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('、`*川魔女の指先のようです
285
:
名無しさん
:2018/01/08(月) 07:48:07 ID:WgoVE2mI0
______________________∧,、___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V`´ ̄ ̄
光が見えた。
眩しい光だったが、小さな光だった。
夏の夜空に浮かぶ星のように頼りなく、だが確かにそこにある光だった。
フランシス・ベケットはその光に希望を、そして絶望を見出した。
彼の夢の行方は分からなくなるが、ペニサス・ノースフェイスの様な人間が彼に手を貸せばイルトリアは最強の街の名を欲しいがままにし、世界中に名を轟かせることが出来たかもしれない。
しかしながら、彼女はそれを望まない。
何が間違っていたのか、フランシスは振り返った。
計画がどこで狂い、どこで計画の修正をするべきだったのか。
何一つ、答えは出せないままだった。
そもそも、答えなどあるのだろうか。
それすらも分からない。
疑問に答えが出ることなく、フランシスの意識はそこで途絶え、後に残るのは音も光もない黒い世界だった。
______________________∧,、___
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V`´ ̄ ̄
目の前にいたフランシスの頭に赤黒い肉の花が咲き、呆けたような表情のまま、力なく倒れた。
正確無比な二発の狙撃に、ギコは息を呑んだ。
視界の悪い三キロの狙撃で、困難とされる下方からの狙撃をこうまで見事にやってのけるその技量は、正に魔法。
彼女が魔女の渾名で呼ばれる理由がよく分かる。
仮に彼女の事を知らないままこの狙撃を目の当たりにしていれば、魔法と錯覚したことだろう。
その銃腔が次に狙うのは、間違いなく自分の頭だ。
彼女はギコが防弾着を着ていることを知っている。
ギコは覚悟を決め、瞼を降ろした。
彼女の腕前であれば、外すことはないだろう。
その腕前を見て、体験するなどそうそう経験出来ることではない。
人生最後の時が彼女の手でもたらされる瞬間をギコは待った。
だがいつまで経っても彼の頭に銃弾が飛来することはなかった。
代わりに彼の耳に届いたのは、近づいてくるバイクのエンジン音だった。
跫音が近付き、瞼を開いた。
そこには、肩に鞄を下げたペニーが立っていた。
('、`*川「協力、感謝します。
傷の具合は?」
(;,,゚Д゚)「足に一発、それと腹に一発くらいました。
腹の方は防弾着で防げているので問題ありません」
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