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('、`*川魔女の指先のようです
42
:
名無しさん
:2017/12/17(日) 08:51:58 ID:YAAXsb060
否が応でも興味をそそられる。
この二人を無事に送り届けたら装備を整え、視線を感じた地点に戻ろうと彼女は密かに決意した。
('、`*川「今度は私から二人に訊いてもいいかしら?」
油断は新たな問題を生じさせる最適な要因だ。
安心した瞬間に絶命する兵士を幾人も見てきたからこそ、それは自信を持って言える。
最後まで油断する気持ちを押さえさせるため、ペニーは二人に質問をすることにした。
('、`*川「学校は楽しい?」
(=゚д゚)「えっと……どうでしょうかね……俺、その辺りがいまいち分からなくて。
何をしたら楽しいのか、何をしなかったら楽しくないのか、その基準が分からないんですラギ」
('、`*川「物事はね、誰かが決めたから楽しい、じゃないのよ。
貴方が楽しいと思えば楽しいのよ」
それは幸せの定義と非常に似た疑問の一つだ。
あらゆるものを手に入れた大富豪が満たされないように、一獲千金を夢見る金鉱労働者のように。
('、`*川「ミセリはどう?」
ミセ*゚-゚)リ「楽しいです。
ただ、勉強がなぁ……」
少し気恥かしそうに答えるミセリ。
年相応の反応だった。
('、`*川「覚えておいても損はないわよ。
何に役立つかなんて、その時にならないと分からないものだからね」
途中、分かれ道が複数あったが記憶した方角に向かって足を進め、遂には舗装路に辿り着いた。
その舗装路はペニーがバイクで通った道であり、それを辿ればキャンプ場に確実に到着出来る。
木々の作り出したトンネルには月光が差し込み、まるで木漏れ日のように地面に光を落としていた。
('、`*川「いい夜ね」
夜空に散らばった幾千万の星々は宝石箱のように輝き、その眩さは今にも空から落ちてきそうなほど近くに感じる。
銀色とも黄金色とも思える月はその表面に笑窪のようなクレーターを見せながらも、その神聖さを損なうことなく、かと言って自己主張をするわけでもなく静かに世界を照らしていた。
静かな夜だった。
鳥の歌、虫の声、木々のざわめき、風のささやき、潮騒の轟き、自然が生み出す全ての音が混然一体となった静寂。
空に漂う一片の雲の輪郭が白く照らされ、孤独な旅人を彷彿とさせる光景は、深夜にこそ映える物だ。
日付はとうに代わり、月の傾き具合から早朝の三時ぐらいだろうと推測した。
想像以上に早く二人を発見してここまで連れてくることが出来たのは幸運以外の何物でもない。
獣に襲われて死んでいても不思議ではない状況の中、負った怪我は軽い擦過傷と捻挫。
サマーキャンプは引き続き参加可能だろう。
この経験も時が経てばいい思い出になるだろう。
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