。

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