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('、`*川魔女の指先のようです
73
:
名無しさん
:2017/12/18(月) 20:49:19 ID:/.UYpKWU0
ノパ⊿゚)『何かあったのか?』
この周波数はペニーしか知らないため、いちいち誰が連絡をしているのか確認する必要はない。
名前を呼ばれたペニーは驚くこともなく、報告を行う。
('、`*川「問題が発生しました」
ノパ⊿゚)『ほぅ、お前が問題と言うならよほどの事態だろう』
('、`*川「所属不明のジョン・ドゥと交戦しました。
昨夜にも目撃したため、今朝の事件とも関連があると思われます」
ノパ⊿゚)『そいつは大問題だ。
お前のSVDは今晩の便で運ぶが、それと一緒に対強化外骨格用の徹甲弾が必要だな。
手配しておくか?』
通常の徹甲弾よりも火薬の量と種類、弾芯、弾頭に大きな違いがある。
より分厚い装甲でも貫けるように貫通力に特化したその弾丸は、現存する七割近くの強化外骨格の装甲を貫通出来る。
無論、弾速と貫通力に特化しているために柔らかい物体に使うのにはあまり向いておらず、マンストッピングパワーは弱い。
だが一つ変わった特性があり、それは一度固い装甲を貫通した後に弾頭が暴れるように回転し、強力なストッピングパワーを発揮する点だ。
装甲の下にある人間を仕留めるための工夫で、万が一生身の人間に対して使うとしたら頭部を狙うのが最も有効的な方法である。
その場合、周囲に脳と骨片が飛び散るのは避けられない。
('、`*川「通常弾も多めに送ってもらえると助かります」
ノパ⊿゚)『分かった。
他に何か必要な物はあるか?』
('、`*川「いいえ、特には」
ノパ⊿゚)『お前に手を貸してもらう確率が上がってしまって済まないが、よろしく頼む』
通信を終え、ペニーは軽く溜息を吐いた。
これ以上、この事件が複雑化しないことを切に願うばかりだ。
ヒートも分かっているだろうが、棺桶が出てくるという事は、どこか大きな勢力との戦闘は避けられないという事なのだ。
それに、彼女が特に言及しなかった援軍の事もそうだ。
話が上がらないという事は、当初の予定通り一個分隊しか派遣されない。
それに、どれだけイルトリアの訓練が過酷で兵士達の練度が高いとは言っても、
棺桶を持たない一〇名程度の兵士で構成される分隊では、大きな成果どころか戦闘を生き延びられるかも分からないのである。
せめて援軍が到着するまで、何も起こらないことを願うばかりだ。
通信室から次に向かったのは、灰色の塗装が剥げかけた倉庫だった。
預けたバイク以外の移動手段を手に入れないと、この島の中で活動することが困難になる。
出来ればバイク、それもオフロードタイプの物が望ましい。
だが、倉庫には装輪装甲車すらなく、4WDのハンヴィー(高機動多用途装輪車両)が二台と大型の輸送トラック、そしてペニーのバイクがあるだけだった。
後は武器と弾薬の山であり、ペニーが今必要としている物は置いていそうになかった。
情報収集のために島中を移動するのは諦め、宿泊しているホテルを拠点として行動するのが安全だろう。
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