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('、`*川魔女の指先のようです
31
:
名無しさん
:2017/12/17(日) 08:24:06 ID:YAAXsb060
(;=゚д゚)「ちょ、えっ」
そして、気が付いた時にはもう遅かった。
虚を突かれたトラギコは体重をかけてきたミセリを支えきれず、二人は揃って崖から落ちていた。
咄嗟の事に体は反応し切れず、とにかく正しい姿勢を取り戻そうともがくばかりで四肢を無駄にばたつかせるだけだった。
何度も転がり、そして固い岩肌に足をぶつけ、木に肩を叩き付け、立ち上がったかと思えば落ち葉に足を取られて背中から転倒し、また転がり落ちた。
ようやく止まった時には、痛みよりも動揺で体が動かせなかった。
体の傷はどの程度なのか。
命はあるのか。
そしてミセリは無事なのか。
様々な考えが同時に去来し、体の動かし方が分からない程だった。
鈍痛に耐えながら立ち上がると、すぐに左足首に激痛が走った。
如何に足首を保護する形の登山靴でも捻挫は免れられなかった。
逆を言えば、捻挫程度で済んだとも捉えられる。
(;=゚д゚)「ミセリ!どこラギ!」
ミセ;゚-゚)リ「こ、ここ」
彼よりもずっと上にある木の根元にうずくまるミセリを見つけ、すぐに駆け寄ろうと試みるが、足首の痛みがそれを阻む。
足を引きずりながら坂を上り、彼女の元へと辿り着いた。
ミセ;゚д゚)リ「ごめんなさい……私のせいで!」
今にも泣きだしそうなミセリの肩に手を置き、それを止めさせる。
(;=゚д゚)「誰のせいでもないラギ、それよりも」
滑落してしまったことが最大の問題だ。
来た道は勿論、他の道すら知らない。
キャンプ場に到着するまで、ただの一度も舗装路以外は使っていないのだ。
帰り道など知らない。
つまるところ、遭難をしたのである。
(;=゚д゚)「どうするラギ……」
ミセ;゚-゚)リ「ね、ねぇ。
このまま山を下りれば街に降りられるんじゃない?」
それもそうだ。
山を下りた先にあるのは街だ。
それは覚えている。
なら、一直線に下ればいい。
(=゚д゚)「そうしよ……っ?!」
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