[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
('、`*川魔女の指先のようです
243
:
名無しさん
:2018/01/07(日) 22:00:37 ID:9ft78oqo0
相手のミスを待つのは難しいだろう。
ミスをする前に任務を果たすのが軍人だからだ。
新たな弾倉を叩きこんだペニーは、狙いを脚部の関節に移行した。
強化装甲は表面の部分だけであり、関節部には用いられないからだ。
それに、強化外骨格用の重量を支える脚部を破壊出来ればその行動に大きな制約を課せることになる。
ドラグノフが放つ銃声と独特の残響音が塔の中に高々と鳴り響き、金属が金属とぶつかる甲高い音が続いて響いた。
放った一撃は膝関節を守る膝当てに防がれて明後日の方向に飛んで行った。
ペニーの狙いに気付いた男はペニーを睨み上げ、石畳の床に大きな窪みを作る程の踏み込みで跳躍した。
砲弾のような迫力で迫る強化外骨格に対し、ペニーは後退するという選択肢を取らざるを得なかった。
らせん状の階段に着地したジョン・ドゥは僅かにバランスを崩したが、すぐに態勢を整えた。
〔Ⅲ゚[::|::]゚〕『死ねっ!』
その場から爆ぜるようにしてペニーに肉薄するジョン・ドゥ。
徒手による攻撃が予期された。
一度ジョン・ドゥが本気を出せばその速度は瞬間的とはいえ、時速一六〇キロにも達する。
逃げるのは不可能だ。
その膂力は人を凌駕し、人間を殴殺することなど容易い。
対するペニーはライフルを腰だめに構え、銃爪に指を添えていた。
コンマ五秒にも満たない攻防の中、ペニーが下した決断は手すりを乗り越え、その身を虚空に投げ出した。
直後、ペニーのいた位置に拳を振り下ろしたジョン・ドゥが現れた。
背中から地面に落下するペニーはその一瞬の隙を逃さなかった。
狙いは背中のバッテリーだった。
放熱と交換の関係からバッテリー部には強化装甲が施されることは殆どない。
その可能性に賭けたのだ。
落下までの長い一秒。
標的は大きく、外すことはない。
ドラグノフが火を噴き、着弾の瞬間、ペニーの背中に衝撃が訪れた。
背負っていたライフルケースがクッションの役割を果たし、大きなダメージを追う事はなかった。
倒れながらもライフルを構え、微動だにしないジョン・ドゥの背に向けて更に四発連続で弾丸を撃ち込んだ。
火花が散り、青白い電流が迸る。
一見するとバッテリーの破壊は成功し、ジョン・ドゥはここで終わるはずだった。
ゆっくりとジョン・ドゥの首が回り、ペニーを見下ろした。
〔Ⅲ゚[::|::]゚〕『……流石は魔女だ。
期待以上だ』
('、`;川「……予備バッテリーまで用意したのね」
バッテリーを失っても起動する強化外骨格は存在しない。
ペニーは確かにバッテリーを破壊した。
しかし、それとは別のバッテリーがあれば話は別だ。
全身を強化装甲に改良するのであれば、当然、それ以外の装備が備わっていても不思議ではない。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板