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('、`*川魔女の指先のようです
291
:
名無しさん
:2018/01/08(月) 07:52:48 ID:WgoVE2mI0
船が動き出し、ティンカーベルから遠ざかっていく。
揺れる船内で、ペニーは携帯電話を使ってヒートに連絡を取った。
('、`*川「今、船が動き出しました」
ノパ⊿゚)『ご苦労だった、一等軍曹。
詳しい報告はこちらで聞かせてもらう。
今は休め』
('、`*川「分かりました。
それでは、また後で」
電話を切り、ペニーはベッドの上で横になった。
この戦争が後にどう語り継がれることになるかは、ギコにかかっている。
彼がこの戦争をどのように美化し、正史として残していくのか。
彼を殺す時、彼はどのような人間になっているのか、少し楽しみだった。
彼ならば、きっと、ジュスティア人らしくやり通してくれるのかもしれない。
英雄、ギコ・コメットがどう生きるのか、少しだけ気になった。
瞼を降ろし、眠気を呼び出す。
思い返せば、随分と慌ただしい一週間だった。
その中で出会いと別れが繰り返され、気が付けば争いの只中にいた。
殺し、殺されかけ、助け、助けられた。
今はただ、眠りたかった。
少しでも気持ちが落ち着くよう、悪夢を見ないよう。
次第に呼吸が浅くなり、爪先から眠気がせり上がってきた。
これでこの戦争は終わり。
劇的な勝利も何もなく、後に残ったのは死体と薬莢。
聞こえるのは船のエンジン音と波の音。
夏の匂いも、夏の風も、夏の空も、蝉の声も。
全てが遠くに感じられる。
遠ざかるティンカーベルの風景を心に思い描きながら、ペニーは眠りに落ちたのであった。
第七章 了
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