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('、`*川魔女の指先のようです
77
:
名無しさん
:2017/12/18(月) 20:58:25 ID:/.UYpKWU0
「覚えていただいて光栄です、一等軍曹!」
レドは訓練兵時代に優秀な兵士として一目置かれていたが、彼が最もその才能を発揮したのは救護の能力だった。
訓練中に起きた暴発事故の際には、冷静な判断に基づいた適切な処置によって多くの命を救ってきた。
衛生兵としての訓練を徹底して仕込まれた彼は、戦場に於いて非常に重要視される存在となる。
対してビルはと言うと、射撃の成績や格闘技のセンスは並み程度で、救護の才能についても同様であるが、一つだけ彼が天性の才能を持っている分野があった。
それは、料理である。
彼が作る料理は非常に大雑把な見た目ではあるが、味付けは天才的な物があり、不人気の軍用携行食でさえも人気にしてしまうほどだった。
問題なのは、彼が料理に対して興味を持っていない事であり、その才能を発揮するのは彼の気が向いて料理をすることになった時の事だ。
無論、彼が料理担当になれば間違いなく美味い料理が振る舞われることになる。
('、`*川「貴方達も大変ですね、ここに来たばかりなのにあんなことになって」
「全くですよ。
レーダーで見ても明らかに密漁者だったのに、俺達が悪者扱いされるなんて。
ジュスティアの連中は頭がおかしいですよ」
「ビル、口の効き方に気をつけろよ。
すみません一等軍曹。
こいつあの時船に乗っていて、それで少し頭に血が上ってるんです」
('、`*川「怒りたくなる気持ちも分かります。
でも、兵士である以上はその感情を抑制しないと」
「分かってますよ、一等軍曹。
スペイサー伍長には婚約者がいたんです、その人の事を考えると……」
その話は初耳だった。
恐らく、ビルと死んだスペイサーは個人的に仲が良かったのだろう。
感情的になるな、と言われてもまだ若い彼には難しい話なのかもしれない。
戦場では、いつ誰が死ぬかは分からない。
悲しい話だが、慣れるしかないのだ。
「……おいおい、懐かしい顔があると思ったら、ペニーじゃないか」
('、`*川「久しぶりですね、ニクス・テスタロッサ」
「フルネームで呼ぶとは、相変わらずつれないなぁ」
乾ドックの方からやってきたのは、ペニーの同級生であるニクス・テスタロッサ二等軍曹だ。
ブラウンの髪をオールバックにした垂れ目気味のこの伊達男は、あらゆる戦闘のテクニックに精通しており、海軍からも一目置かれた存在だ。
若さからくる自信がその身から溢れ、無精ひげを蓄えた顔はどことなく闘犬を彷彿とさせた。
彼とは幼稚園の時からの付き合いで、同じ時間を共有し合った貴重な仲間である。
この仕事をしている同級生の中には、既に戦場で死んだ者もいれば、両足を失った者もいる。
葬儀に参列した際、ペニー達は改めて自分達の仕事の現状を実感する。
この仕事は常に死と隣り合わせであり、他者に死をもたらすものであり、死ぬという事は他者を傷つける行為の一つなのだと。
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