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('、`*川魔女の指先のようです

38名無しさん:2017/12/17(日) 08:41:22 ID:YAAXsb060
(;=゚д゚)「俺はトラギコです。
    すみません、背負っていただいて……」

('、`*川「よろしく、トラギコ、ミセリ。
     高校生だって聞いたけど、学年は?」

ミセ;゚-゚)リ「二年です。
      ところでどうして、ペニーさんが私達を助けに来てくれたんですか?」

('、`*川「あなた達の先生から頼まれたの」

夜のしじまに浮かんだミセリの質問に、そう手短に答える。
話すのは大いに構わないが、出来れば体力面でペニーに劣るトラギコとミセリの二人が話していた方が登山の効率が上がるため、ペニー自身の事を話すよりも二人に話をさせたかった。

('、`*川「ジュスティアの高校生がどうしてここに?キャンプをするなら別の島も選択肢にあったでしょうに」

ミセ;゚-゚)リ「どうして私達がジュスティアの高校生だって分かったんですか?」

('、`*川「喋り方と雰囲気よ。
    二人とも真面目そうな生徒だもの」

ティンカーベルの西に位置するジュスティアは世界で最も治安維持に力を入れ、内紛や紛争に介入することで世界の秩序を保とうとする大きな都市である。
高層ビルや優れた交通機関が充実する中、街が最も力を入れているのが教育だ。
幼少期からの人格形成に関係する各種教科の充実は勿論のこと、独自の道徳観を養うためのカリキュラムは世界でも比肩するものはない程の種類を擁している。
そうして養われた豊かな人間性が自ずと一つの方向――絶対正義――に向くことから、ジュスティアは〝正義の都〟と呼ばれている。

ペニーの出身地であるイルトリアとは犬猿の仲で、昔からよく対立することがあったが、今は表立った争いは起きていない。
今は、まだ。

('、`*川「それにしても災難だったわね、肝試し中に落ちちゃうなんて」

ミセ;゚-゚)リ「私が音に驚いて……それで、一緒に落ちちゃって……」

('、`*川「音?」

ミセ;゚-゚)リ「跫音っていうか、何かが歩いてくるような音がしたんです。
トラギコは聞いてないって言うんですけど、私確かに聞いたんです」

となると、獣の跫音だろうか。
相手が熊や狼だったら逆に転落しなければ大事になっていただろう。
この森に住む獣は大型のものが多く、駆除に出かけたハンターが返り討ちにあったり逃げ出すこともしばしばあるぐらいだ。
人を全く恐れない獣は厄介だ。

('、`*川「姿は見えなかったの?」

ミセ;゚-゚)リ「音に驚いてそれどころじゃなくて……」

('、`*川「でも、トラギコに聞こえていなかったっていうのは気になるわね」


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