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('、`*川魔女の指先のようです
41
:
名無しさん
:2017/12/17(日) 08:49:36 ID:YAAXsb060
('、`*川「珍しいわね、軍人を毛嫌いしないなんて」
ミセ*゚ー゚)リ「私達の親も軍人ですから、どういう仕事でどういう人達がいるのかは聞いていますから」
なるほど。
担任の影響ではないことは分かっていたが、親族に軍人がいればこの耐性にも説明がつく。
ジュスティア軍とイルトリア軍は互いの政治家以上に仲が悪く、そして互いを高く評価しあっている奇妙な関係がある。
ジュスティア軍はイルトリア軍を〝世界で最もよく訓練された獣の軍隊〟と比喩し、
イルトリア軍はジュスティア軍を〝世界で最も機械に近い軍隊〟と称していることから、ある種の信頼関係にあると言ってもいいだろう。
(=゚д゚)「イルトリアについて訊きたいことがあるんですけど、いいですラギ?」
('、`*川「答えられる範囲でならね」
それからいくつかの質問に答える中、ペニーは森の中から奇妙な視線を感じ取っていた。
背筋を刃で撫でるような嫌な、それでいて遠目にこちらの動きを見られている気持ちの悪い感覚だ。
獣とは少し違う。
その性質故に闇に完全に溶け込むことのない、訓練された人間の視線だ。
この視線を送る人種を限るとしたら、それは軍人と言わざるを得ない。
だが軍人がこの森にいる意味が分からない。
気のせいであればいいが、万が一の事態があれば応戦するが、人数と武装の種類によっては太刀打ちできかねる。
視線を感じてから二時間近く歩き続け、途中に休憩を挟んだがその視線の主が姿を現すことはなかった。
一定の距離を保ち、監視しているのは疑いようのないことだが、彼女達の動向を探る理由が気になる。
('、`*川「……あら」
ミセ*゚ー゚)リ「どうしたんですか?」
('、`*川「よかった、山道よ」
それはかなりの幸運に恵まれた証拠だった。
明らかに人の足によって踏み慣らされ、人の手によって切り開かれた道が斜面に沿って出現したのだ。
道が見つかれば、山頂まで登る時間と労力が省ける。
('、`*川「これで簡単に帰れるわ。
さ、行きましょう」
整った林道は下り坂になっており、先ほどよりもずっと速いペースで進むことが出来た。
明らかにミセリから苛立ちや焦りの感情が消え、もう少しでこの状況が終わることに安堵し、安心しきった様子が伝わってくる。
担がれたトラギコも、夜の時間が終わりに近づいたことに対して喜びを隠せないでいた。
しかしペニーだけは安堵という感情から最も離れた場所にいた。
この自然の中で、夜の森という環境の中で訓練された人間の視線を感じた。
こちらに接触するわけでもないのに、観察をされたその意図。
何か、見られたくない事がこの森で起こっている可能性がある。
軍事的な何か。
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